「漏れない、蒸れない、ズレない」吸水型ボクサーパンツ、開発に費やした2年の歩み(1月13日放送より)
アスリートだけじゃない。すべての女性に快適な商品
田中
株式会社wagamama。女性の、特にアスリート向け。アスリート向けだけでもないのかな?
下山田さん
アスリート向けでは、全くなくて。
田中
全くない?!
下山田さん
はい。アスリートのエビデンスを元に開発しているので、もちろんアスリートもOKだし、アスリートじゃなくてお仕事する方とか。
田中
なるほど。基本的には、アパレルってことですね。
下山田さん
そうですね。私たちは「高機能なアクティブウェア」っていう形で、総称としては呼ばせていただいています。
田中
アクティブウェア。
下山田さん
はい。
田中
ちょっとね、商品の話を聞きたいのですが。ちょっとこれ見せてもらっていいですか?
内山さん
はい、ぜひ見ていただけたらと思います。
田中
あ、ショーツだ。
内山さん
こんな感じでですね、ボクサーパンツに。
田中
ボクサーパンツ。アスリートのみならず、つまりアスリート、女性のアスリートに向けて開発をすると、一般生活でも、それはアスリートにも耐えるんだから全然役立つやろうということですよね。
下山田さん
おっしゃる通りです。
田中
なるほどね。
生理用品にプレーへの集中を削られていた
田中
これを開発したきっかけというか、プロジェクトそのものっていうのはどういう経緯だったんですか?
内山さん
まさにこれは、私たち内山・下山田が“我がまま”であれなかった経験っていうところから生まれていて。それがまさに、特に生理の時っていうのが“我がまま”であれてないよねっていうふうに話してて。
例えば自分の場合だったら、生理用品って、なぜか可愛らしいデザインのものが多くて。ピンク色のパッケージとか、フローラルの香りみたいなのがついてたりとか。
田中
はい、はい。
内山さん
もちろんそれが好きな女性もいらっしゃると思うんですけど、自分の場合はかっこいいもの身につけている時のほうが自分のパフォーマンスが上がるなって思っていたから、どうしてそういうものしかないんだろうっていうのが不思議でならなかったり。
田中
そうか、あのヨーロッパでプロサッカー選手されていたお二人。今日はね、それ(生理用品)を身につけて出なあかんっていう時に、別にフローラルの香りで試合出んでもいいですよ。
内山さん
そうなんですよ、そうなんですよ。
田中
確かに。
内山さん
下山田もね、まさに“我がまま”であれなかったところあるよね。
下山田さん
そうですね。私は本当に生理用品っていうところでいくと、試合中に、血のついた生理用のナプキンを何回も落としたことがあるんですよ。
田中
ああ、なるほど。
下山田さん
はい。で、シンプルに恥ずかしいんですよね。
ですし、汗をかいて、もともと粘着力があったナプキンが、だんだん剥がれてきて丸まったりとか。ちょっとずれたりすると、「あ、落ちちゃうかも」って思ったり、「あ、ちょっとずれてるから血漏れないかな」って心配になったりすると。やっぱり本当はパフォーマンスのことに120%集中したいのに、何割かは生理用品のことが頭を占めるんですよね。
田中
うん、なるほど。
下山田さん
それってすごく、自分自身もやっぱりこう、選手としてパフォーマンス出したい、出さなきゃいけないって考えた時に、実はものすごくもったいないなと思っていて。
その話をこう内山としながら、「じゃあ今、私たちが抱えているその違和感を解決するようなプロダクトをつくろうよ」ってつくったのが、この吸収型ボクサーパンツです。
554人の女性アスリートに調査、97%が「生理の悩みあり」
田中
それは、プロサッカー選手としてヨーロッパで活動して帰国してから、お二人話し合ったんですか?
内山さん
そうですね、はい。帰国してから。7年前にね。話してました。
下山田さん
7年前。え、めっちゃ前だね。
田中
じゃあ、そのヨーロッパでプレーしてる時は、悩んだまま、やっぱり帰ってきちゃったんだ。
内山さん
もう本当に、おっしゃる通りで。
なので、いま内山と下山田で話しているだけでもこれだけたくさんの悩み事があるってなった時に、じゃあ他のアスリートはどうなのかなって思って。
554人のアスリートにアンケート調査を私たち独自でやってみたんですよ。
田中
アンケートをそんなに?! そんな数?!
内山さん
そう。で、そしたら出てきたのが、やっぱりこの生理用品のことで悩んでいるっていうふうに答えている方が94%もいて。
田中
ほとんど全員じゃないですか。
下山田さん
違うぞ。97%。
内山さん
97%。ごめんなさい(笑)。
田中
もっと上がった!

内山さん
97%。で、それをじゃあどうやって対処してるの?って聞いてみたら、約7割が「仕方がない」って諦めてるって出てきたんですよ。
まさに内山・下山田も、ヨーロッパでプレーしてる時なんかは、「もうしょうがないよね。生理ってこういうものだから」って諦めちゃってたんですね。
田中
うーん。
内山さん
でも、そのアンケート結果を最後見た時に、「あれ?」って思って。
この仕方がないって、変えれたらもっとみんなのパフォーマンス上がるんじゃないの? っていうふうに思ったので、この「OPT」というブランドで吸収型ボクサーパンツっていうアンダーウェアをつくりはじめたっていうのがきっかけになってます。
「OPT」はナプキン不要で「漏れない、蒸れない、ズレない」
田中
吸収型っていうのは具体的にはどんな感じなんです?
内山さん
このパンツ、ちょっと見た目としてはシンプルなボクサーパンツになってるんですけど、中裏返すとですね、特殊な布がこんな感じでついていて。

内山さん
ここがいわゆる吸水できる特殊な布っていう形になっているので、一日このアンダーウェアだけ履いておいてくれればバッチリっていう、そんなアンダーウェアになってます。

田中
あ、これの下にさらに生理用品つけなくても大丈夫?
下山田さん
つけなくても履くことはできる。
田中
すごいですね!
これね、僕ら男性からしても、あと世界中人がショックを受けたのがいつだったかな? オリンピックでマラソンだったかな? 陸上で生理の状態で出血されながらゴールされた選手のね、衝撃的なシーンがあって。これはアスリートにとって生理っていうのは大変やなと僕らも思ったんですよ。多分、世界中の人が思った。
でも、OPT、wagamamaさんが出てくるまで解決されなかったんじゃないですか、これは。大発明ちゃいます?
※ 1985年の第7回東京国際マラソン女子で、旧東ドイツのビルギット・ワインホルト選手が30km過ぎに突然生理が始まり、ランニングパンツに経血が滲んだ状態になったが、完走し2位でゴールした。
下山田さん
大発明ですね。
内山さん
そうなんです。
田中
これを世の中に出してみて、実際に使った、まあ、お客さんどうですか? 反響とか声とか。
内山さん
本当にうれしいことに、やっぱりこれ、開発期間は2年をかけたっていうところもあって。
その甲斐あって、もうどんなスポーツの競技でも、むしろスポーツやってなかったとしても、自信を持って「これだったら漏れない、蒸れない、ズレない」っていう。たくさんの悩み事を解決できるねっていうふうになってるので。
実際に使っていただいた方々からも、私たちもね、これもアンケート調査もやってるんですけど。98%が本当にうれしいことに、このパンツを履いたら「パフォーマンスの向上を実感するよ」って言ってくれているっていうのが、一つ実績としてはありますね。
あっという間にクラウドファンディング達成、798人が購入
田中
しかし、2年かけたってことは、試行錯誤とかこだわったポイントってあるんですか?
内山さん
もう、たくさんあるよね。
下山田さん
本当に、どんな環境下でも蒸れない、漏れない、ズレないって、かなり難しいんですよ。
田中
そうですよね。
下山田さん
特にアスリートって夏場、サッカーだったら外でプレーをするので、ものすごい量の汗をかきます。あとは例えばゴールキーパーとか、足めちゃくちゃ開脚して止めたりするんですよね。あの瞬間に、やっぱりペリッとナプキンが剥がれるんだみたいな声もあったりもして。
じゃあ、そんな普通に生きていたらしないような動きに対して、ちゃんと対応できるものをどうしたら作れるねんってことで。
もちろん私たち二人も何回も何回もサンプル履きましたし、実際にトップアスリートの皆さんにもサンプルを何回も渡して履いてもらったりもして……っていう中で、「これだったら大丈夫」ってところまでいくのに2年かかっちゃった。
田中
2年かかった。
それが、「ノーリミットウェア」ということを謳ってらっしゃいますけど、「ここまできたら、ノーリミットの理念を達成しているぞ」ということで、世に出そうと。
下山田さん
はい。
田中
クラファン、いわゆるクラウドファンディングをされたんですね。
下山田さん
そうですね。2021年かな。
田中
その時に、もう瞬間的にあっという間に達成しちゃったと。

下山田さん
はい、ありがたかったですね。
田中
798人の支援者が、もう最初のユーザーですよね。
下山田さん
そうですね。

放送:隔週 月〜金曜日 15:40ごろ〜
田中泰延
映画/本/クリエイティブ
1969年大阪生まれ。株式会社 電通でコピーライター/CMプランナーとして24年間勤務。2016年退職し「青年失業家」を自称し執筆活動を開始。2019年、文章術を解説する初の著書『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)を上梓。16万部突破。2020年、印税2割スタート・最大5割の「累進印税™︎」を掲げる出版社 「ひろのぶと株式会社」 を創業。






