アフリカで農園。
2008年初夏、僕は日本企業のアジア進出に特化したコンサルティング会社PanAsia Partnersを共同設立した。椿進さんが日本代表で、田中秀哉さんが中国代表、僕がシンガポール代表。

だがしかし僕はわずか10ヶ月でパートナー職を降りることになった。確かにその間にリーマンショックが起きたことは大きかった。
でも最大の理由は、僕が大企業むけのコンサルという仕事が向いてなかったからだ。
僕は広告会社を自営していた頃(1992年~2008年)、ずっと自らが担当したお得意先は社長だけだった。
要するにシンガポールにお越しの「持ち帰ります」「検討します」諸兄お相手にあれこれコンサルフィーを頂戴するのが性に合わなかったのだ。
*****
2013年には取締役も降り、以降は一株主として見守ってきたけど、その間に同社は着実に成長を遂げ、業域(アジアとアフリカへの投資とコンサルティング)も広がり、社名も体を表すAAICへ変わった。ユニークな関連会社も幾つかグループに加わっているので、傍でみてて頼もしい状況である。
なかでも強い関心をもって注視しているのが、アフリカでの農業生産法人OSTIだ。
AAICはKenya Nuts Companyの創業者である佐藤芳之氏と出会った。そして2013年、ケニアの隣国ルワンダにてRwanda Nut Companyを設立。マカダミアナッツの可能性を信じ、ゼロからインフラを整備した。苗木園を設立し、マカダミアの苗木の生産と供給を本格化。農園の拡張および農家との定植活動を継続的に実施し、産地形成の基盤を少しずつ築いていった。そしてマカダミアの加工事業を開始。以来、コーヒーの定植も実施し、多様な農業を展開していた。
*****
親会社として設立した法人OSTIのルワンダ農園(約200ha)のマカダミアの収穫が軌道に乗ってきた事業開始10年後の2023年9月、僕は初めて現地を観に行った。素晴らしい商い!という手応えがあった。イケる。みんなハッピーや。
Day22はルワンダナッツカンパニーのマカダミアナッツ農場視察に行って参りました♫。
— 加藤順彦ポール (@ykatou) September 18, 2023
同社は加藤が創業時(2008)に出資参画した現AAICのアフリカ進出の契機となった事業。
初めて観に来れ、感激も一潮でした。
ルワンダの街の様子や、虐殺(1992)の現場となった教会も見学させてもらいました。 pic.twitter.com/q5bgGfVMXr
このタイミングでアフリカに行こうと思ったのは、もうひとつ理由があった。
2023年の春、OSTIはタンザニアのンゴロンゴロ自然保護区に隣接する100年以上続く農園(約1,760ha 甲子園440個)を承継し、第2農園として新事業を始めていたのだ。
ルワンダから飛行機で3時間、タンザニアはキリマンジャロのふもとから更にクルマで半日走ったアルーシャの地にOSTIが譲り受けた農園に着いた。
そこには野生のアフリカがあった。(笑
Day25。9月21日はAAICが全力で支援を続けてきたOSTIが、タンザニアで展開する農園運営会社TANJAが取得した不動産を観にきました。 pic.twitter.com/t3TZLOscGI
— 加藤順彦ポール (@ykatou) September 21, 2023
広大な農園が、OSTIのオペレーションによってどのように生まれ変わっていくのか、とても楽しみになったのだ。
*****
それから2年9カ月経った今年2026年6月、僕は再びタンザニアの農園を訪ねた。
やっぱどうしても、OSTIが手間をかけた農園がどのように変貌しつつあるのか、観たかったのさ。
いわゆるキリマンジャロコーヒーの広大だった其処は、既に自給自足のエコビレッジへの途を進んでいた。

GEISHAなどのスペシャリティコーヒーの栽培も始まっていた。

ルワンダで10年作ってきた、得意のマカダミアの定植も順調だ。

そうそうアボカドの収穫も始まっていた。食べた。美味しかった。めっさええやんか。

なにより嬉しいのは、また訪れたくなったこと。
僕にとっての旅とは、人と出逢って話すことであり、決めた用事を果たすこと。

数年もしないうちにまたルワンダとタンザニアの農園を訪れることを決めた。その日にむけて、いま目の前のことをしっかりやるんやな。





