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森村金属株式会社 代表取締役社長 森村泰明さん【ラジオ大阪】田中泰延のシャチョーとシュチョー

田中泰延


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アイデアは全社員で! ミスは責めずに「なぜ」を考えるモリソンの人とマインド(2月11日放送より)

モリソンは「全社員が開発要員」

このユニークな商品を生み出す企業風土というか、社長の「社内はこうしていこう」みたいな決め事をお伺いしたいのですが。

それはね、実は私ところの社員、「全社員が開発要員」なんです。

全社員が、開発要員!

じゃあ、常にみなさんがアイデアを出してる。

そうなんですよ。 アイデアを出し合ってるんですよ。事務員さんから工場の工員さんから、運転手さんまで、全部アイデアを出し合ってるんですよ。

そこでいろいろとアイデアを出してきた中で、「これは世の中に出せばお客さんにもっと喜んでいただける」。そういったものを開発していくんですよ。

アイデアを自由に投書する「提案制度」

そのアイデアを組み上げる仕組みづくりみたいなのがあるんですか?

あるんですよ。私どもは「提案制度」というのを持ってましてね。

提案制度。

提案用紙ってありましてね。そこへ自由にね、アイデアを書いてくるんですよ。

なんか徳川吉宗の目安箱みたいな。

目安箱みたいな。そうですね。

毎月、締め切りがありましてね。それにドーッとみんな出してくるんですね。我々、審査をしながら、いい人にはいろいろ賞金を出したりしてるんですね。

「サンシャインウォール」も、社員の声から生まれた

その中から生まれてるんですよ、実は「サンシャインウォール」も。外から見えない。これも実は事務職の方のアイデアなんですね。

それはすごい。現場の人の、外から見えへんけど、中から見えるオフィスにしたいという。

いや、オフィスというか、その女性の方はお風呂に入っててね。

あ、家のお風呂や!

家のお風呂で、外からの視線気になんねんと。だからカーテン閉めて入ってるけど、夏は暑いと。なんとか風入れたいと、もうちょっと外から見えない商品がって書いてあったんですよ。

これ、おもしろいなと。これ今までと何が違うかということで、開発した。

それが実を結んで、みなさんのお風呂とか寝室とかね。あと僕、スモールオフィスでもよく見るんですよ、「サンシャインウォール」。それにつながっていくと。

その通りなんですよね。

その中で提案する会みたいな、定期的にやってはるんですか?

そうです。月に1回はそういう提案の会議をやりまして、社員から出たのを一枚ずつ、提案の内容を読み解きましてね。 そして「これはいい」「これならいい」「こうしようと」いうことで選んでいくんですよ。

一般家庭向けもあるんですけども、 B to B として社会で使っていただけるようなものも出てくるんで。ですから、そういうので、例えば新大阪駅なんかは天井の水漏れがないようにした天井なんですよ。

電車を使う人は、みんな「モリソン」を目にしている

B to B。今カタログ見ながらお話しさせてもらってますけど、システム天井、アルミパネルとか。

みなさん普通に生活して、駅行ったりオフィス行ったりしてて、森村金属さんの製品を見たことがない人はないんちゃうか?っていうぐらい。

うーん、まあね、鉄道を利用されてる方はほぼ見てますね。

駅。

駅。ほとんどの新幹線の駅、JRさん、私鉄。関西は全部の私鉄、関東も全私鉄、すべてに採用いただいてますんで。もちろん名古屋もそうですけども。

ですから、ほぼ目にされてると思いますね。

組織づくりは「社員の意見を尊重する」

社長が組織づくりでね、そのアイデアを取り入れる以外に、「これはしっかりやっていこう」と思うことって?

うん、そうですね。やっぱり、社員の意見を尊重する。

尊重する。

こっちで壁をつくって、「ダメだ」とは一切言いません。

「あぁ、いいね! おもしろいね! 考えてみようか」と。そういうところから社員をどんどんどんどん引っ張り上げていくんですよ。

逆にね、会社の中ですから、ミスとか失敗とかも当然ありますよね。

あります、あります。

そういう時は、どうされてるんですか?

ミスは、人間だから当然起きるんですよ、誰でも。

ですから、私はミスが起きたら、「何でミスしたの?」と。そのミスの原因ですね。因果関係。この原因を私に報告します。

「どんなミスをしたか?」じゃなくて、「なんで」。

そう。なぜミスが起きたか、それを報告させてます。

そうすると、ミスは次から起きないということですね。

「因果」を大切にする

なるほど。僕も、ちっちゃい零細企業の社長やけど、「お前、これどないなっとんねん!」ばっかり言ってしまうんですよ。

言うでしょ?

私もそう言いたいけども、「なんでこんなミス起きたんや」と。「わかってんのか原因?」って言うわけですよ。

そしたら働いてはる人は「こういう手順を最初に踏んだから」と、そこがわかるんですよね。

そう、そうなんですよ。

この手順を踏んだから、ミスした。じゃあ、この手順をこう変えたらいいんやと。そしたらミスは起きないんやと、ちゃんと変えてきよるんですよ。

これ、僕が零細企業の社長として、社長にいろいろお話を伺ってるのが、めちゃくちゃ僕が得する放送なんですよ。勉強になるっていうね。ありがたい。

そうですか。

森村社長は「因果を大切にする」とおっしゃった。つまり、「どんなミスや」って責めるんじゃなくて、「なんでそのミスが起こったのか」っていうのが、因果ってこと。

その通りです。

だから、原因が起きて、何か大きなマイナスが会社にあっても、責任は社長です。私が取るんですよ。社員に取らせるとか、もっての外ですよ。

ほんまですよね。

僕なんかね、「お前のせいやって」言いそうになる(笑)。

言いたくなるでしょ(笑)。それをグッとこらえるんですよ。

グッとこらえて口の中で止めて、そして「なんで起きたんや」と。

なるほど〜。で、その原因を取り除くような環境づくりをするのが、社長の責任ですね。

そうですね、私の責任ですもんね。

勉強なるわぁ、ほんまに。

いやいやもう恥ずかしい、本当に。

42歳で社長就任

そんな森村社長が、なんで社長にならはっていったのかってとこなんですよ。

私ね、考えたら42歳の時に社長になってね。

42歳のときに。

ですから30年ですわ。私、今72ですから、30年社長やってます。

僕ね、社長業まだ5年なんですよ。

そうですか、もうたっぷり教えましょうか、田中さん。

もう、ぜひぜひ。

小学生の頃から「継がなあかん」と思っていた

もともとは学生さんやったわけじゃないですか。

はい。

最初からお父様のつくられた森村金属を継ごうとは思ってはったんですか?

私はね、父に誘導されてたんですね。小学校ぐらいからね、なんか「この会社へ入らないかんな、継がなあかんな」っていうのはね。

そうなんですか。

そうなんですよ。

え、なんかそれじゃあ、帝王学的なものを叩き込まれた。

いやいや、そんなこと全然ないんですけどね。なんかグッとね、引っ張っていくんですよね、私を。

▶︎次ページ:森村社長をグッと引っ張った、先代の教えとは?

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    1969年大阪生まれ。株式会社 電通でコピーライター/CMプランナーとして24年間勤務。2016年退職し「青年失業家」を自称し執筆活動を開始。2019年、文章術を解説する初の著書『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)を上梓。16万部突破。2020年、印税2割スタート・最大5割の「累進印税™︎」を掲げる出版社 「ひろのぶと株式会社」 を創業。