×

株式会社ほぼ日 糸井重里さん・小泉絢子さん【ラジオ大阪】田中泰延のシャチョーとシュチョー(2026年1月29日〜30日放送)

田中泰延


  • LINEでシェアする

「いい人」と、「混ざる」ということ。ほぼ日が語る“人”の話(1月30日放送より)

ほぼ日の「いい人募集。」

ここまでの話でね、小泉社長が会社の経営者としての僕に、一番大事なことを教えてくださいって言ったら、「人」とおっしゃった。

はい。

これ、すごく大事な話。

ほぼ日さんね、「いい人募集。」っていうのをずっとやってこられて。2015年に、「いい人募集。」、それから2017年、「いい人、もっと募集。」と。

2017年におこなわれた「いい人、もっと募集。」(スクリーンショット)

つまり、人っていうものに、来てもらう、出会う、一緒に働く。(社員のことを)乗組員ってほぼ日さん言うけど、乗り組んでもらう。

はい、そうですね。

これはちょっとほかの会社と違う。人への想いがあるなと思うんですけど。

私たちどちらかというと、機能で人を探すってことはほとんどしてこなくて。「いい人募集。」っていうのも、糸井が名付けたタイトルなんですけれども。

なんて言うんでしょうかね……ちょっとあの人の力を借りたいなとか、この人ここにいてくれたらいいのになとか。よく糸井が言うのが、何もしなくてもいてくれたら、その場がちょっとよくなるみたいな人もいますし。

人って必ずしも、いわゆるすごく仕事ができるからいいかどうかって、一概に言えないっていうところに「いい人」っていう総体としての名付けがあったと思うんですけど。あんまり機能では、うちは採用しないですね。

人を機能で分けるんじゃないと。

はい。やれる人は何でもできますね。

あ、そっか。

あはは、身もふたもなく言えば、そうですね。

その時持っている機能だけでは、すぐ尽きてしまう

そっかそっか。いい人だったらこれを一緒にやろうよって言ったら、それなりに頑張れるもんだしね。

あと未経験のことでもなんとかしますね。そういう人ってやっぱりいますよね。

僕それだけはね、小泉さんにも糸井さんにも「いい人と会社やってるんだよ」「いい人がそばにいます」って、それだけは自信持って言えます。ほんまに幸せ俺はいま。

ああ、よかった! それは本当にすごいことだと思います。

(ひろのぶと株式会社の様子)見てますよ、見てますよ。

聞いてるか? 加納、廣瀬、豪さん、聞いてるか〜?! ……(放送を)私物化してどうする(笑)。

明らかに育ってますよね。

あぁ、本当に。

本当に、それが何よりも財産だと思いますね。

大学で、4年間ナニナニについて研究してきましたとか、勉強してきましたって、理科系のタイプのことはまた別だけど、一般的には2年しかやってないんですよ。

で、2年大学で先生に教わりながらやってたことっていうのに匹敵することは、実践しながら2年やったらもっと上手になるんですよ。

ああ、そうかぁ。

そう考えたら、機能で入ってきた人なんかが、すぐ寿命尽きちゃうんですよ、その時に持ってる機能だけだったら。

そうね。人間って種類に分けて利用するものじゃないはずじゃないですか。

はい。

そっかそっか。いやぁ、ええ話聞いてしもたなあ。

デジタルとアナログは、混ざっている

そんなね、会長と社長で役割をこれから(分担して)もっともっとやっていくお二人ですけど。

ほぼ日の、これから。アイデアがいっぱいあると思うんですけど。

最近だとね、手帳をずっとやってきたほぼ日が、「ほぼ日手帳アプリ」。これスマホのアプリで僕も入れているけど。

はい。

これ、一周回って(手帳からデジタルというのは)どういうことでこれが? 糸井さん。

ほぼ日手帳アプリ(ほぼ日手帳アプリWebサイト スクリーンショット)

わはは。あの、デジタルとアナログって分け方をすると、アプリはデジタルで、(手帳のアナログと)反対じゃないかって思うんだけど。

自分の生活考えればわかるんですけど、自分がデジタルでやってることとアナログでやってることは混ざってるんですよね。

はい。

たとえば人間が存在すること自体、デジタルではないじゃないですか。でも何か知識を受け渡したりすることはデジタルでできますよね。

でも、たとえば思いやりだとか、あの人に愛されたとか。それはデジタルじゃない。

ええ。

(人間にはデジタルとアナログが)ものすごく入り組んで混じっていて、ある一部分をデジタルに任せてもできることが、どんどん増えていっているのが今なんで。

その意味では、アプリ、デジタルでできることは、アナログのほぼ日手帳の役に立つんですよ。

なるほど!

黙って何にも見なくても、1日に一回だけ、今日は何だっけなって見れるものがあれば、そこからまたほぼ日手帳を書くことができるし。

ということで、どっちかだけじゃなくて。「あんなのいらないよ」って言わないで、手伝い合えるんですよね。

それを今、「汽水域」っていう言い方をしていたりします。

汽水域。

あるいは水と油、サラダドレッシングをつくるときに乳化させるでしょう。

はい、混ざらせて。

「乳化」っていうのをキーワードにして、今デジタルとアナログを(考えています)。

生きて死ぬこと自体が、アナログ

それこそ、地方に何かをしに行くっていうのは超アナログですし、そこと通信で連絡するのはデジタルですし——みたいに、あらゆるものを乳化させているんですよね。

別に、赤城山と狼煙を上げて連絡してるわけじゃないもんね。

ふふふ。

そうそう、そうそう。

場所はアナログで自然で地方だけど、デジタル(を活用すること)でやってるんだから、それは、溶け合いますよねってことか。

そう。で、AIは足を持っていないんです。AIは歩いていかないんですよ。

絶対行かない(笑)。

それから、誰かを好きになったからって、つけ回したりしないんですよ、AIは。でも人間は、近所に引っ越したいとか。

そっか、そっか。

いろんな、しようがない環境の中に自分が置かれているってことを前提に、生きているんですよね(人間は)。

それ(アナログとデジタル)は当然混ざっていくべきだと思うんで。

今ある環境じゃなくて、(別の場所の)空気吸いに行きたいっていうのも、そうですもんね。

それもありますよね。生きて死ぬこと自体がアナログなんで。

ああ、間違いないですよね。

人は“街”のようなもの

そんなお二方に来ていただいて。

ここはせっかく二人なんで、会長として新社長に、この場を借りてちょっと言っておきたい、みたいなことはありますか?

えっ……ああ、今の質問困るな(笑)。本当はないよ。

本当はない?

だって、ずっと見てるからね。で、この人ひとりが社長をやってるわけじゃないんで。

もっと言えば、泰延さんに相談すれば、泰延さん“社長の憑依”じゃないですか、そういう時には。

他人の考えも全部入れての社長だから。

うん、うん。

そうですね、それは。

「街」みたいなもんだから、人って。だから、リーダーとしてどうだとかっていうのは、もう古いんだと思いますね。

そっか。糸井さん前から言ってたもんね。「人を一人採用するってことは、もう工場をぶっ建てるようなことだ」と。

そうですね、はい。

それぐらい、人間ってのは、集積されたものであると。

そうそう。

ぜひ、また来てください

いやいや、そんなね、小泉さんが新しい世代を(担っていくと)。楽しみですよ。

で、ちょっと僕ね、もう本当困ってるんですよ。あのー……儲からないし。儲からないってラジオで言ってどうするんだ。

でも出版社、理想があって、やりたいことがあって、でもちゃんと稼がないとみんなどうやって食うんだっていうことがあるから。本当に勉強させてほしいなと思って。ちょっとインターンで(ほぼ日に)行ったりするかも(笑)。

わはは(笑)。

ふふふ、ぜひ。おもしろいですね。

あなたより、廣瀬さんとか加納さんを出せばいい。

そんな(笑)。泰延さんも、ぜひ。

本当に。なんかね、いいこと学んで帰ってきて、さらにパワーアップしてくださいよ(加納・廣瀬)、本当に。

ああ、なんぼでもほぼ日さんの話聞きたいのに、今日で(ほぼ日のお二人にお話を伺う放送回は)終わりやん、もうびっくり。

もう二度と来ないかもなぁ〜(笑)。

私は来たいです(笑)!

いやいや、小泉さんぜひ。

そして糸井さん! 僕ね、もう一個番組(「田中泰延のふたりごと」)あるんでね、そっちにも糸井さん、来てくださいよ。

……わさりません!

どっちや(笑)!

舌がもつれた(笑)。

ええ、来てくれると思います!

ということで、お話を伺いました。株式会社ほぼ日 代表取締役社長 COO 小泉絢子さん。そして代表取締役会長 CEO 糸井重里さん。お二人のお話、本当にありがとうございました!

ありがとうございました!

左:糸井重里さん、右:小泉絢子さん(撮影:田中泰延)

▶︎ 小泉絢子さんにお話を伺った 1月26日(月)〜28日(木)の放送回はこちら

▶︎ 企業Webサイト


ラジオ「田中泰延のシャチョーとシュチョー」では、皆様からの励ましのメッセージをお待ちしています。メール、おハガキでお寄せください。

ハガキ送付先:〒552-8501 ラジオ大阪「田中泰延のシャチョーとシュチョー」
メールshucho@obc1314.co.jp

【ご出演のご希望・ご相談は、「街角のクリエイティブ」まで

街クリ お問い合わせ:info@machikuri.site
または【お問い合わせフォーム】へご連絡ください。

  • LINEでシェアする
  • 田中泰延 映画/本/クリエイティブ


    1969年大阪生まれ。株式会社 電通でコピーライター/CMプランナーとして24年間勤務。2016年退職し「青年失業家」を自称し執筆活動を開始。2019年、文章術を解説する初の著書『読みたいことを、書けばいい。』(ダイヤモンド社)を上梓。16万部突破。2020年、印税2割スタート・最大5割の「累進印税™︎」を掲げる出版社 「ひろのぶと株式会社」 を創業。