マルシェは社会インフラになっていく。サークルチェンジが描く、マルシェの未来(11月28日放送より)
出店数は土日で約100店舗!
田中
今、サークルチェンジのマルシェには、どれくらいの生産者が登録してはるんですか?
高野さん
今ですね、2,000くらい登録がありますね。
田中
2,000! すごいですね!
高野さん
まあ、幽霊部員な方もいらっしゃいますけどね(笑)。
田中
登録してはるけど、最近はご無沙汰という人もいてはる(笑)。
それで、東京で3カ所、特に中心になるのは有楽町の東京交通会館と聞きましたが、そこのマルシェはどれくらいの人が出店されているんですか?
高野さん
出店数でいくと、土日合わせて約100店舗になりますね。
田中
100店舗!
じゃあ、お客さんも来たら、いろんな生産者さんから。「こんなんつくってはる人もいるんや」とか。
高野さん
そうですね。本当にいろんな種類。ジャンルもバラバラだしというところはありますね。
田中
なるほど。
今は東京中心にやってらっしゃるということですが、ここにフラッと行ったらいいよみたいなおすすめのマルシェは?
高野さん
実は、私たちが直接運営しているマルシェって基本的に東京近郊ばっかりでして。
1回、ちょっと前ですけど、大阪では阪急大阪梅田駅で1週間ぶっ通しのマルシェをやったことはありますね。
田中
阪急の梅田でやってはったと。行った人、(リスナーの中にも)いるんちゃうかな。
大阪はマルシェとの相性がいい土壌
田中
じゃあ、大阪に進出をしてくるというか。生産者さんも全国にいると。安田さんがDX化してはるから、大阪でも移行しようと思ったらできるシステムがあるんじゃないかと思いつつ。
安田さん
はい、今、目下それを進めていこうというところで、準備を進めていまして。
高野さん
そうですね。
田中
大阪でマルシェをやるとしたら、今お話にあったのは、阪急大阪梅田。
他に、大阪でのイメージというか。大阪の人にマルシェを知ってもらいたいみたいな想いは、ありますか?
高野さん
やっぱりね、あります。
マルシェの1番の肝というのは、とにかくコミュニケーションと何回も申し上げているんですけど。
そこの「コミュ力おばけ」みたいな人たちが(大阪は)多いじゃないですか。
田中
まあ、僕なんかはね無口で引っ込み思案で、アレなんですけど。
安田さん
いやいやいや(笑)。
田中
大阪の人は、ほんまにおしゃべりが多いし。地方から来た生産者さんともめっちゃ盛り上がると思うんですよ。
高野さん
そうなんですよね。
だから、マルシェの本当の良さ、価値を体現してアップしてくれるのは、大阪エリアなんかは1番いいんじゃないかと、実は思っています。
田中
いやぁ、いいですねぇ。
高野さん
ただ、そこって、もともとコミュニケーション力を持っている方がたくさんいらっしゃる。
けど、マルシェを継続的に運営するというのは、やっぱり難しいんですよ。面倒臭いんですよ。
田中
面倒臭い。
高野さん
その面倒臭いところを僕らが全部、仕組みを提供させていただくので、その裏側の面倒臭いところは心配しなくていいですよと。私たちがその器をボンとお渡しして。
あとは、その舞台の上でコミュ力を思いっきり発揮していただくっていう、パートナーさんみたいな形が出ていただけると、とってもありがたい。
田中
なるほど。じゃあ、生産者さんもそうですけど、大阪でサークルチェンジのマルシェの仕組みを一緒にやってくれる人がいるといいなっていう。
高野さん
おっしゃる通りです。
田中
大阪の人、これ聞いている人、ぜひこの仕組みを。ものすごくお客さん来て盛り上がりますから、やっていただきたいなと思います。
マルシェはこれからの社会インフラ
田中
ということは、そのシステムをシェアするというか。「うち(サークルチェンジ)も儲かったらええわ、東京からこの仕組みを輸出したる!」ってことではないんですね。
高野さん
ないですね。
こういうマルシェの機能って、コミュニケーションの大事な“装置”なので。これって本当に、どこでもあったら絶対いいわけですよ。
ものすごくカッコつけて言うと、大阪で言うところの“イキって”言うと……。
田中
イキって言うと!
高野さん
それで言うと、マルシェって、「社会インフラ」みたいな感じになれるんじゃないかと、本気で思っているんですね。
田中
なるほど〜!
高野さん
そのインフラを今、安田さんたちと一緒につくっているというところですね。
安田さん
私もマルシェへ行くと、みなさん楽しそうなんですよ。横のつながり。出店者さん同士の仲の良さがものすごいし。
田中
地方も違うし、つくっているものも違うけど(仲が良い)。
安田さん
そうなんです。
で、お客さんとのコミュニケーション。
今、取り組みとしてやらせてもらっているのは、例えばサークルチェンジと一緒に大阪でやってくれているパートナーさんには、管理ツールとしては一式(お渡しする)。手間のかかるところは仕組みもあるし。
あと、今、検討しているのが、コミュニケーション。カメラで(マルシェの様子を)撮って、AIで分析して、コミュニケーションの熱量とか、そういうのを可視化したいねと。
田中
なるほど!
安田さん
それが地域社会にどのようにいい影響を与えているか。そういうところも可視化していって。
新しくマルシェがつくるコミュニティの在り方、それが社会にどう貢献しているかというところも可視化したいというところを、今、高野さんと一緒に進めていっています。
田中
それは、面白い!
安田さん
面白いですよね!
二人が考える、起業・経営で大切なこと
田中
ここまで、いろんなお話を伺いましたが、高野さんはTSUTAYAの時代からこの仕組みをやれと言われて、思いついて、いろいろあって、サークルチェンジをつくられた。起業家になられた。
若い人、会社をつくろうと夢見ている人、今頑張っている人に、メッセージがあればお願いしたいなと。
高野さん
僕が起業した時は、社長になりたくてなりたくて会社をつくったわけじゃなくてですね。そんなカッコいいものじゃなくてですね。
周りの人から「やってみなよ!」みたいな感じで言われて、「え、俺自身が社長やるの?!」みたいなところから、実はスタートしています。
田中
ええ。
高野さん
一応曲なりに、今サークルチェンジは3年目ですけど、社長業をやれているのは、周りの仲間たちの力がすごく僕を支えてくれているんですね。
なので、これから何か自分で事業を興したいと思った時に、1番はやっぱり、仲間をつくることってすごく重要だなと思いました。
田中
仲間、ですねぇ。
高野さん
仲間です。
これは、「友達」とかじゃなくてですね。「仲間」がやっぱり重要だなと思います。
田中
そう、「仲間」。分かります、僕も小さな出版社やっていますけど、仲間が1番大事でね。
高野さん
そうですねぇ。
田中
安田さんは、いろんな会社を今まで起業をされてこられた、シリアルアントレプレナーとして。
これも、ぜひメッセージを一言。
安田さん
しっかりと会社をやるのは(フレンズが)2社目という形なんですけど、やればやるほど、人生って長いなと。やっぱり、マラソン。
何度か私にも、経営者人生の中で“風”は吹くんですね。長いマラソンを走りながらも、風が吹くタイミングはあるので、しっかり風が吹いたら、ちゃんとつかむ。
田中
ああ、なるほど。
安田さん
高野さんもきっと、今回、風が吹いたんですよね。
高野さん
ああ、そうですね。
安田さん
きっと、サークルチェンジを立ち上げる時に。その時に、つかんだと。
田中
なるほど、風が吹いたら、つかむと。
本当にいいお話を、お二方に伺いました。本当にありがとうございました!
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放送:隔週 月〜金曜日 15:40ごろ〜
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