プロサッカー選手から経営者になって。2つの違うこと、通じること、生きることとは(1月16日放送より)
経験を世の中のために使おうと思ったら、見える世界が変わった
田中
プロサッカー選手としてやってこられた二人がヨーロッパから帰ってきて、女性のアスリートの悩みに着目してこれ(OPT)をつくったというお話ですが。
その、アスリートとして過ごされた自分と、いま経営者じゃないですか、お二方。この違うところ、似てるところってあります?
下山田さん
うーん……めっちゃ、難しいですね……(笑)。
田中
そう、なんかね。会社、経営者って。僕も今、初めて経営者になったので、知らんこといっぱいあるじゃないですか。
ただ、自分の経験から「ここはやってみたら似てる」みたいなところがあれば。スポーツ選手としての練習とかね、結果の出し方とか。
下山田さん
正直、私はあんまりなくて。
この会社、7年目なんですよ。それで、私、引退は2年前なんですね。最初の5年間は両立してたんです。
田中
そうなんや! やりながら。それは大変。
下山田さん
めちゃくちゃ大変だったんですよね。
2年前に引退をして、いま2年が経ちましたっていう状態なんですけど、明らかに会社の捉え方とか経営の捉え方が変わってきていて。
田中
ほう!
下山田さん
アスリート時代は、やっぱり頭のどこかで自分自身がどこまで上に行けるかみたいなところを、すごくこだわっていたし。そこに、もちろん選手なので注力しなきゃいけない側面もあったけれども。
そこに対しての諦めが、いい意味で生まれて。自分がやってきた経験をちゃんと世の中のために使おうっていうところに頭の中が100%埋まったときに、こんなにも会社のことを大きな可能性がある場所だって捉えられるようになるんだなと最近思っていて。
なので、そうですね。サッカー選手やっていた頃と今の私は結構違うと思うので、共通点があんまり見つかんないかもと思いながら聞いてました。
田中
ああ、会社経営って、「勝つか負けるか」じゃないですもんね。
会社っていう器とかモノを使ってどう社会に貢献するかとか、何を出すかとかね、そういうことやから。勝ち負けじゃないと僕も最近思ってます。
サッカーも経営も、各々の強みを活かすチーム戦
田中
内山さんはどうですか?
内山さん
そうですね。でも本当にここ数年というか、この特に1年みたいなところで、まさにやっと自分たちは本当に会社としてこの株式会社wagamamaを動かしはじめているなみたいな、いまの下山田の話に通ずるところはあるなとは思ってるんですけど。
まあ、一つ何かつなげて話すとしたら、とはいえ、やっぱり会社もチームだと思っているので。どうしたらみんなが自分の強みを活かして最大限に、それこそパフォーマンスを発揮できるかみたいなところは、通じる部分があるかなと思っていて。
この内山・下山田という二人だけでも、全然強みが違うと思うんですよね。それが多分、ピッチの中でもポジションとかっていうところとかで、実は表れてたと思うんですけど。
田中
うん、うん。
内山さん
そういう意味ではやっぱり、このチームとして自分の強み、そして仲間の強みをどうやって引き出してあげるの? みたいなところは結構通じる部分あるんじゃないかなと、自分は思ってますね。
田中
なるほどね。でもサッカーの時は(下山田さんは)ディフェンダー?
下山田さん
そうですね。
田中
ほんで、(内山さんは)オフェンスでしょ?
内山さん
はい。
田中
それ、やっぱり似てるんですか? 会社の中でのポジションは。攻める人、守る人みたいなとかあるの?
内山さん
今で言うと、自分から見る下山田はやっぱりちょっと一歩、それこそボランチ的な後ろから見てるような感じで。どうやってこの会社という船を舵取るかってことをすごく考えてくれてると思うんですよね。
一方で自分ってポジション的にはどちらかというと攻撃的というか、サイドハーフっていうポジションをやってたんですけど。まさに(今は)「OPT WAGAMAMA CARAVAN」なんかを結構主導させてもらってるんですけど。
いかに、どうやって前に前に、「みんなにこのワクワクを伝えていくんだ!」みたいなところを、攻めて攻めてみたいなことをこの1年はかなりやってきたなっていうところがあるので。そういう意味ではちょっとポジションも出てるのかもしれないなとは思ってますね。
下山田さん
うん、確かに。
田中
とはいえね、現代サッカーはいわゆるフルバックじゃなくて、ディフェンダーがゴール前まで上がったりしてますもんね。
お二人
してる!
田中
時代変わりましたよね。
下山田さん
はい。
田中
だからそういう意味では下山田さんが攻め込むこともあるでしょうと。
内山さん
絶対ありますね。実際やってたしね。ディフェンダーとしても、前に前に結構行ってる時代もあった。
人が増えると会社の可能性が広がる。wagamamaのこれから
田中
wagamamaさんとして、今後の展望というか、「将来これやっていくぞ」。近い将来、遠い将来、この辺教えていただきたいなと。
下山田さん
さっき内山からチームって言葉が出てきたんですけど、私たち今年(2025年)の1月に、初めて1人目の社員を雇ったんですよ。そこから会社の可能性がもうバーンと広がったと思っていて。
田中
わかる!
下山田さん
やっぱり、サッカーもパスの出しどころが一個しかないと全然プレーの幅広がらないですし。自分自身の成長にもならないんですけど。
選択肢がちゃんと広がると、こんなにもいろんな可能性があるんだなっていうのはめちゃくちゃ面白いなと思っているし。やっぱ経営の、やっていて一番楽しいのってチームづくりなんだなって最近思いましたね。
田中
経営陣だけじゃわからない違う意見ももらえますしね。
下山田さん
まさしくです。
田中
それね、本当に僕もありがたい。働いてくださる方ありがとうございます。今日も叱ってください!
でね、これから具体的には? 商品とか。
下山田さん
そうですね。だから、本当に、今まで二人が本当に必要だって思うものをつくってきたっていう側面もあったんですけど。これからそのチームの中にいろんな現役だったり、元アスリートの方に入ってきてもらおうと思っていて。
そのアスリートと一緒にこのプロダクト、どんどん広げていくっていうのもそうですし。さっきお話しさせてもらった「OPT WAGAMAMA CARAVAN」も、いま内山がめちゃくちゃ走り回ってくれてるんですけど。
田中
日本中に、教えにいくという。セミナーするという。
下山田さん
はい。本当に各地方にいる現役元アスリートの皆さんにも、一緒にキャラバンを広めてほしいなと思っていて。
田中
キャラバンも広めてほしいし、あとね、これからちょっと求人ね、人を採用っていうことも考えていかれると。
ビジネスの世界でも「成長できることはワクワクする」
田中
でね、これいつも皆さん聞いているんですが。これから起業されたい若い方、この番組は本当にそういう人に聞いてほしいんですよ。 会社つくってみたい、社長になって何か世の中に役に立ってみたいっていう人。
それから、お二方はアスリートから経営の世界に飛び込まれたわけですが、そういう若い人とか、これから経営者を目指そうという人に、「大変だぞ」っていうのも含めて、メッセージを一言ずつお願いしたいと思います。
下山田さん
現役時代ってサッカーが一番おもろいと思ってたんですよ。なんですけど、引退して2年経った時に、ビジネスめっちゃおもろいなと思っていて。
田中
おぉ〜!
下山田さん
もしかしたら今、現役の選手の皆さんって、自分は引退したらもう楽しいことが何もないとか、自分にできること何もないって思ってるかもしれないんですけど。でも、ビジネスの世界でも自分自身の個性って出せるし、スキルって磨けるし、成長できることってやっぱワクワクするんで。
なんかもう迷わずに怖がらずに飛び込んでみたらいいんじゃないかなって思いますね。
田中
内山さんは、どうですか?
内山さん
はい。もう下山田に全部言われたみたいなところはあるなと思うんですけど。
田中
わはは(笑)。
内山さん
私の場合だと、まさに“我がまま”であれなかったのが自分は現役時代。特に学生時代なんかは全然、我がままであれなかったんですよ。
身近な大人とかが思う正解にどうアジャストしていくかってことばっかり考えてしまったから、自分がこうしたいっていうところをまさに仕方がないと諦めまくっていたので。
「いや、そうじゃなくて、我がままであれるってこんなに最高だぜ」っていうことをどんどん広げていきたいと思っているし。この話を聞いてくれてる皆さんの中でも、「我がまま最高だな」と、そう思ってくださっている方がいたら、ぜひ一緒にね、この船の中で動かしていけたら面白いなっていうふうに思っています。
田中
わぁ、なんかいい話聞けたな。俺もwagamamaさん、俺が入ろうかな。
お二人
(笑)。心強い!
田中
はい、お話を伺いました、株式会社wagamama共同代表のお二方。下山田志帆さんと、内山穂南さんでした。ありがとうございました!
お二人
ありがとうございました!
■ 株式会社wagamama
「多様な生き方の女性たちが、我がままにパフォーマンスを発揮できる社会をつくる」をミッションに活動。これまで可視化されてこなかった多様な女性たちの声を、対話を通じて丁寧にすくい上げ言語化することで、女性たちの制限をなくしてパフォーマンスを高めるプロダクトにしてきています。これまで可視化されてこなかった声に耳を傾けることや、声を聞くための問いの設計、場づくりをwagamamaの強みとして、そのナレッジを企業・自治体に提供。個人のパフォーマンスの向上を、組織、そして社会のパフォーマンスの向上につなげていきます。
※ 多様な生き方の女性たち=今、この現代を、女性として生きる人たちと、女性の文化圏の中で生きてきた人たちのことを指します
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田中泰延
映画/本/クリエイティブ
1969年大阪生まれ。株式会社 電通でコピーライター/CMプランナーとして24年間勤務。2016年退職し「青年失業家」を自称し執筆活動を開始。2019年、文章術を解説する初の著書『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)を上梓。16万部突破。2020年、印税2割スタート・最大5割の「累進印税™︎」を掲げる出版社 「ひろのぶと株式会社」 を創業。






