田中泰延が、日本を支える・日本を変える会社の社長をゲストにお迎えし、大いに主張していただき、お話をうかがうラジオ大阪の番組「田中泰延のシャチョーとシュチョー」。
「街角のクリエイティブ」では、その放送をまとめてお届けします!
今回は2025年12月22日(月)〜26日(金)の放送の様子。
ゲストは、株式会社NEXCENT(ネクセント) 代表取締役 小澤悠さんです。

ビジネスパーソンが中学校・高校へ行き自身の経験を語る企業研修「NEXT SENSEI」を運営するNEXCENT。「誰もが“先生”になれる」「中高生に話す経験が、自分に返ってくる」と小澤さんは言います。教育現場でも新たな科目「探究」がはじまったことで、ビジネスパーソンによる授業のニーズが生まれているそう。
なぜ「NEXT SENSEI」を始めたのか、現在の教育について、さらに小澤さんが起業した理由やここまでの経験をうかがいました。
(構成・編集:廣瀬翼)
【目次】
【 プロフィール 】

小澤悠(おざわ・ゆう)
株式会社NEXCENT 代表取締役
1990年 兵庫県西宮市生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、2013年に丸紅株式会社入社。大豆・菜種等の穀物トレーディング業務に従事。組合専従を経て、経営企画部にて新規事業を担当。2019年から複業活動で教育プロジェクトのANOTHER TEACHERを創設。これまで50校以上の高校で講演・授業を行なっており、2020年から私立高校の探究クラスを受け持つ。2022年3月に丸紅を退社。株式会社NEXCENTを創業。
株式会社NEXCENT Web サイト:https://www.nexcent.jp/
* * *

田中泰延(たなか・ひろのぶ)
ひろのぶと株式会社 代表/コピーライター
1969年大阪生まれ。株式会社 電通でコピーライター/CMプランナーとして24年間勤務。2016年退職し「青年失業家」を自称し執筆活動を開始。2019年、文章術を解説する初の著書『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)を上梓。16万部突破。2020年、印税2割スタート・最大5割の「累進印税™︎」を掲げる出版社「ひろのぶと株式会社」を創業。
みんなが先生になれる時代へ。NEXCENTが取り組む企業研修プログラム「NEXT SENSEI」(12月22日放送より)
西宮出身の小澤社長
田中
今日お迎えする社長をご紹介します。株式会社NEXCENT 代表取締役 小澤悠さんです。よろしくお願いいたします。
小澤社長
よろしくお願いします。株式会社NEXCENT代表の小澤悠と申します。
田中
関西の方?
小澤社長
もともと関西、西宮の出身です。
田中
西宮! なるほど。ここラジオ大阪、弁天町のスタジオですけど、西宮の方って、弁天町ってあんまり来はらへんのちゃいます?
小澤社長
(笑)。そうですね、たまたま僕だけかもしれませんけど、今回初めて弁天町にお伺いしました。
田中
すごかったんですよ、2025年。ここはあの、万博の窓口だったから。
小澤社長
ああ、そうかそうか!
田中
みなさんここを通るし。ここで降りて、買い物したり、温泉とかもあったりするので、ここもめちゃめちゃ賑わって。
小澤社長
温泉ありました。
田中
温泉ね、あるんですよ。ぜひね、よかったら行ってください。
小澤社長
ありがとうございます。
「先生」体験をするという、企業研修
田中
ということでね、NEXCENTさん。この会社というのは、小澤さんがどういう事業をやろうということで、立ち上げられたものなんですか?
小澤社長
ひと言でいうと、教育の事業だったり、キャリア開発事業というふうにお伝えをしているんですけども。
主に企業研修をやっている会社というふうにイメージしてもらったらいいかなと思います。
田中
教育といっても、企業さんに対して働きかけてお仕事が成立すると。どういう形なんですか?
小澤社長
厳密に言うと、働きかける場所は主に2つで、1つは企業さん。もう1つが学校さん。
田中
あ、学校にも。
小澤社長
はい、そうですね。
それで、「企業研修」というと、研修の講師が企業に行って新入社員研修したりとか、入社4〜5年目でもう一回自分のキャリアを考え直そうかみたいな研修することが多いと思うんですけど。
そういう、弊社から講師を派遣するだけじゃなくて、研修を受けていただく(企業の)方々を学校現場に派遣するという、体験型の研修をつくっています。
田中
なるほど、つまり話を整理すると……。NEXCENTさんが企業さんで研修をする(受ける)人に、どっか学校さんに行ってもらって……。
これ、つまり先生をやるということですか?
小澤社長
まさしくです。
田中
はぁ〜!
小澤社長
企業研修を受けて、なんかちょっと変わった気になるだけじゃなくて、自分が学んだことを、あるいは自分が棚卸したキャリアとかで自分の強みを知ってもらって。それをベースに、中学生・高校生の前で自分の人生経験をしゃべってもらうという。
その体験自体を研修として企業さんに販売しているという形ですね。
田中
これは、おもしろいというか、新しいですね。なるほど!
小澤社長
ありがとうございます。
プロジェクト名「NEXT SENSEI」に込めた想い
田中
そのプロジェクトを「NEXT SENSEI」と名付けてらっしゃると。
小澤社長
そうですね。
田中
これ、アルファベットで「NEXT SENSEI」。全部アルファベットで書いてありますから、ラジオ(でお聴き)の方。
この「NEXT」というのに込めた想いというのが、体験を語ってもらう。つまり、教職じゃないですよね、その人ら(「NEXT SENSEI」で学校へ行く社会人)は。
小澤社長
そうですね。学校の先生というとみなさん、教員免許を持っているか、弁護士の先生か政治家の先生かとかって……結構“お偉い”人ってイメージだと思うんですけど。
そうではなくて、誰もが先生になれますよっていう。
次なる時代は、もう令和なので、みんなが先生になれる時代をつくっていこうよということで、「NEXT SENSEI」という名前のプログラムにしました。

田中
じゃあ、企業でね、サラリーマン、ビジネスマンとして今まで普通にキャリアを積んでこられたというか、会社の仕事をやっていた方が、NEXCENTさんがマッチングした学校へ行って、子供達の前で教えるわけですよね。
小澤社長
そうです。
田中
この体験はなんか、できないですよね、普通は。
小澤社長
そうですね。自分から行けばそういうチャンスを与えてくれる学校さんもあるんですけど、通常はみなさん、行かないと思うので。
だからこそ、ユニークかもしれないなと思って、こういう研修をつくりました。
「探究」の授業の必須化で高まるニーズ
田中
これね、学校側と企業側と、どっちがニーズが強いとかあるんですか?
小澤社長
両方ですかね。先にニーズがあるのは学校さん。
田中
あ、そうなんですね!
学校というのは、先生のプロが集まっているわけですよね。そこに、そうじゃない先生の授業をやってくれということが、ねぇ。
小澤社長
時代的背景をお伝えすると、今「探究」といって、「探して究める」と書いて「探究」という授業が、高校で必須になっているんですよ。
田中
えっ、全然知らんかった! 今の高校って、「探究」って授業があるの?!
小澤社長
ちょっと一昔前の総合学習みたいな感じなんですけど、唯一教科書がない授業なんですけど。
よくビジネスの業界で「正解のない時代をどう生きるか」ってみんなテーマになっていて、企業も考えないといけないんですけど。
それが、文部科学省さんから下りていて「正解のない時代を君たちはどう生きるか」みたいなテーマで、これからの時代の正解はわからないから自分なりの正解を見つけていってねという教育が提供されていて、それが「探究」という授業なんです。
田中
それでも、文部科学省も、問いはそりゃそうやけど、高校生とかにいきなりそんなこと言われても、「そんなん言われても」って感じですよね。
小澤社長
そうです。なので、学校の先生もすごく困ってらっしゃる方も中にはいらっしゃって。
ただでさえ学校の先生ってすごく大変で、ハードワークで、すごく一生懸命生徒と向き合ってらっしゃるので。やっぱり、大事なのが外部の人たちの力を借りる。
田中
ええ。
小澤社長
自分だと経験したことないことを、社会人というか、民間で働いている方の生の声を届けるということが、先生になるんじゃないかなと思って。
田中
なるほど。その探究で答えのないこと、いわゆる教育のプログラム・教科書ではないことの、なにか問いと答えのようなものを考えようというときに、全然違う会社で全然違う仕事をしていた人が先生になるというのが、一つのやり方という。
小澤社長
そうですね。
「失敗談」こそ語ろう!
田中
それは、僕も行ってみたいですね。
小澤社長
ぜひ。学校さんとマッチングさせていただきます。
田中
僕が行ったら、なんか「しくじり」的な先生になりそうやけど。
小澤社長
めちゃくちゃいいことをおっしゃってくださって。結構、「しくじり」がテーマというか。
田中
あっ、そうなんですね?!
小澤社長
そうなんですよ。やっぱり、中学生・高校生って、おもんない話は2分で寝るんですね。
田中
わはは、わかるわぁ(笑)。
小澤社長
で、おもろい話ってなにかというと。カッコつけたりとか、社会人の方が「こんなことやってきて、めっちゃすごいやろ、ドヤッ!」っていうふうに授業をしても、中高生は「だからなんなん?」みたいな感じになっちゃう子も中にはいるので。
田中
なるほど。
小澤社長
失敗体験とか、等身大の自分を伝えるというのは、実はプログラムの中で非常に大事なので。失敗体験を主に話してもらうことが多いです。
田中
失敗体験、いいですね!
▶︎ 次ページ:なぜ「学校で授業をすること」が研修になるのか?

放送:隔週 月〜金曜日 15:40ごろ〜





