研究5年で製品化へ。井草社長に聞く、「乳酸菌生産物質」とは?(11月11日放送より)
乳酸菌だけでは、意味がない?!
田中
株式会社ビオネさんは「乳酸菌生産物質」を生かした製品をたくさん送り出されるということなんですが。
井草社長
はい。
田中
乳酸菌は僕ら「乳酸菌飲料」とか、「ヨーグルト食べよう」とか「ドリンク飲もう」とかよく言いますけど。
「乳酸菌ですよ」といっている商品とはどう違うのかというところを、お伺いしたいなと。
井草社長
今、乳酸菌のサプリメントとかね、食品が世の中にいっぱい出回っているんですけど。
乳酸菌を食べたら健康になれると思っている人が結構多いんですけど。
田中
違うんですか?
井草社長
違うんです。
田中
違うんや……!
井草社長
はい。乳酸菌自体にはね、基本的に身体にあんまり効果ないんですよ。
田中
ええ〜?!
発酵・増殖してつくる物質が重要
田中
なんか、乳酸菌が身体の中でなんやかんやええことしてくれる、みたいに思うけど……。
井草社長
結局、増殖・発酵しないと、意味がないんです。発酵してつくった物質に、さまざまな作用があるんですね。
田中
乳酸菌がつくった物質に、作用があると。
井草社長
そうです、そうです。
だから、例えばノロウイルスとかO-157の毒性といっても、O-157には毒性は全くないんですよ。
田中
そのものには、毒性はないんですね。菌がつくる物質が作用すると。
井草社長
そうです。体にいい作用も同様。
お腹の中に皆様さまざまな菌が、だいたい1,000種類ともいわれているんですけど、いるわけですけどね。
その中の善玉菌が発酵・増殖してつくる物質にさまざまな働きがあるわけですよ。
あなたにはあなたの乳酸菌
井草社長
それと、乳酸菌といっても、ここに1万人の方がいらっしゃったら、お腹に住んでいる乳酸菌はみんな微妙に違うんですよ。
田中
あ、同じじゃないんですね。
井草社長
ないんです。だから要するに、あなたにはあなたの乳酸菌。
で、先祖代々ね、遺伝しているんですよ。
田中
え、親からくるんですか?
井草社長
ええ。だから、1,000年前の先祖のお腹にいた菌が、今お腹の中にいるということですね。
田中
代々引き継がれていくものなんですね。
井草社長
そうです。それを元気にしてあげるということが大事なんですね。
田中
そうするとね、お腹の調子が悪いとか、体調がイマイチよろしくないという方も、結構代々きちゃっている可能性がある……?
井草社長
まあ、そうですね。菌がそのまま遺伝しますから、弱い菌がいれば体調も悪くなったりしますけど。
ただ、その菌を強くしてあげればいいわけですよね。
乳酸菌を強くするには、乳酸菌の発酵物質。これがさまざまな働きをしてくれるわけですね。
先生と出会い、5年の研究
田中
そこに着目していろんな商品を。
井草社長
はい。
田中
これに着目して開発されたきっかけみたいなものは、あるんですか?
井草社長
今から45年ほど前に、乳酸菌を研究している先生と偶然出会いまして。
無色透明のね、酸っぱいものを見せられてね。舐めたら酸っぱいんですけどね。
「これでね、病気全部治るんだよ」って言われたんですよ。
※ 11月12日放送でお名前の上がる、正垣一義先生のこと。
田中
はい、はい。
井草社長
このおじいさん、絶対嘘言ってるなと思いながら。
田中
ふふふ(笑)。
井草社長
ずっと研究を5年間しましてね。素晴らしい成果が出たということでね、製品化を考えたんですね。
田中
最初は半信半疑やったんですね。
井草社長
昭和7年からずっと培養されているんですね、その先生が。
で、戦時中の昭和18年当時は、「潤正ソキン(じゅんせいそきん)」という医薬品として陸軍で使われていたんですよ。
※ 潤正ソキン:「乳酸菌生産物質」といわれる正垣一義先生が開発した商品。1937年(昭和12年)に発売。乳酸菌を仮死状態にさせ粉末化したことで長期保存・携帯が可能になり、これが当時の陸軍に採用されました。
田中
軍で。それはもう、向こうは健康でないと仕事できないですからね。
井草社長
感染症の予防に結構使われたみたいですね。
小腸に乳酸菌発酵物質×大腸にフラクトオリゴ糖
田中
その先生と出会って、これは間違いなくいいものやと井草社長も感じはって。
井草社長
だから、試作しまして、いろんな方に飲んでいただいて、非常に成果が出たということでね。それで製品化を考えたんですけど。
田中
はい。
井草社長
ただね、稀に飲むと便秘する方がいらっしゃるんですね。
田中
ええ。
井草社長
乳酸菌と酵母菌16種類を発酵させて、発酵物質を抽出した原液なんですね。
これは小腸の善玉菌なんですよ。
田中
はい。
井草社長
便秘するということは、大腸だなと。何かいいものはないかなと悩んでいる時に。
今はネットで情報ありますけど、昔は新聞ですよね。
当時、明治製菓さんが大腸のビフィズス菌を増やすエサ、フラクトオリゴ糖を開発したと新聞で読みまして。明治さんからフラクトオリゴ糖を購入して。
それで配合してつくったのが、今のビオネの前身なんですね。
呼気のガスの半分も腸から
田中
なるほど。
これ、僕らね、ぼやっと健康食品何かないかなと思っている時でもね、ビフィズス菌とオリゴ糖、さっきおっしゃったフラクトオリゴ糖。
これはよう名前聞きますけど。これの良さっていうのは、何なんでしょうか?
井草社長
ですから、ビフィズス菌を増やすエサになる。オリゴ糖は、エサ。
田中
じゃあ、結構ステップがあるんですね。
オリゴ糖がビフィズス菌を増やして、そのビフィズス菌が出した生産物質が……?
井草社長
いや、違うんですよ。
だから、乳酸菌生産物質が直接小腸の善玉菌を増やしたりとか、直接小腸に作用するんですね。
小腸って、5〜6mあるわけですよ。そこを守ってくれるのが、乳酸菌の発酵物質なんですね。
田中
はい、はい。
井草社長
で、大腸というのは1.5mくらいしかないんですけど、大腸上部にはビフィズス菌が住んでいて。
で、大腸下部は酪酸菌とか、バクテロイデスっていう水素をつくる菌がいるんですね。
田中
水素をつくる?
井草社長
だから今ね、呼吸から排出している炭酸ガスがあるでしょ?
1gの糖質が発酵すると、250ccの炭酸ガスと、50ccの水素ガスをつくるんですよ。
で、今吐いている炭酸ガスの半分は、腸でつくられているんですよ。
田中
ええ〜! これ、吸った空気を肺で交換していると思いきや、腸からきている!
井草社長
半分は、腸でつくられていますね。
だからね、細かいお話をするとね、多分100時間喋っても足りないくらいなんです(笑)。
田中
ちょっと入り口をお伺いしただけでも、めちゃくちゃびっくりというか、面白いですね。
井草社長
ですからビオネというのは、世界初の乳酸菌原料とオリゴ糖を配合した商品なんです。
高島屋全店やネットでも購入可能
田中
だんだん、欲しなってきてしまった。
今、どうやって購入できるんですか、ビオネさんの商品?
井草社長
大阪にずっとある自然食品のお店とか、あとは治療院、鍼灸院、接骨院なんかでも置いているところありますし。
あとは高島屋さんが全店置いていますね。
田中
あと、僕らの世代、っていってもそんな若いわけではないんですけど、よくネットで買い物するんですけど。
ネットでも購入できるんですか?
井草社長
はい、ネットで販売されているお店もあります。
田中
ビオネさんがネットで直販しているのではなくて、ネットで扱っているお店があると。
※ 株式会社ビオネ公式オンラインショップもあります|https://www.bione-direct.com/
井草社長
販売先は数百社ありますので。
田中
じゃあ、これは「ビオネ」と検索したら、どないなルートでも買えるということですね。
井草社長
ははは、そうですね。
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放送:隔週 月〜金曜日 15:40ごろ〜





