行って、見て、知る。これからのビジネス、まずは世界に目を向けよう(12月12日放送より)
いまの事業を始める前は、赤字企業だった?
田中
今では森興産さんとしては、外国人が日本にやってくる、働く、住むということに関して、いろんな面で支援してマッチングされているということなんですが。
そもそも、最初はその事業をやっていなかったわけで。
森社長
はい。
田中
で、話を聞くところによると、事業を承継した(森社長が代表に就任した)ときには、もう大赤字の会社やったらしいじゃないですか。
森社長
ふふふふ(笑)。
あの、これは事業として成功していないということではなくて。
いわゆるファミリービジネスをいかに承継していくかという中では、2代目世代・3代目世代の中に一つ会社をつくってですね、そこに承継をしていくと。その承継をしていく会社が事業をせずに、いわゆる株式を保有しておくということが結構されてきたというのがあると思うんですよね。
当時の役割としては、それでよかったということで。
田中
ええ。
森社長
ただ、新しい我々の3代目世代、これから開けていくとなった場合に、しっかりと事業をつくっていかないといけないと。
当然そこには、事業をつくっていくので、事業の中身が必要なわけで。
田中
はい、はい。
森社長
で、我々が(80周年で掲げ)やっている「グローバル」というと、イコールそれは、グローバルマーケットだけではなくて、グローバル人材。グローバル人材としての事業展開。
それによってしっかりと収益も上げながら、この事業を成長させていくということが必要だったということだと思いますね。
田中
いやぁ、でもそれは、大変やったんちゃいます?
いわゆるファミリービジネスの中での森興産さんの立場は、資産管理とかやるから、そこに株式とか借り入れとか担ってもらってみたいな、そういうつらいポジションのグループ企業の一つある形じゃないですか。
森社長
はい。
田中
でも、そこに行くことになって、そこの社長を引き受けたけれども、オリジナルで儲かること、そして意味のあることをやろうじゃないかと思わはったわけですよね。
森社長
そうですね。
一人ひとりの信頼価値を高めていく
森社長
やはり、我々の(創業者の孫)世代の中では、一つ今ある既存の事業をつづけていく(という考えだけではなくて)。
事業というのはずっと同じことができればいいんですけども、そんなことはないと思いますので。新たに展開して築いていく必要があると。
田中
はい。
森社長
視点としては「ヒト・モノ・カネ」ということだとは思いますけども。
そこの中で「ヒト」というのは、ヒトは減りつつあるものの、ヒト一人ひとりの持つ価値というものは、より高めていけるんじゃないかと。
田中
ええ。
森社長
それはなにも、日本人の価値を高めるということだけじゃなくて、一緒に働く人たち・外国人の価値を高めていくこともできるんじゃないかというふうには思ってですね。
そこを、我々としては事業化していこうというふうに持っていっているだけかもしれませんね。
田中
やっぱり今後も、そこは真ん中の仕事としてつづけていかれると。
森社長
そうですね。
どうやったら相手を信用するかというのは、一つは距離を詰めていくということがあると思うんですけども。
相手との距離を詰めるだけじゃなくて、その人自身・外国人自身も、なにか日々アクティビティをやっているわけですね。そのアクティビティやっていることを、一つひとつになにか評価を与えていくことができたらいいんじゃないかと。
田中
なるほど。
森社長
例えば、ボランティア活動をしました。そこに対して少しでも評価を上げましょうと。
しっかりと学校で授業を受けた、成績を取っている。アルバイトをしている、店長から褒められた、評価されている。
そういったことも、すべての総和だと思うんです。それが、その人自身の信頼価値を高めるということだと思うので。
田中
はい。
森社長
我々は価値をつくりあげていくということ自体をみなさんに知っていただくと同時に、これを事業にも展開をしていこうというふうに考えているところですね。
外国人を視野に入れれば、新卒のいい人材が採用できる
田中
これから、外国人の方を採用したいなと思っている会社さん、企業へのアドバイスというか。こういうところをちゃんと考えてください、みたいなところって、ありますか?
森社長
一つ言えるのは、例えば新卒。日本人の新卒者というのは年々減っているわけで、もう新卒を諦めてしまっている、特に中小企業の社長の方は多いと思うんですね。
田中
ええ。
森社長
ところが、実は外国籍の留学生というところで考えたときに、まだまだ留学生の就職率というのは高くありません。
田中
あ、そうなんですね!
森社長
日本人のようにほぼ100%就職ということでは、まったくないんですね。まだまだ、いい人材がいっぱいいるということです。
そういった人たちと、まずは触れていただくこと。新卒を諦めずに、そういったところにもどんどん出ていっていただくことですね。
そうしていくと、いい人材というのはどんどん採っていくことができるというふうにつながっていくかなと思います。
田中
なるほど。
森興産、森隼人社長が考える、外国人の方と日本人の方が共に生きていく理想のかたちって、どんな感じですか?
森社長
そうですね、一つは「分けない」という考え方だと思いますね。
田中
分けない。
森社長
とはいえ、なにか共通点が必要なので、我々は日本語という共通語を使って話をしたりしますけども。
結局は、最終的には個と個なので。目の前にいる人、目の前にいるコミュニティ、団体。そういった人たちをどこまで信用できるかということだと思います。
世界は社会課題の宝庫
田中
先ほど、事業承継されたときは大変だったけれどもという話をしたんですが、これから2代目・3代目で会社を継いで、「じゃあ、俺は何するか」という方はいっぱいいると思うんですよね。
そのままの事業をやっていくのか、なにか新しいことをやっていくのかというところで。そういう人、若者へのメッセージを。
僕もね、中小企業の社長なので、ぜひおうかがいをしたいんですよ。
森社長
そうですね、私からお伝えできるのは、まず外に行ってみるということだと思います。
田中
外に行ってみる?
森社長
日本という国だけではなくて、いろんな国に。
それも超先進国だけではなくて、いろんな国ですね。これからの新興国であったり、まだまだ発展をしている途上国もあります。
そういったところに、足を向けてみる。
田中
はい。
森社長
現地に行ってみるとわかること、いっぱいあります。
社会課題解決がビジネスだと思いますので、(世界は)社会課題の宝庫です。
我々が当たり前に解決してきたことが、まだまだ展開できること。こういったところに気づくことができると思います。
田中
まず、足を向けてみる。
森社長
はい。
行って知ったら、好きになる
田中
森社長、ベトナムから帰ってきたばかりですよね、いま。
※ 収録は2025年11月上旬でした。
森社長
そうですね、はい。
田中
今年もまだ、外国へは行かれる?
森社長
そうですね、すぐ中国のほうに行きます。
田中
そうですか。
いま、日本の人のパスポート保有率もえらい下がってきていたりなんかして。
なんか、(世界に)行ってほしいですよねぇ。
森社長
行ってほしいですねぇ。もっと現地に行くと、見えてくる世界、出会える人、こういったところが増えてくるかなと思いますね。
田中
僕もね、このあいだ数えてみたら22カ国くらい行っているんですよ。
森社長
結構行かれて。
田中
まあ、観光ばっかりですよ。
森社長
いやいやいや。
田中
でもやっぱり、見るって。1回行って、その国で親切にしてもらったりとか、美味しいもの食べたら、その国の人、好きになりますやん。
森社長
そうですね!
田中
そういう基本的なこと。知らないから怖がるとかじゃなくて、まず見たら、だいぶモノの見方、世界の見方、変わってくると思いますよね。
森社長
そうですね、もう今だけではなくて、次の世代というところまで考えたときに、もうフィールドは世界ですから。どんどんそちらのほうに行っていただくということを、促進していただきたいと思います!
田中
いやーしかし、ええお話を聞けました。本当にお忙しい中、ありがとうございました!
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