音が無い癒し
昔は朝方だった。
小学生の頃から6時半起き。小学校ではミニバスケットボール部の朝練に。中高ではお弁当をつくっていた。
宿題も、試験勉強も、夜中に頑張ろうとするのだけど、集中が続かず、時にはむしろ朝5時から始める。そのほうが捗った。
それが、今では毎日夜中2時ごろまで起きている。
起きて何か作業をしていることももちろんあるが、何もしないでぼーっとする時間、あるいは何かを読む時間、書く時間になっている。用事がなくても、2時ぐらいまで起きてしまっている。
たぶん、今でも身体は朝方のほうが楽なのだと思う。
だけど、なぜ夜の時間をどうしても取ってしまうのか。
大阪拠点の時間は実家で、実家では夜に両親がドラマを見ていることが多い。ふと、そのテレビの音がなくなるまで粘っている自分に気がついた。
無音、が欲しいのだ。
人の会話が聞こえる空間も、好き。
誰かと一緒に話している時間も、好き。
だけど、音の無い一人の時間が、必ず欲しいのだ。
朝って、どんなに早くても、何か音がするんだよね。
人の声も、癒しになる。
音が無い、というのも癒しになる。
両方があるから、どちらもが癒しになって、自分のバランスが取れるのだろう。
廣瀬 翼
レポート / インタビュー
1992年生まれ、大阪出身。編集・ライター。学生時代にベトナムで日本語の先生を経験。食物アレルギー対応旅行の運営を経て、編集・ライターとなる。『全部を賭けない恋がはじまれば』が初の書籍編集。以降、ひろのぶと株式会社の書籍を担当。好きな本は『西の魔女が死んだ』(梨木香歩・著、新潮文庫)、好きな映画は『日日是好日』『プラダを着た悪魔』。忘れられないステージはシルヴィ・ギエムの『ボレロ』。





