T-STONEさんとの一曲が、寶船の“名刺”になった
渉
さぁ、「騒〜ZOMEKI〜」聴いてもらいましたけど、いいですね。
陸
今のエピソードを聞いたうえで、もう1回聴き直すと、やっぱ改めて刺さり方が違うというか。
T-STONE
うれしい。
渉
僕らも一緒に参加してたのに。なのに、知らなかったこともいっぱいある。
陸
そうだね。当時としては、僕らレコーディングっていうだけで、めちゃくちゃ浮かれてましたからね。
渉
浮かれてたっていうのもあるし、萎縮もしてたよね。
陸
「ヒップホップ業界ってどんな感じなんだろう」みたいな。「失礼ないようにしなきゃ」みたいな。
T-STONE
圧倒的なパフォーマンスで、僕も一緒にスタジオ入って、すごく感動して鳥肌めっちゃ立ちました。
渉
めっちゃうれしい。
陸
うれしいな〜。
渉
僕らもね、本当に今まで、曲っていうものがなかったときに、これを名刺代わりに「どういうことやってるんですか?」ってときに、「こんな曲も出してるんですよ」って。いろんなところで言えるので。
陸
いろんなところで言ってます。
渉
それは、すごいうれしいです。ありがとうございます。
T-STONE
光栄です。
“超楽しい”というストレートな言葉への想い
渉
そんなね、T-STONE君と僕らなんですけど。ここで、今年2026年。またね、コラボレーションできました。
陸
うれしいです。
T-STONE
イエ〜イ!
渉
まず、1番最初はもうすでにリリースされている、MINMIさんと一緒につくった「渦」っていう曲を一緒にレコーディングさせていただいて。それで、まさに今月ですよね。新しい曲をリリースしたということで、その話も聞きたいんですけどいいですか?
T-STONE
はい、お願いします。
渉
「超楽しい」っていう曲。これもどんな曲なのか、T-STONE君の口から。
T-STONE
そうですね。阿波踊りの祭囃子、太鼓の音であったり鉦の音であったり、そういう音とトリニダード・トバゴっていうジャマイカの近くにある国があるんですけど。そこの国の音楽といいますか、ソカ※っていうジャンルがあるんですけど。そのソカを混ぜ合わせたビート、トラック、楽曲になっていまして。客演にはMINMIさん。レゲエのシンガーソングライターのMINMIさんとコラボレーションした楽曲になっています。
※ソカ:トリニダード・トバゴ発祥のポピュラー音楽。名称は、ソウルとカリプソを合わせたもの。
渉
うん、うん。
T-STONE
僕は純粋に阿波踊りに対して、やっぱり1番最初の初期衝動っていうのは、夏祭りで。「徳島、あんま人おらんけど、その瞬間はたくさん人がいるから遊びに行こう。違う中学校、違う学校の連れと会える。かわいい子がおる。かわいい子に会える」。それが1番の目的だったんですよ。我々、中学生の人たちには。
渉
そうだよね〜。
T-STONE
でも、その当時はなんも魅力っていうのは気づけてなかったけど、今はこうやってこう、阿波踊りの魅力に気づかせてもらって。阿波踊りを歌って、阿波踊りで歌って、その阿波踊りを伝えていっている。歯車の一部、0.1%でも力になれているっていうのは、「人生何があるかわからんな〜」っていう思いで、つくらせてもらった楽曲になってます。
渉
これ、俺、すごいなと思うのが、阿波踊りって、例えば「伝統で素晴らしい文化ですね」とかね、いろんな感じでみなさん発信されてると思うんですけど。1周回って“超楽しい”っていう、めちゃくちゃストレートなメッセージにしたのが、めちゃめちゃすごいと思ってるのよ。
陸
タイトル聞いた瞬間に「あー、もう来たな」って思ったよね(笑)。「ついにこのタイトルが来たな」って。“超楽しい”って。
T-STONE
(笑)。
渉
それでしかないよね。
陸
ヒップホップって、もしかしたら、人によってはちょっとすかしてるようなイメージっていうのも、僕あったんですよ。正直な話。
で、どストレートに“超楽しい”っていうのって、今めちゃくちゃかっこいいなと思うんですよね。なんか、そういう楽しいときに“楽しい”って言える人って、逆にSNS時代、少なくなってきてる感じがしてて。
T-STONE
確かに。
陸
これは何周も回って響く、みたいなタイトル。
T-STONE
間違いないっすね。だから、僕のファンでいてくれる方とか僕の音楽聴いてくれている方には、楽しい時には「楽しい」って言ってほしいし、悲しい時には「悲しい」って言ってほしいし。そういう人がいるんだと思います。そういう人に支えられている。
渉
この「超楽しい」ってサビの部分は、結構スッと出てきたの?
T-STONE
そうですね、MINMIさんと遊んだり時間をともにする中で、すごく心が純粋な方で。明るい太陽みたいな人で。MINMIさんと曲をつくるときにどんなフレーズがいいかなってずっと思ってて、まじでいろんなこと考えたんですけど、やっぱ「楽しい!」がバッて降ってきて。
陸
すげ〜。
T-STONE
「絶対これよな」っていう。なんか、うまいこと言おうかなとか、やっぱ考えるわけですよ。
渉
うんうん。
T-STONE
こことここの言葉を掛けてとか、ここはこういうふうに韻を踏んでとか、考えるけど。逆に「楽しい」って潔いよね、僕の伝えたい想いを届けれるよねっていうのもありますし。逆に当時の僕の若かりし頃の阿波踊りに対する思いを表現したいなって。で、本音を伝えたいなって。
渉
だから、この真っすぐさが、逆にこの阿波踊りを知らない人にも届く破壊力があるというか。
陸
そうですね。
渉
なんか、「すばらしいものです」って言っても、日本文化ってお行儀よく聞かないといけないとか、お行儀よく見ないといけないっていうふうな印象がある中で、それをバーンと「楽しんでいいんだよ」って伝えてくれるメッセージが、本当に伝わるなと思っています。
【曲紹介】T-STONE「超楽しい feat. MINMI」
渉
なので、ちょっとこの新曲をT-STONE君から、また紹介していただきたいんですけど。
T-STONE
はい、わかりました。僕、地元の徳島にある文化の1つの阿波踊りというものを、僕は日本中、世界中に届けたいという想いで、「騒〜ZOMEKI〜」から今回の今から流す楽曲まで。しかも、これからの活動も、その想いは変わらずにつくった作品になっています。ただ、グッドバイブスで、みんなで楽しめるとうれしいです。
それでは聴いてください。T-STONEで「超楽しい feat. MINMI」。
「超楽しい」「渦」の2曲は互いにリスペクトを交換しあっている
渉
ラジオ大阪からお送りしてきました「踊る阿呆の無礼講!」。エンディングです。今日は番組初のゲスト回ということで、日本のヒップホップシーンの最前線を突き進むT-STONEさんと一緒にお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか。
T-STONE
いかがだったでしょうか?(笑)
渉・陸
(笑)。
陸
いや、でもやっぱね。やっぱ、「超楽しい」いい曲だね。何百回でも聴ける。
渉
ね〜。あの、前に「騒〜ZOMEKI〜feat. 寶船」をつくった時はまだ初めての初期衝動というか、最小の阿波踊りへの知識とか想いだったって言ってたと思うんですけど。今、「超楽しい」を書くときに、阿波踊りへはどんな想いで書きました?
T-STONE
中学生の時の自分に戻って、その時の僕が歌っている感じですかね。
渉
より知識とか左脳で考えたものよりも、実体験に基づいたものになったって印象で曲を仕上げた感じ?
T-STONE
そうですね。あの時の俺に聞いていた感じです。これがいいのかどうかって。
陸
今回のコラボレーションって、MINMIさんのアルバムに入っている「渦」っていう曲と、今回のT-STONE君の楽曲の「超楽しい」って2曲セットでレコーディングしたじゃないですか。レコーディングの時は。
T-STONE
はい、はい。
陸
すごくその時思ったのが、MINMIさんから見たT-STONE君のイメージで、MINMIさんが楽曲をつくられてる感じがして。逆に「超楽しい」は、T-STONE君から見たMINMIさんのイメージをつくっているような感じがしたんですよ。
渉
わかる! そうなの!
陸
だから、僕の印象では——
渉
一見逆にも感じるよね。
陸
そう! MINMIさんがつくりそうな曲。だから、お互いにアーティスト同士がどういうイメージを持ってるかをちゃんと表現してるって感じが僕、すごいしてて。
T-STONE
すごい。その着眼点はおもしろいですね。
渉
で、なんかちょっとお互いのリスペクトを、ラブレターを交換してる感じはするよね。
T-STONE
ヒュ〜!!
陸
だから、なんかある種「渦」っていう楽曲のほうは、T-STONE君が客演というか、コラボレーションのゲストっていう形でやってるじゃないですか。そのまた、T-STONE君ラップがまたいいね。めちゃくちゃ。
渉
そっちもぜひ聴いてほしい。
陸
そっちはなんか、ラップの真骨頂って感じがあって。今回の「超楽しい」は、シンガーソングライターとしてのT-STONE君の真骨頂っていう感じ。
渉
そうね〜。本当に。
陸
ありますね。僕の中で。
渉
まだまだしゃべりたいんですけど。
T-STONE
めちゃめちゃ丁寧に紹介してくれて、ありがとうございます。
祭りに、山に、海まで。日本の良いとこてんこ盛りのMV
渉
最後にね、お知らせがあれば、T-STONE君、お願いします。
T-STONE
先ほど聴いていただいた「超楽しい feat. MINMI」のミュージックビデオが、9月16日にYouTubeにてT-STONEのチャンネルから公開されます。
渉・陸
ヨイショ〜!
陸
明日ですね、いよいよ。
渉
これもちゃんと寶船で参加してますんで。MVまで一緒に出ているんで。
陸
めちゃめちゃ、このMV撮影、いろんなところで撮りましたからね。
渉
ハードでしたよね。
T-STONE
いやぁ、そうですね、はい。
陸
徳島のお祭り中にも録り、徳島の景色のすごく綺麗な——
渉
山まで行って、山登りして録り。
陸
で、東京の下北沢のお祭りでもトランペッターの方に参加していただいて録って。
渉
勝浦の海でも録りましたね。
T-STONE
はい、千葉のね。
渉
めちゃくちゃ美しくなっているんで。
陸
3者、寶船、T-STONEさん、MINMIさんのアーティストの良さも出るし、日本の風景を楽しめる。お祭り、山、海。日本の良さてんこ盛りみたいなMVですよ。
T-STONE
ほんまに寶船さんも含め、下北沢の阿波おどりの関係者の方も含め、徳島の阿波おどりの関係者の方も含め、いろんなたくさんの人たちのお力添えがあったおかげで完成したミュージックビデオになっているので。これは、我々にしかつくれない作品になっていると思いますし、確実に100年後も残り続けてるっていう、この自負・自信があるんで。そういうホンマに“超楽しい”を飛び抜けていこうかな。
T-STONEワンマンライブ、さらにMINMIワンマンライブへの出演で初・武道館のお知らせも!
渉
そんなT-STONE君、ワンマンライブも決まっているということで、最後に教えてもらっていいですか。
T-STONE
はい。11月22日、いい夫婦の日ですね。
渉
本当だ、本当だ。
T-STONE
しかも大安。
渉・陸
ウォイ!
渉
伏線回収。
T-STONE
日曜日で、しかも月曜日、祝日。
渉
最高。
T-STONE
11月22日の18時開場ですね。渋谷にあるSpotify O-nestという会場で、「T-STONE ONE MAN LIVE 2026」開催いたしまーす。

T-STONE
もうホンマにチケットがあと少ししかなくて。
陸
マジか。マジ早い、この段階で。
T-STONE
そうなんですよ。お蔭様で。
渉
じゃあ、もう聴いた方、すぐに、すぐチェックです。
陸
ね、あるかどうかっていう。
T-STONE
10月またぐと、もうない可能性は正直見えてきてる。
陸
すばらしい。
渉
さすがです。ぜひ、よろしくお願いします。
あと、そのワンマンに先駆けてなんですけど。先ほどからね、このフューチャリングで入っていただいた、MINMIさんの武道館ライブ。10月8日、武道館も寶船・T-STONEで参加させていただくことが決まってますんで。

陸
緊急招集されましてね。これ、初武道館なんで、僕らももちろん。
T-STONE
僕も初めてなんで。
陸
MINMIさんも初ワンマンなんですよね。
渉
そうそう。
T-STONE
じゃあ、みんな初で。ありがとうございます、MINMIさん。
渉
ぜひ、みなさんよろしくお願いします。ということで、「踊る阿呆の無礼講!」今週はここまでになります。T-STONE君、ありがとうございました。
T-STONE
ありがとうございました。
渉
ここまでのお相手は、プロ阿波踊り集団寶船の米澤渉と——
陸
米澤陸と
T-STONE
T-STONEでした。
渉・陸
また来週〜!

米澤渉(よねざわ・わたる)
1985年東京都生まれ。パフォーマー全員が赤い衣装をまとい、派手なメイクを施して激しく踊る独自スタイルの「NEO阿波踊り」で演者と観客が一体となる熱狂を生み、多数の海外ツアーも敢行。2026年までに世界30カ国で活動を展開してきた。2024年Forbes JAPANが選ぶ「カルチャープレナー(文化起業家)」30組の一人として選出された。2025年、初の著書『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)を出版。2025年10月、父・米澤曜より引き継ぎ、「寶船」連長就任。
X(旧Twitter):@yone-wataru

米澤陸(よねざわ・たかし)
1991年東京都三鷹市生まれ。米澤家の次男。1995年、父・米澤曜が「寶船」を設立したことをきっかけに、阿波踊りを始める。当時3歳。以降、第一線で阿波踊りダンサーとして活躍。高校卒業後、音楽・演劇などの活動を経て、2012年に寶船のプロ化に携わる。奇抜なメイクやオリジナリティー溢れるスタイルから、寶船のアイコン的立ち位置に。そのインパクトから「金髪の異端児」と称される。2025年夏には、自身が投稿した寶船の動画が1,000万再生を超えるバズとなり、話題に。
X(旧Twitter):@RiceStreamLand
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■ NEO阿波踊り集団「寶船」
阿波踊りを主軸に、新たな日本芸能の可能性に挑む“NEO阿波踊り集団”。1995年に産声を上げて以来、阿波踊りの精神を継承しつつ、型破りなパフォーマンスで観客を魅了し続け、これまでにヨーロッパ、アジア、北米、中米などの世界屈指のフェスティバルへの出演や、世界の国立劇場で単独公演を披露。2026年現在までに、世界30カ国に活動を展開しています。2025年4月17日に結成30周年を迎えました。
▶︎「寶船」公式サイト:https://takarabune.org/
▶︎「寶船」X(旧Twitter):@takarabune_info
米澤渉さんの著書
踊る阿呆の世界戦略
世界26カ国を熱狂させた NEO阿波踊り集団 寶船の挑戦
米澤渉|ひろのぶと株式会社
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放送:火曜 22:30〜23:00
ラジオ「踊る阿呆の無礼講!」では、皆様からのご感想、質問、メッセージをお待ちしています。メール、おハガキでお寄せください。
● ハガキ送付先:〒552-8501 ラジオ大阪「踊る阿呆の無礼講!」係
● メール:takara@obc1314.co.jp
【 番組ハッシュタグは「#踊る阿呆ラジオ」 】
米澤渉
文化/起業/対談
NEO阿波踊り集団「寶船 」連長/株式会社アプチーズ 代表取締役。 1985年東京都生まれ。パフォーマー全員が赤い衣装をまとい、派手なメイクを施して激しく踊る独自スタイルの「NEO阿波踊り」で演者と観客が一体となる熱狂を生み、多数の海外ツアーも敢行。2025年までに世界26カ国で活動を展開してきた。2024年Forbes JAPANが選ぶ「カルチャープレナー(文化起業家)」30組の一人として選出された。2025年、初の著書『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)を出版。同年10月、父より引き継ぎ連長就任。






