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2026年9月3日「街角diary」上田豪がお届けします。

上田 豪


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肉桂と書いてニッキと読むpart3

おはこんばんちは。
広告探偵の上田豪です。

いうなれば闇夜航路をどうにかエンヤコーラと過ごしてきた今年の夏も、日に日に秋の気配を感じるようになってきた今日子の吾郎、みなさまは夏バテもせず元気にお過ごしですかと思いつつ今週も書いております。

読後感についてはいつも通りかどうかわかりませんが暇つぶしにはなるかもしれません。


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8月27日
全国広域団体の三次団体組織の暑気払いへ。この支部の次期支部長について「既定路線として今のうちに決めておいたほうがいいのではないか」という微妙な話題について若頭も若頭補佐もそれぞれ冗談で躱す。どうせ明日のことなんて誰にもわからない。その時にどうすれば決めればいいだけだ。夜道を歩きながら明日は末弟の誕生日だということを思い出す。結局兄弟で一番しっかりしているのはあいつかもしれないとボンクラ長男は思う。


8月28日
故宮本敬文さんの写真展がある鎌倉へ。彼の残した家族が主催した、ケイブンさんと交流のある方々のそれぞれの思い出が交錯する場所。ギャラリーに足を踏み入れ彼の写真と対峙した時、カメラを持参したものの写真を撮る気になれなかった。写真を見ながら溢れ出す彼との思い出を捲ることで精一杯だったのかもしれない。
「妥協するなよ豪ちゃん」。
彼が贈ってくれた言葉と笑顔が脳内に浮かぶ。


8月29日

久しぶりの何もない休息日。夜は両親の様子を見に実家へ。途中、角上魚類に寄り魚介類を調達。手巻き寿司を振る舞う。アクロンなら毛糸洗いに自信が持てるのだろうが、俺は酢飯づくりに自信が持てない。


8月30日

朝から大会運営。準決勝と決勝のダブルヘッダー。新チームに切り替わったばかりとはいえ、ここまで勝ち上がってくるチームともなると、連携の精度、次のプレイの準備、それらに裏打ちされた状況判断、といったところにチームとしての練度の高さが見える。個人のパフォーマンスも大事だが、トーナメントを勝ち抜くためには何といってもモノをいうのはチーム力。それゆえに時にジャイアントキリングも起きる。勝敗に絶対はない。やってみなきゃわからない。だから野球は面白いのだ。


8月31日
お茶を濁すこと濁されることの功罪についてお茶を飲みながら考える。濁りを価値にしたのは綾鷹だが、あの商品はそれこそこれまでのペットボトルお茶マーケットの各社の戦いにお茶を濁した存在といったところだろうか。どうでもいいか。
一服しようと事務所のベランダに出る時、扉の出っ張りに右膝を強打。思わず悶絶。考えたところで答えの出ないようなことを考えているバチがあたったのかもしれない。
思えば過去に受診した、ゴッドハンドと噂の名医の見立てでは古傷を抱える俺の膝年齢はすでに60代を超えているという。このまま寝て明朝起きたととして果たして歩けるだろうか。


9月1日
取材のため三島へ。三島といえばふりかけ。そして優れた商品ネーミング。ゆかり、かつお、しげき、かおり、あかり。知り合いの顔が浮かんでしまう。ちなみに白金に住む女性はシロガネーゼ、赤羽に住む女性はアカバネーゼ、曳舟に住む女性はヒキフネーゼ。以上が本日の閣議決定。そして案の定、古傷の膝が痛む。フザケンジャネーゼ。


9月2日
広告業界の大先輩に呼び出され歌舞伎町で会食。かなり久しぶりにお会いしたのだがお元気そうでよかった。仕事の話から世の中の話、身の上話からサブカル的な話まで。そういえば「銀座の社長」というSNSでの活動はいまだに続いているのか聞くのを忘れた。店を出る前の喫煙所で一緒に煙草を喫う。奇しくも同じ銘柄のタバコでお互い笑った。
新宿駅での別れ際に思う。広告業界で育った俺は、おそらくどこまでいっても広告業界から足を洗うことはできない。


どうでもいいか。どうでもいいな。

 

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  • 上田 豪 広告・デザイン/乗り過ごし/晩酌/クリエイティブ


    1969年東京生まれ フリーランスのアートディレクター/クリエイティブディレクター/ ひろのぶと株式会社 アートディレクター/中学硬式野球チーム代表/Missmystop