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2026年6月1日「街角diary」田中泰延がお届けします。

田中泰延


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I LOVE BALI

 先週パリのことを書いたので、今週は当然、バリの話ということになります。そりゃそうだろう。

ということで、これでも聴きながら読んでください。

出典:Wikipedia

私はバリ(Bali)が好きで、けっこう何度か行ってます。

インドネシアの島ではあるけれど、これも何度か行ったことのある首都ジャカルタ(Jakarta)とは全然違う気候・風土・文化・宗教があります。

写真が乱暴に入っているハードディスクからまた引っ張り出してきました。

情報を見ると、なんと2007年です。19年前!そしてこれらの写真を撮ったカメラも、相応に古いものでした。

パナソニックLUMIX DMC-FZ1。発売は2002年、なんと200万画素の、デジカメ黎明期のカメラです。いまのフルサイズのカメラは2,000万〜4,000万画素ありますから、時の流れを感じます。上の画像だと大きさがわかりませんが、手のひらに乗るぐらいのサイズです。

今となってはヤフオクやメルカリで千円か2千円で売ってます。でも、24年前に製造されたデジカメで撮った19年前の写真、べつに古臭くもありません。

バリ島にはいろんなビーチ・リゾートがあります。代表的なのは西海岸のクタ(Kuta)やレギャン(Legian)。超巨大ホテルが並ぶ、ハワイのワイキキにも似た東海岸のサヌール(Sanur)。

どこも何泊もしていますが、私が一番好きなのは内陸部のウブド(Ubud)です。山間の渓谷にアユン川(Ayung)が流れ、大きなホテルはなく、コテージが点在しています。さわがしいビーチ・リゾートとは違って、独特のゆったりした時間が流れます。

いろんな宿に泊まったな〜。ピタ・マハ、ナチュラ、コマネカ、マヤ、アマンダリ、ザ チェディ、イバ……もうなくなった宿もあるかもしれない。

ウブドには、私が世界で一番好きな元・寺院のカフェ、「カフェ・ロータス」があります。この店に入ると、お茶を飲んだり、本を読んだり。5時間くらいすぐ経ってしまって、気がついたら夜、などという日もたくさんありました。

夜になると、寺院や宮殿のどこかでガムラン(gamelan)やジュゴグ(竹の楽器)といった音楽の演奏と舞踏があります。

「神々の島」といわれるバリには、インド仏教やヒンドゥー教の習合によって成り立つバリ・ヒンドゥーと呼ばれる信仰があります。

地球上のどこともちがう、コスモロジーともいうべき世界観は、バリの中でも特にウブドで濃密に感じることができます。何度訪れても「ああ、忘れてたけど、なんか覚えてました」と思います。

さらに夜が更けると、必ず見に行くのがワヤン・クリ(Wayang Kulit)と呼ばれる影絵芝居です。

篝火の前に透ける幕があり、人形をあやつって講談師がお話をきかせてくれます。古代インドの叙事詩、『ラーマーヤナ』、『マハーバーラタ』などのストーリーなんですが、インドネシア語ともちょっと違うバリ語(たぶん)で語られるのですが、勧善懲悪だったり、泣ける話だったり。言葉がわからなくてもなぜか筋はわかってしまう不思議な体験ができます。伝統的な話の中に、英語もおりまぜて現代的なテーマを盛り込んだりする演者の芸もあり、いまだときっと、トランプとかプーチンとか出てくることもあるんじゃないかな。

そんなこんなで、最近はとんと行ってないのですが、忙しい日本の日常をすごしていても、大丈夫、この地球にウブドがあるじゃないか、いつでも行けるじゃないか、と、私は本当にず〜っと思って心の支えにしています。

最後に、trfのこの曲を。ミュージックビデオはバリのイメージが重ねられており、私が初めてバリに行ったちょうどその年、1994年の曲です。いやぁ、小室哲哉、やっぱりすごいです。

ではまた来週。

 

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  • 田中泰延 映画/本/クリエイティブ


    1969年大阪生まれ。株式会社 電通でコピーライター/CMプランナーとして24年間勤務。2016年退職し「青年失業家」を自称し執筆活動を開始。2019年、文章術を解説する初の著書『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)を上梓。16万部突破。2020年、印税2割スタート・最大5割の「累進印税™︎」を掲げる出版社 「ひろのぶと株式会社」 を創業。