会社は、社会のために動いている。森村社長が経営で大切にしていること(2月13日放送より)
秋の叙勲で「旭日双光章」に
田中
(森村金属は)東大阪の会社なんですよね。
森村社長
そうです。東大阪の、モノづくりの。
田中
モノづくり。僕、この番組、東大阪のモノづくりの社長に、本当出てほしかったんですよ。日本を支えるといったら、今もうやっぱり東大阪のモノづくりちゃうかな、ということで。
で、なんと森村社長、秋の叙勲で、旭日双光章を。
森村社長
ありがとうございます! ええ、いただきましてね。昨年(2025年)の11月3日に発表ありまして。12日の日に天皇陛下にお会いしてきました 。
田中
うわぁ、僕も、天皇陛下から勲章をもらえるような人生を歩みたいです。
森村社長
いけますよ、絶対。田中さんいけますよ。
田中
いや〜、おめでとうございます。
会社は、一人では難しい
田中
今、社長としていらっしゃる森村さんですが、苦労されたこともいっぱいあるんちゃいます?
森村社長
はい。それは、やっぱり苦労しましたよ。いろいろと。
息子というのも伏せて、それから社長になって。私一人になりましたから。
田中
会長も側近もみんないなくなって、「今日からお前一人で社長」と。
森村社長
先代は、毎日それまで(社長を交代するまで)は出勤してたんですけど、週に1回しか出てこないようになりました。
田中
ほんまに、会長として。
森村社長
会長として。だから「(会社のことは)お前が勝手にやれ」ときた。
だから私は「右腕、左腕」をつくったわけです、まずは。
田中
ご自身の。
森村社長
自分でつくった。そうしないと、やっぱり会社っていうのはなかなか一人では難しいです。
相談乗ってもらう、もしくは私に意見を言える。そういう人間をつくったわけですね。
田中
社長っていう仕事は、相談する「右・左」をつくる、すごい大事。
社員の生活を幸せにすること
田中
社長って、何が一番大変やなと思われます?
森村社長
やっぱり社員をね、愛して、社員の生活を幸せにする。これが大変。
田中
いや、僕もそれだけですね。
だって、この人らがうちに来てくれたのは、俺の責任やから、絶対に食うて欲しいと思いますよね。
森村社長
そうですよ。生活を支えるんですよ。社員の人たちの。
田中
そこを大事にしてはると。
森村社長
そうですね。
「自らの創造で社会に貢献しよう」
田中
その他に企業風土として、これは大事にしてるってことを、常々言うてはることってあります?
森村社長
社会貢献ですわ。
田中
社会貢献。
森村社長
やっぱり会社っていうのは社会のために動いてるわけですから、貢献するんですよ。
だから私は経営理念に「自らの創造で社会に貢献しよう」と。これを第一項目に入れてあるんです。
田中
そうですよね。自分がわざわざ会社やって、世の中がちょっと良くならなかったら、意味がない。
森村社長
その通りですよ。世の中の発展につながるものを、やっぱり会社として出していかないと。
東大阪は、おもしろい
田中
さっきね、東大阪の会社と伺いましたが、「チーム東大阪オープンイノベーション」としても活動されていると。
森村社長
ええ、活動しています。

田中
これは、具体的に大阪を盛り上げるってことですか?
森村社長
東大阪が、「モノづくりの街」だということを、市長さんが訴えていきたいと。もっともっと日本中に。
ですから、チームをつくって、それぞれ得意分野をメーカーさん持ってるんですが、その人たちが集まって、一つの「東大阪ブランド」をつくろうというチームです。
田中
東大阪、僕やっぱりワクワクするんですよね。
いろんな町工場さんがあったりとか、技術がそこで磨き合って。これが、おもしろいですよね。
森村社長
おもしろいですよ、本当に。いろんなことにね、知恵を持ち寄りますから、本当にできます。
次に取り組むのは「GX」
田中
この森村金属株式会社さん、「モリソンブランド」というのを、社長はこれからどういうものにさらに育てていきたい?
森村社長
うん、そうですね。やっぱり、これからはですね、いろいろ社会的な貢献もありますけれども、まずはね、GX(グリーントランスフォーメーション)といいましてね。CO2 ですね、世の中の。
※ GX(グリーントランスフォーメーション):化石燃料中心の経済・社会、産業構造をクリーンエネルギー中心に移行させすべく、エネルギーの安定供給・経済成長・排出削減の同時実現を目指して経済社会システム全体を変革を進める動き。▶︎経済産業省サイト
田中
二酸化炭素。
森村社長
そう、二酸化炭素。この排出を削減する。
我が社もまず手を挙げまして、42%の削減をしようということで、これからはモノをつくるんですけど、モノを廃棄しない。何かに利用する、次なるものに展開する。
田中
なるほど。
森村社長
我々は今、材料は廃棄しないで、全部また溶かしてアルミとか鉄できるんですけど。
つくり上げた商品を、そこから出るロスですね、そのスクラップをまた商品に変える。これを、なんとかやろうということで、全社あげて動いてます。
田中
まあ、アルミが中心やと、僕らもイメージしやすいですけど、それをもう一回社会に戻すと。
森村社長
そうです。社会に戻す。
田中
つまり、会社の仕事イコール、社会の仕事であると。
森村社長
そうです、そうです。その通りですね。
社長を目指す人は「自分のために働くな」
田中
これから会社の社長になりたい、それから組織の中の社長をやりたいと思ってはる人に、森村さんからメッセージあるとしたら?
森村社長
「自分のために働くな」でしょうね。
田中
「自分のために働くな」。
森村社長
社会のため、社員のために自分は働く。そしたら必ず会社って盛り上がります。
田中
これは僕も心掛けたい。
趣味の映画もアイデアの宝庫
田中
ほんまに最後になりますけど。お忙しい、森村金属・会社のこともある、社会のことも考える、社員のみんなのことも考える、そんな森村さん。普段、何してはるんです?
森村社長
普段?
田中
趣味とか。
森村社長
趣味はね、やっぱ映画観るのが好き。
田中
あ、映画好き。
森村社長
そうなんですよ。
田中
どんなジャンルの、観はるんですか?
森村社長
いろんなものを観ます。
SFものなんか特にね、ああいうのを観てると、未来っていうのが見えるでしょ。ですから、SFものも観ますし、アクションも観ますしね。ドラマも観ますしね。いろんな映画、観ますね。
そこからね、意外とヒントあるんですよ。
田中
ああ、そうですか。SFとかやったら宇宙船とか出てくるじゃないですか。そしたら、その天井とか壁とか気になるんちゃいます?
森村社長
なります。未来の都市がね、見えてきます。
田中
それにもモリソンさんが使われてる未来も、ちょっと浮かんでくるんちゃいますか?
森村社長
その通りなんですよ。
田中
好きな映画の話もまた今度、機会改めて。
森村社長
ぜひぜひ、やらせていただきます。
田中
5日間にわたり、お話ありがとうございます。
森村金属株式会社 代表取締役社長 森村泰明さんに伺いました。
森村社長
どうも、ありがとうございました。

森村泰明(もりむら・やすあき)
森村金属株式会社 代表取締役社長
1953年大阪市生まれ。1976年、東京・中央大学経済学部を卒業し、父が創業し経営する森村金属株式会社へ入社。製造の現場から経験を積む。1988年7月、取締役就任。1995年8月、代表取締役就任。一般社団法人日本建築材料協会 役員。「チーム東大阪オープンイノベーション」発起人。2025年11月、秋の叙勲で旭日双光章を受章。
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■ 森村金属株式会社
昭和25年に東大阪で創業した、建築用の金属建材の製造を手がける会社。すべての製品を自社開発し、「モリソンブランド」で特許を取得。特に、デザインと機能を備えた金属天井製品は、全国のJRや私鉄、地下鉄の駅舎で多数使用されています。また、一般家庭用の製品開発も手がけ、ネットショップ等で販売。「自らの創造で社会に貢献しよう」を経営理念に掲げ、設計・製造・販売が三位一体になった強みを活かして躍進を続けています。
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田中泰延
映画/本/クリエイティブ
1969年大阪生まれ。株式会社 電通でコピーライター/CMプランナーとして24年間勤務。2016年退職し「青年失業家」を自称し執筆活動を開始。2019年、文章術を解説する初の著書『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)を上梓。16万部突破。2020年、印税2割スタート・最大5割の「累進印税™︎」を掲げる出版社 「ひろのぶと株式会社」 を創業。






