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2026年4月20日「街角diary」田中泰延がお届けします。

田中泰延


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量子力学は武豊にかかる力


日曜日、なにもしなかった。

一本の木を通り過ぎた。

これ、もしかして桜じゃないか。ほんの2〜3週間ほど前はこの木の下に人が集っていた。

やつら、桜じゃない時は桜であることを徹底的に隠していやがる。

1年のうち、ほとんどの間、人は桜が桜だと気がつかない。
いまこの木の下に人が集っても、落ちてくるのは花びらではなく毛虫である。

私が住んでいるのは東京都港区南青山であるので東京都港区南青山の交差点に立って東京都港区南青山から見える四方の景色をスマホで撮ってみた。

道は分かれているが、それぞれの道には人が歩いている。

AIにそう言うとこういう画像を返してきた。

画像生成:https://x.com/i/grok

まぁ……そうやな。えらい説明的な上に適当やけど。

この時、左の道を歩いている人と、右の道を歩いている人はお互いのことを知らない。

このAIさんの視点からは、両方の人生が少し見える。しかし、それぞれは交わらない。

「私はそういう視点で小説を書いています」と言ったのは、友人の作家、柴崎友香さんだった。

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4月15日、夜。大庫さんのお店へ行った。

お店の名前は「庫や」。下篠崎町にある。

この日は、豪さんの誕生日。

大庫さんの作る料理は、すべて大元から手作り。素材を活かした味付けで、どれも濃すぎない。

主賓の豪さんをおしのけてみんなで奪い合い、皿まで舐めるように食べ切った。

大庫さんには、2022年、ひろのぶと株式会社の社員として力を貸していただいた。

素人ばかりが集まって、とにかく出版社をやろうとしていた我々に、職歴ありの「書店営業のプロ」として加わってくれた大庫さんの功績は大きい。

「庫や」さんは、地元の常連客もいっぱいだった。

「料理人として自分の店を開きたい」という理由で退職された大庫さんのお店に、こうして伺えるのは本当に幸せです。

皆さんも、ぜひ。おいしいですよ。

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画像生成:https://x.com/i/grok

人と人は、別の道を歩いていたのに、あるとき出会い、また分かれていく。


人どころか、星だって銀河だってそうなのだ。

出典:CNN.co.jp

思いもよらない出会いが、また人生を動かして行く。

宇宙全体も、人と人も、原子と原子も、すべて思いもよらない出会いでできている。

話を大きくして、けむに巻いてみました。

でもほんとにまた、何かが始まるのでしょうね。


また来週。

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  • 田中泰延 映画/本/クリエイティブ


    1969年大阪生まれ。株式会社 電通でコピーライター/CMプランナーとして24年間勤務。2016年退職し「青年失業家」を自称し執筆活動を開始。2019年、文章術を解説する初の著書『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)を上梓。16万部突破。2020年、印税2割スタート・最大5割の「累進印税™︎」を掲げる出版社 「ひろのぶと株式会社」 を創業。