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2025年11月17日「街角diary」田中泰延がお届けします。

田中泰延


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うたうたえ

11月15日の土曜日。

神野美伽さんが歌う「はじめてのシャンソン」

コンサートに伺いました。

土曜の月曜ですよ。まだぜんぜん言葉になんかできないわ。
いいえ、そんなん、しなくていいんです。

という矛盾してる日記を書いてます。


*****

赤坂・草月ホールの素晴らしい空間。


奥野武範さん。

一曲づつ解説してくれたレ・ロマネスク TOBIさん。

誘いあって一緒にやってきた僕のともだち。

真っ赤な服が目立った満員のお客さんのみなさん。


そもそものコンサートのご縁の発端であり
会場を赤い赤いパリにしてくださった美術の笹尾光彦さん。

冒頭からパリの街角に引き込んでくださった演出の高泉淳子さん。



神野美伽さん。

アコーディオンの桑山哲也さん。
ピアノの森丘ヒロキさん。
ギターの伊丹雅博さん。
ベースの和田弘志さん。



コンサート作っちゃったよ?! 興行が仕事じゃないよ?!
手作りでこんなんできるんかよ?! ほぼ日のみなさん。


そしてそして糸井重里さん。

あの夜、僕の目に映った、聴いたすべてに、
順番にスタンディングオベーションするだけの日記です。

 In order of appearance です。


歌が、
ドラマとか、涙とか、ストーリーとか、笑いとか、
街とか、季節とか、
ぜんぶ一回包み込んじゃって、
そして外に向かってまた放たれていって。


*****

会場に入った時、軽く会釈だけしたみなさんに
終演後、もう一度顔を合わせときは、
めちゃくちゃ握手を求めてしまいました。


いっしょにこの空間にいたよね?聴いたよね?


ね?ね? と思うと握手してしまうのでしょうか。



もうまったく言語化できない、ていうか
「言語化」って変な言葉じゃないですかお客さん。

言語化とか気色悪いこと言ってないで、うたえばいいじゃないですか。

うたうたえ うたうたえ うたえバンバンバンバンバンですよ。



僕は本でも、教室の生徒さんにも、

「感動の中心を書きなさい」なんてわかったふうなことを言っていますが、

自分の中に感動の中心がありますので伝えたい、
とかいうのもなんだか偉そうな話で。


そうじゃなくて、

感動の中心に自分がいる

んだよね。


ああ、歌はいいなぁ。


*****

神野美伽さんが歌う「にかいめのシャンソン」

神野美伽さんが歌う「さんかいめのシャンソン」……

こんどは「BLUE NOTE TOKYO」や「COTTON CLUB」で
定期的に公演があったらうれしいなぁ。

赤ワイン、ボトルで飲みながら、
ラッパ飲みじゃないですよ、グラスには注ぎますよ、
ワイン飲みながら聴きたいなぁ。


そしたら、みなさん、一緒行こうよ。

つれもていこら。

きしゅう君ですよ。


ではまた来週。

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  • 田中泰延 映画/本/クリエイティブ


    1969年大阪生まれ 元・広告代理店店員 元・青年失業家 現在 ひろのぶと株式会社 代表