雨の多かった2026年の夏、寶船の阿波踊りシーズンがついに閉幕!
今回はプロ阿波踊り集団「寶船」の米澤兄弟・陸さんが、小6の初ライブで歌い、寶船の練習曲にもなったという斉藤和義さんへの熱い想いを語ります。
さらに「ゲームにハマって毎日寝不足」というリスナーの失敗談には、陸さんが実践している“深夜1時からSNS断ち”で応えます。秋から始まるメンバー募集や、10月のライブ出演のお知らせも!
(執筆:東田たま緒 編集:廣瀬翼)
※本記事は2026年9月29日のラジオ大阪の放送を元に構成しています。
※この番組は、「結果のわからないチャレンジャーを応援する」FIRST DOMINO株式会社の提供で放送されています。
【目次】
雨が多くて肌寒かった? 2026年の阿波踊りシーズンを振り返る
渉
さあ始まりました「踊る阿呆の無礼講!」。この番組は日本初にして唯一のプロ阿波踊り集団・寶船のリーダー米澤渉と——
陸
おなじく寶船の米澤陸でお送りしていきます。
渉
よろしくお願いしまーす。
陸
よろしくお願いいたします。
渉
さあ、9月29日ということで、本当に夏が終わりましたね。
陸
そうですね。9月最終週ですね。
渉
そうですよね。明後日、10月1日からは京都の北野天満宮っていうところで、「ずいき祭り」っていうのが始まるそうです。
※ずいき祭り(瑞饋祭):京都市上京区の北野天満宮で毎年10月1日から5日間にわたって開催される代表的な収穫祭(秋季大祭)。
陸
なるほど。
渉
「ずいき」というのは里芋の茎のこと。
陸
ふ〜ん。
渉
へぇー! 知らなかったですね。そういう、なんかね。もしかしたら五穀豊穣みたいなね、そういうことなんでしょうね。
陸
野菜、穀物とかをおまつりする。
渉
あ、お神輿に野菜とかを飾ってするというお祭りか。
陸
なるほど。普段こうやってご飯食べれてることに感謝するみたいな。
渉
——ことでしょうね。京都のお近くの方はぜひ行ってみたらいかがでしょうか、ということで。寶船もね、実は9月で基本的には、阿波踊りシーズン終わりました。
陸
先日、中村橋っていうところで——
渉
練馬区っていう東京ですね。
陸
この間の日曜日だったと思うんですけど。中村橋で、阿波踊り祭りっていうのが一旦、今年は有名なやつは終了、ということですよね。
※9月27日開催の「第48回中村橋阿波おどり」に寶船は出演していました。
渉
今年の夏、どうでした?
陸
今年は何よりも雨が多かった。
渉
わかる!
陸
今、収録タイミングで、中村橋でお祭りの日は、まだ僕ら収録タイミング的にはまだこれからなんですけど。今までやってきたお祭り、夏祭りを中心として、基本的に半分以上ぐらい。6〜7割ぐらい雨だったっていうのが今年の印象ですね。
渉
うん。
陸
なんなんですかね、今年の雨の多さ。あと寒い! 夏なのに。
渉
そう。
陸
雨の日は特に寒かったんですけど。雨じゃない日も、普通だったら阿波踊りやってて、もう外出て衣装着た段階で、もう汗が吹き出すぐらい、毎年暑い時期なんですけど。8月とかだったりするから。でも、今年は「なんか肌寒くない?」みたいな。
渉
でも逆にね、去年のこと思い出すと。記録的猛暑で。
陸
そう!
渉
ものすごい熱中症の方が多かったんですよ。阿波踊りでも、僕実際に去年、救急車で運ばれたみたいな話もよく聞いたんですよ。
陸
ありました、ありました。
渉
だから、塩飴とかポカリとか、それから体を冷やすスプレーみたいなものをつけながらでも、目眩がするぐらい暑かったんですけど。
陸
暑かった、去年はね。
渉
その点、今年は雨は多かったんですけど、踊ったときに暑すぎないから、身体的には楽だったよね。
陸
体力はもった、すごく。ただ、これ難しい問題で、これもどっちを取るかなんですけど。お祭りの暑さで、“汗吹き出しながら”っていうところに、アドレナリンが出るのもあるんですよ。
渉
そうそうそうそう。
陸
でも、体力はもう、すぐもっていかれますよね。だから、今年は体力が結構持った感じはあるんだけど、汗が吹き出すのに時間かかったみたいな。そこはちょっとありましたね。
寶船のメンバー募集は“秋入り”が狙い目。その理由とは
渉
でも、なんか9月がこれ終わると、寶船だけじゃなくて、ほとんどの夏祭りの演者さんは1年が終わって、来年の始まりなんですよ。
陸
そうなんですよね。
渉
そう。だから、僕たちも今年、もし寶船を知ってくれたり、ラジオで寶船のことを好きになったよっていう方は、来年に向けてのスタートをまた応援していただけたらうれしいなと思ってるんですよ。
今、募集もしてるんでしょ。
陸
そうなんです。この秋から阿波踊り、寶船、阿波踊りのメンバー募集を随時やってるので。これ、おすすめなのが、毎年だいたい9月・10月ぐらいから新人募集を始めて、来年の春の3月ぐらいにだいたい新人さん打ち止めするんですけど。この半年間が寶船に入れるチャンスなんですね。
ただ、これ今すぐ入ってほしいなと思うのは、去年、つまり前の年の秋から入ってる人と、次の年の春に入る人だと、お祭り、来年の夏祭りで阿波踊りの仕上がり方、全然違うんですよ。
渉
全然違う。
陸
そう。今年2026年に新しく入ったメンバー5、6人いらっしゃるんですけど。その中でも去年から入ってくれてたメンバーっていうのは、半年分の稽古の積み上げがあるんで、そういう意味でも、やっぱりこの秋からぜひ寶船にエントリーしていただけるとうれしいなと思ってます。
渉
去年から入ったメンバーで1年目のメンバーは、今年の海外公演にも行ってるメンバーいるんですね。
陸
そう。今年の夏、パリ一緒行ってますから。だから、今エントリーしてくれたあなたが、来年の夏にね、どっか、パリとか行ってる可能性もゼロじゃない。
渉
ゼロじゃない。ぜひね、もうホームページからエントリーしていただけたらと思います。それでは、今週も始めていきましょう。アヤットサー!
陸
ヤットヤット!
渉・陸
「踊る阿呆の無礼講!」
陸が推す斉藤和義の新アルバム『日常Days』
渉
ということで始まりました「踊る阿呆の無礼講!」。今日は陸君が話したいことがあるっていう。
陸
そうなんですよ(笑)。ハードル上げないでほしいんですけど。要はこの数回ね、例えば先週だと、T-STONE君が出てくれたりとか、先々週か。結構、割と今年の夏のお祭りの話だったり、寶船にまつわる話が多かったじゃないですか。
渉
はい。
陸
今日、ちょっと通常回ということで、ここ最近、どんな音楽が最近聴いてるか、みたいな。そういうちょっと“何気ない話、したいな”って、ちょっと思ってるんですよね。
渉
いいよ、いいよ。ぜひぜひ。
陸
ここ最近、僕が聴いてるのが、9月9日にリリースされた斉藤和義さんの新しいアルバム。『日常Days』っていうアルバムがあるんですけど。
渉
へぇ〜! 聴いてない。俺。
陸
このアルバムが名作なんですよ! これ、ぜひね。サブスクでぜひ、聴いていただきたいんですけど。
渉
へ〜!!
陸
まずね、長い話になりますけど。
渉
僕も、斉藤和義大好きなんで。
斉藤和義デビュー曲「僕の見たビートルズはTVの中」の衝撃
陸
僕らと斉藤和義さんっていうのは、もちろんお会いしたことは1回もないんですけれど。一方的に、すごく思い入れのあるアーティストなんですね。
渉
そうです。
陸
デビュー当時、というかデビュー曲がね。「僕の見たビートルズはTVの中」っていう楽曲がホント衝撃的で。僕、あの曲を初めて聴いたのが、僕ちょっと後追いで聴いたんですけど。多分、小学生の頃とかなんですよね。何よりも——
渉
俺が借りてきたんだよね。
陸
そう、TSUTAYAで。
渉
TSUTAYAでね。兄弟だからね。
陸
TSUTAYAで、当時ベスト盤を借りてきて。1曲目の「僕の見たビートルズはTVの中」っていう曲が衝撃的で。
渉
俺、中学だったっけな? 中学、高校だった。
陸
高校かぐらいじゃない? それでさ、1曲目の1行目ね。「欲しいものならそろい過ぎてる時代さ」っていうさ。ロックとかって、“俺たちにはこれが足りないんだ”とか、“俺はお金がないんだ”とか。
渉
ハングリーでね。
陸
“誰にも愛されてないんだ”みたいな。そういうことを歌うっていうのが、ミュージシャンだと思ってたら。「欲しいものは全部そろい過ぎてて、ステレオもギターも全部ある」っていう。「この世界は」というところから始まっていくっていう、曲の始まりも衝撃的で。すごく僕らの世代の孤独感とかを、すごい“刺されたな”って思ったんですよね。
渉
そう。だから、井上陽水さんの「傘がない」っていう曲にちょっと近いじゃん。
陸
「傘がない」のアンサーソングみたいなフレーズも出てくるんですよね。
渉
井上陽水さんの世代の、きっと社会的な気持ちっていうのは、“行かなくちゃ、君に会いに行かなくちゃ、いろんなニュースが流れてるけれども、まず目の前のあなたに会いに行かなきゃいけない。でも傘ないんだ。自分は傘がなくても、雨の中行くか、どうしようか”っていう葛藤みたいなものがあって。
陸
当時、それは1970年代でね。いろんな社会の中で揺れ動く中で、井上陽水さんがそれを歌ったと。
渉
その時に「傘がない」って言ってたんだけど。斉藤和義のデビュー曲のすごさは、「傘がないわけじゃない」って言ってるんだよね。
陸
そう!
渉
“そろいすぎてる”って言ってるんだよね。
陸
“傘はもうある”んだと。自分の部屋に。“だけど、あなたの部屋までは僕は行くような気持ちになれない”、みたいな。そういうような、意訳ですけど。そういう、当時90年代前半の僕ら世代の、“全部そろってるけど、何か渇望感がある”、みたいなものを歌い上げたのが。
渉
“緩やかな憂鬱”みたいなね。
小6の初ライブから寶船の練習曲まで。米澤兄弟と斉藤和義の歩み
陸
しかもこの楽曲、「僕の見たビートルズはTVの中」の楽曲。僕、小学生くらい頃にギターやってて。小学5〜6年生くらいだと思うんですけど、その学芸会的なやつで。
渉
6年生じゃなかった?
陸
6年生だね。小学6年生のときに友達と一緒に、僕が友達にギターを教えて、学芸会みたいなときに初めて、僕人前でギターでライブやったんですよ。
渉
ほ〜。
陸
小6だよ!
渉
3人組だったよね。
陸
3人組で、アコースティックのバンドを組んで、その時に歌った。初ライブで歌ったのが、斉藤和義さんの「僕の見たビートルズはTVの中」。
渉
そうだったね。
陸
あとね、吉田拓郎さんの「今日までそして明日から」——
渉
渋い!
陸
あと、キャンディーズの「春一番」、この3曲歌った。その中でも、斉藤和義の曲っていうのが、僕の中ですごく思い入れがあって。
渉
そう。
陸
小学校6年生でライブやって。中1になって、今度は放送委員会っていうのに入るんですよ。今のラジオみたいな感じで、給食の時間に、お昼の給食の時間に自分の好きな曲を流していいですよ、っていう。放送部みたいなことをやってたんですね。その時にも、給食の時間にラジオDJの真似事みたいなのを中学生でやってて、その中で斉藤和義さんの曲を流したんですよ。
渉
寶船的にもさ、この曲、練習曲として使ったよね。
陸
そうなんですよ。
渉
それがね、俺、結構印象に残ってて。
陸
僕らの母校、三鷹市立第二小学校の体育館で。
渉
体育館で練習したときに、スピーカーでこの斉藤和義さんの曲を流しながら、ステップを練習したんだよね。
陸
だから、僕の寶船のメンバー、ベテランメンバーいるんですけど。僕の同世代の同級生だったメンバーは、斉藤和義の曲を聴くと、めちゃめちゃアガるっていうね。
渉
そうなんですよ。
陸
そうこうしてる感じで。そっから高校時代、そして僕らがプロになってとか、ことあるごとにニューアルバムが出るごとに、斉藤和義さんの曲は“絶対聴く”っていうことで、やってきたんですね。これまでも好きなアルバムいっぱいあるんですけど、このニューアルバムですよ、今回の。
渉
俺、まだ聴いてないんですよ。
新曲「乙」は「ウエディング・ソング」の後日談? 陸流の聴き方
陸
僕が紹介したい曲っていうのが、このアルバムの中に入っている「乙」っていう曲なんですよ。
渉
漢字で“乙”?
陸
漢字の“乙”。要するに「乙」って、ネットとかでよく言われるスラングで「お疲れ」のこと、“乙”っていうじゃん。
渉
あー、言う。「なんとか乙」ってね。
陸
「お疲れ様」っていうことを込めて「乙」っていう曲名にしたんじゃないかなって僕は思うんですけど。
この楽曲ね、まずアコースティックギターの弾き語りから始まっていくんですけど。何よりも、斉藤和義さんのこのメロディーセンス。こんなに今までいろんないい曲を作ってきたのに、またこんないいメロディー出せるんだっていう。
渉
まだ! まだまだ引き出しあったのかい。
陸
まだまだ引き出しあんのかい。ここがまずスゴいじゃないですか。
渉
スゴい。
陸
要はこれ。多分、歌詞を読んでいくと、多分、僕が思うに、夫婦の話だと思うんですよ。
渉
へ〜!
陸
多分ね。こういう聴き方したらいいのかなって思ったのは、斉藤和義ファンから言わせると、斉藤和義の結婚にまつわる歌といえば「ウエディング・ソング」。
渉
そうだね。何度も聞いた。
陸
これが僕が20歳くらいの頃、十何年前に決定的なウェディングソングですけど。その楽曲の、僕、なんか後日談に聴こえるんですよね。
渉
へ〜!!
陸
多分ね。これは別に僕が勝手に解釈してますけど。
渉
米澤陸的にはそう聴こえるっていう。
陸
だいたい十数年前に「ウエディング・ソング」っていう曲で、結婚した夫婦が、あれから十何年経って、今どういう日常を送っているのか、っていう——
渉
ように聴こえるんだ!
陸
そう聴くとより深いんじゃないかって、僕は思うんですよね。
渉
へ〜!
陸
『日常Days』っていうアルバムタイトルなんですよ。その真ん中ぐらいに出てくる曲なんですけど。他の楽曲はさっき言ったジャズの。ジャズっぽい感じのアレンジの曲だったり。すごい、なんかね、ハードロックみたいな、すごい激しいロックの曲もあったり。もちろん、ポップスソングのようなシングルカットされている曲もいろいろあるんですけど。しっとりとしたすごいリラックスした感じの、肩の力が抜けている楽曲っていうのが、真ん中くらいにドーンっておいてあるんですね。
渉
へ〜。
陸
曲順通りに聴くのが1番おすすめなんですけど。サブスクでも配信されてるんで。この「乙」っていう曲もぜひ聴いていただきたいなと。
【曲紹介】斉藤和義「乙」
渉
斉藤和義さんって、フォークっぽいアコースティック的なものから、ものすごい尖ったさ、ドラム“バンバン”やるようなロックなものもあれば——
陸
振り幅がね。
渉
すごいじゃん。この人自体がいつでも世間の一歩外にいて、ちゃんとロックンロールイズムを。あんなにふわ〜っと自然体でいるのに、必ずロックンロールイズムを楽曲に入れてくるっていう。
陸
そう。なんか、考え方がずっと、「哲学がロック」って感じしますよね。
渉
する! するんだよね〜。
陸
今回、だから斉藤さん、多分あれですよね。もしかしたら還暦、超えたんじゃないかな。確か、年齢的に。
渉
若っ。かっこいいのに。
※斉藤和義:1966年生まれ。2026年に60歳を迎えました。
陸
この還暦の中で、年を重ねた斉藤和義さんが、『日常Days』っていう若いときとまたスタンスを変えた感じのアルバムをちゃんとつくってるっていうのも、また味わい深いし。ちょっとね、ぜひ斉藤和義ファンとしては、聴いていただきたいな。
渉
じゃあ、ちょっと早速、曲紹介してもらっていいですか?
陸
はい、というわけで聴いてください。斉藤和義で「乙」。
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米澤渉
文化/起業/対談
NEO阿波踊り集団「寶船 」連長/株式会社アプチーズ 代表取締役。 1985年東京都生まれ。パフォーマー全員が赤い衣装をまとい、派手なメイクを施して激しく踊る独自スタイルの「NEO阿波踊り」で演者と観客が一体となる熱狂を生み、多数の海外ツアーも敢行。2025年までに世界26カ国で活動を展開してきた。2024年Forbes JAPANが選ぶ「カルチャープレナー(文化起業家)」30組の一人として選出された。2025年、初の著書『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)を出版。同年10月、父より引き継ぎ連長就任。





