×

2025年9月29日「街角diary」田中泰延がお届けします。

田中泰延


  • LINEでシェアする

日記を書くと仲間が増える

げんげん 現住建造物浸害罪 げつようび。おはようございます。

前々回の三連休、前回の飛び石連休の合間というスケジュールで私の日記が続きました。

もう三連休は滅びたのでしょうか? 否!

三連休は滅びぬ、何度でも蘇るさ!

10月11日(土)~10月13日(月・祝)スポーツの日
11月1日(土)~11月3日(月・祝)文化の日
11月22日(土)~11月24日(月・祝)勤労感謝の日振替

三連休は本当にあったんだ。父さんは嘘つきじゃなかった。

日本人、休みすぎやろ。ええかげんにせい。


というわけで、私はいま株式会社宣伝会議さんからのお誘いで

「お金を払ってでも読みたいことを、自分で書けばいい」と思える書く力の教室

という教室を開講しています。

生徒さんになってくださった皆さんは、プロのライターの方、個人的に文章をもっと納得いくように書いてみたいと考えている方、さまざまです。

先生役なので、毎回、いろんな課題を出して締切を設けます。なかなか大変だと思いますが、決して安くないお金を払って講座に通うというのは、とても身になることです。私自身もトレーナーさんにお金を払ってジムに通った時期だけがちゃんと筋肉がついた経験でした。

第一回の課題は、
「自分の大好きな映画や書籍などの作品紹介をまずAIに書かせて、AI、お前全然ダメだ、私ならこう紹介する」を400字で書きましょう、でした。

第二回の課題は、
「生徒さんが一対一の組になってお互いインタビューし、800字で人物紹介しましょう」でした。

第三回の課題は、
「田所敦嗣『スローシャッター』の書評を2,000字で書きましょう」でした。

そして第四回で取り組んでもらったのは、全員共通のタイトルで
「映画『国宝』が大ヒット! でも“屋号”ってナニ?」
を1万字(!)で書いていただく、というヘビーなものでした。

“屋号”って映画の中でも「丹波屋さん」とか飛び交ってます。歌舞伎で、片岡仁左衛門なのに「松嶋屋」、松本幸四郎なのに「高麗屋」ってあれですね。あれって一体なんやねん?って話で。

みなさんの提出作文と講師の添削については、有料講座なので公開できませんけど、この「田中泰延クラス」が第2期、第3期と続けば、次の生徒さんは閲覧できます。最初で最後のクラスになったらいやだな〜。

毎回、講義後には居酒屋で激しく打ち上げることが定番になってきたこのクラス。もし今後も続きそうでしたら、ご興味のある方はぜひ生徒さんになってください。先生・田中は本気も本気、本気と書いてマジと読む。

で、課題も大事なんですけど、先週、今週は「日記を書いてもらう」という課題に取り組んでもらっています。これは「note」で公開する形なので、誰でも読めます。

日記を書いてくださるのは8名。毎日、「#宣伝会議田中泰延クラス」というハッシュタグをつけてアップしています。読んでみて面白かったらXとnoteのヒョロー、いいねをよろしくお願いいたします。

渡辺拓朗(わたなべたくろう)さん

Twitter(X):@tackleberry64
note:渡辺拓朗(わたなべたくろう)


ちび山ゆり さん

Twitter(X):@Hei_y150
note:ちび山ゆり


えりこ さん

Twitter(X):@amber_moon_r
note:えりこ


玉絵ゆきの さん

Twitter(X):@YUKINOte_
note:玉絵ゆきの


Naoko Kikuchi さん

Twitter(X):@NaokoMatsushim2
note:Naoko Kikuchi


TAKAMIS さん

Twitter(X):@TAKAMIS981335
note:たかみのみかた


三上和彦 さん

Twitter(X):@mika_mika25
note:三上和彦


直塚大成 さん

Twitter(X):@taisei_box0214
note:直塚 大成

加えて当クラスの万能アシスタント
廣瀬翼(つー)さんです。

Twitter(X):@wingYORK930
note:廣瀬翼(つー)


毎日、日記を読ませてもらうとどうなるか。

日々、その人が好きになります。もれなく全員。すごい。


飛び抜けた名声を手にしたい、権力を一手に握りたい、富を独占したい、という人類の頂点の戦いに参加すると、人は敵だらけになります。それぞれの椅子は限られているので、お互いが命懸けで殺し合うことさえあります。

ところが、そんな死ぬか生きるかの野心ではなく、自分の器の範囲で活動する分には、人間社会はそんなに敵はあらわれません。「仲間」「味方」がたくさんになります。

匿名で誰かを非難したり、政治家として方策の違う人を攻撃するために書くのではなく、日常の小さな嬉しかったこと、やさしい驚き、ちょっとした疑問を書く「日記」を公開することは、そんな「自分の器の範囲で活動」することのひとつのはずです。

めんどくさいのにわざわざ文字を書くんだから、自分のことが好きになって、誰かに好きと思われて、世界が住み良くならないと意味がない。生徒役になってくださってる皆さんから先生役も教わっています。


今日は、課題「映画『国宝』が大ヒット! でも“屋号”ってナニ?」に赤ペン入れ。

ふふふ、こっちは真っ赤にしてやります。

あのさあ、あなたさあ、この部分を書きたいんだったらさあ、もうちょっとさあ、……おっと、公開添削になりそうです。まずいです。

でも面白くない提出はなかったですよ。すごい。楽しく読ませてもらってます。

あ、直塚。いいかげんにそろそろ提出しろ。

ではまた来週。

 

  • LINEでシェアする
  • 田中泰延 映画/本/クリエイティブ


    1969年大阪生まれ 元・広告代理店店員 元・青年失業家 現在 ひろのぶと株式会社 代表