うたうたえ
11月15日の土曜日。
神野美伽さんが歌う「はじめてのシャンソン」
コンサートに伺いました。
土曜の月曜ですよ。まだぜんぜん言葉になんかできないわ。
いいえ、そんなん、しなくていいんです。
という矛盾してる日記を書いてます。
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赤坂・草月ホールの素晴らしい空間。
奥野武範さん。
一曲づつ解説してくれたレ・ロマネスク TOBIさん。
誘いあって一緒にやってきた僕のともだち。
真っ赤な服が目立った満員のお客さんのみなさん。
そもそものコンサートのご縁の発端であり
会場を赤い赤いパリにしてくださった美術の笹尾光彦さん。
冒頭からパリの街角に引き込んでくださった演出の高泉淳子さん。
神野美伽さん。
アコーディオンの桑山哲也さん。
ピアノの森丘ヒロキさん。
ギターの伊丹雅博さん。
ベースの和田弘志さん。
コンサート作っちゃったよ?! 興行が仕事じゃないよ?!
手作りでこんなんできるんかよ?! ほぼ日のみなさん。
そしてそして糸井重里さん。
あの夜、僕の目に映った、聴いたすべてに、
順番にスタンディングオベーションするだけの日記です。
In order of appearance です。
歌が、
ドラマとか、涙とか、ストーリーとか、笑いとか、
街とか、季節とか、
ぜんぶ一回包み込んじゃって、
そして外に向かってまた放たれていって。
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会場に入った時、軽く会釈だけしたみなさんに
終演後、もう一度顔を合わせときは、
めちゃくちゃ握手を求めてしまいました。
いっしょにこの空間にいたよね?聴いたよね?
ね?ね? と思うと握手してしまうのでしょうか。
もうまったく言語化できない、ていうか
「言語化」って変な言葉じゃないですかお客さん。
言語化とか気色悪いこと言ってないで、うたえばいいじゃないですか。
うたうたえ うたうたえ うたえバンバンバンバンバンですよ。
僕は本でも、教室の生徒さんにも、
「感動の中心を書きなさい」なんてわかったふうなことを言っていますが、
自分の中に感動の中心がありますので伝えたい、
とかいうのもなんだか偉そうな話で。
そうじゃなくて、
感動の中心に自分がいる
んだよね。
ああ、歌はいいなぁ。

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神野美伽さんが歌う「にかいめのシャンソン」
神野美伽さんが歌う「さんかいめのシャンソン」……
こんどは「BLUE NOTE TOKYO」や「COTTON CLUB」で
定期的に公演があったらうれしいなぁ。
赤ワイン、ボトルで飲みながら、
ラッパ飲みじゃないですよ、グラスには注ぎますよ、
ワイン飲みながら聴きたいなぁ。
そしたら、みなさん、一緒行こうよ。
つれもていこら。
きしゅう君ですよ。

ではまた来週。







