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2026年9月10日「街角diary」上田豪がお届けします。

上田 豪


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肉桂と書いてニッキと読むpart4

おはこんばんちは。
広告探偵の上田豪です。

線状降水帯とかいうまるで筋肉少女帯のパチモンみたいな単語を毎日のように目にする今日子の吾郎、みなさまは雨にも負けず元気にお過ごしですかと思いつつ今週も書いております。

読後感についてはいつも通りかどうかわかりませんが暇つぶしにはなるかもしれません。


*****

9月3日
つらい出来事やしんどい出来事は何故かいつも手を繋いでやってくる。せめてもうちょいとタイミングずらしてくんねえかな。こんな時はいつも、神様に生かされてるが故の修行ってやつなんだろうと思うことにしてる。試練かもしれん。ま、どうってことねえよ。


9月4日
待っている。すっかり音信不通になってからもうどのくらい経つのだろうか。ずっと便りを待ち続けている。もしかしたらもう二度と会えないのかもしれん。嫌な予感、そして同時に襲いかかる暗澹たる気持ちを噛み殺す。ありきたりの諦めの言葉と引き換えに捨てられるはずなどない微かな願いを抱きつつ、それでも訪れるとは限らない明日を生きなければならない。案の定、今週も便りの気配すらないまま蒸し暑い夏が終わろうとしている。


9月5日
指導者ライセンス講習会の運営業務。ボーイズリーグの指導者登録をする人間は毎年必ず受講しなければならない。サッカーに比べてまだまだ古い体質の残るアマチュア野球界において、指導者のライセンス制度は良い取り組みだと思う。スポーツマンシップを理解し実践することは、スポーツの世界だけにとどまらず社会全体でも必要なのではないだろうか。そうすれば今の世の中もちょっとはマシになるかもしれん。ちなみに昔から俺が一番欲しいライセンスは「殺しのライセンス」だ。
もちろんワイルド7だ。


9月6日
今日の練習は雨で中止になった。おかげで来週の大会はぶっつけ本番になる。雨といえばやたらと酒が飲みたくなるのは俺だけだろうか。

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニサケヲノンデヰル

って、宮澤賢治が言ってた。もちろん嘘だ。


9月7日
土日に繰り広げられていたチャットでの議論をひと通り拝読し整理しながら、そこに私見を交えひとつの仮説を戦略案としてまとめる。その作業に没頭し一息ついてふと振り返れば、今は亡き師匠にデザインやアートディレクションだけでなくマーケやストプラも知らず知らずのうちに教わっていたんだなあと実感する。夜の街で拾われて広告屋としてこういう育てられ方をしていなかったら、俺は今頃クリエイティブディレクターなんてやってるどころかきっと野垂れ死んでいただろうとすら思う。


9月8日
尊敬と尊重は違う。目線の高さが違う。そして仕事の関係においては相手を尊重することが大切だ。しかし、それを欠いた人との仕事に時間を費やせるほど俺はもう若くはない。会社を背負ってる時ならまだしも一介のフリーランスだからこそ、そういう仕事には付き合わないようこれまで以上に仕事を選ぶことにしている。それが仕事における自分の物差し。せっかく仕事をするからには後味の悪い仕事はしたくない。そんな予感がする仕事や、その仕事が愛せそうになかったら引き受けないし、たとえ引き受けたとしても、どうしてもその仕事が愛せなかったら降りる。広告屋の矜持として、金の問題などではなくそこに愛があるかどうか。それしかない。


9月9日
ここ最近はSNS界隈で「これAIで書いたな」という記事を見ることが多い。もちろんAIを使うことは否定しないが、一般人ならまだしもライターを名乗る人間があからさまにAIが書いたであろう文章をそのまま垂れ流しているのを見るとさすがに閉口してしまう。そもそも文章を書くのが楽しくてライターやってんじゃないのか。一番楽しいところをAIにやらせて何が楽しいのか。一番面倒でやりたくないところこそAIにやらせるべきではないのか。なにより客観的にディレクションできない人間がAIを使って世の中に表現物を垂れ流すとその先には地獄が待っているのだ。そこに愛はあるんか?アイフル。


どうでもいいか。どうでもいいな。

 

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  • 上田 豪 広告・デザイン/乗り過ごし/晩酌/クリエイティブ


    1969年東京生まれ フリーランスのアートディレクター/クリエイティブディレクター/ ひろのぶと株式会社 アートディレクター/中学硬式野球チーム代表/Missmystop