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株式会社グルメ杵屋 代表執行役社長 椋本充士さん【ラジオ大阪】田中泰延のシャチョーとシュチョー(2025年10月13日〜17日放送)

田中泰延


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新米社長の田中泰延が経営者の大先輩に聞く「僕、どうしたらいいですか?」(10月17日放送より)

機械は改革をしてくれない

僕も小さな出版社・ひろのぶと株式会社の社長をしていて、社長5年目、まだ5人ぐらいの組織なんですが。

椋本さんに、大きな企業を運営されて、指揮を取っておられて、事業を伸ばすとか人を育てるとか。どういうふうに僕、やっていったらいいですか? というのをお伺いしたいなと。

最近ですね、卒業した母校の大学に呼んでいただくんです。

マグロで有名になりました近畿大学の卒業なんですけど、本当にちょうど今年が100周年なんですね。

100周年!

先日もちょっとお伺いしてきたんですけども。

僕は、もう大学生の時代っていうのは、42年前なんですね。

42年前のあの当時の大学から、今の大学まで、まったく様変わりなんですね。やっぱり、どんどん変わっていく。改革していく。そのことによって、多くの受験者数になった。多くの生徒が集まるようになった。

そういうようなことを見させていただいて、やはり、改革をしていかないといけない、ということは一つ挙げられるかなというふうに思います。

はい、改革。

でも、機械は改革してくれないんですよ。

組織改革するのは、やっぱり人なんですよ。

ええ、ええ。

この、「人」をどう育てていくかということが、やっぱり事業を発展させ、そして永続的に伸ばしていくためには、非常に重要かなというふうに思います。

投資したいと思われる人になれ

今、大学へ行きましてね、学生といろいろお話をする機会もあるんですけども、僕は今の学生ってすごいなと思っているんです。

はい。

僕は大学生だった時に、どちらかというと、ほとんど受け身だったんですね。就職する時も父親にね、「そろそろ就職やけどどうしようかな」って話したりね、こういう話ですよね。

ところが今の学生と接していて、彼らは非常に主体性を持って「自分はこんなことをしてみたいんだ」「こんなスタートアップにチャレンジしたいんだ」という学生が非常に多いなと思っているんですね。

これは僕、日本のこれからの行く末は明るいんじゃないかなというふうに思います。

なるほど。

やはり、事業っていうのは、人を育てていくことが非常に重要。

で、僕は学生の方々に言うんですね。

「自分を磨きなさい」

自分を磨く。

スタートアップの子たちが多いのでね。それには、自分がどうなるのかということを、自分磨きをしないといけない。

で、お金がなくてもええって言うんです。

お金はなくてもいい?

はい。お金は銀行に行ったらなんぼでもある。

わははは。そりゃ、ありますね。

ただ、銀行の方々に「この人には投資したい」と思ってもらえるようになれば、あなたの思いは必ず開花すると言うようなお話をさせていただいたりするんですけどね。

ですから、事業を育てていく、事業を伸ばしていくっていうのは、やっぱり僕は、1にも2にも人育てっていうのが非常に重要かなと思いますね。

諦めなければ、脳が勝手に考え始めてくれる

僕なんかはまだ始めたばっかりの出版社で、それこそスタートアップ。50歳からスタートアップしたもんで。

右向いても左向いてもわからんことばっかり。どうやって会社が回るように、目の前の作った商品が売れるかな、見てもらえるかな。そればっかり悩んでいるんですけど。

こんな僕に、こういう気持ちでやりなはれというのがあったら……。

僕は、人間の脳ってすごいと思うんです。人間の脳は「どうしたらできるか」って思うと、勝手にどうしたらできるかを考え始めるんです。

それは、意識がある時も、無意識の中でも、寝ている時でも、何している時でも。ずっと脳はどうしたらできるかを考え続けるんです。

そうすると、ひらめくんです。こうしたらいいって。

これは、諦めたらダメなんです。

諦めたら、ダメ。

はい、諦めたらダメなんです。

もうできないって思った瞬間に、脳は考えるのをやめるんです。やめるから、どうしたらできるかの答えは出てこない。

脳は、どうしたらできるかなって思うと、勝手に「どうしたらできるかな、どうしたらできるかな」って、ずっと365日24時間働き続けてくれるんです。

そうかぁ。椋本社長も、やっぱりそうですか? ずっと考え続けてはる。

僕の場合はね、朝シャワーを浴びている時にひらめくんです。

じゃあ、寝ている間にずっと頭の中で計算して、こうしようって方針が決まって、朝、決心になって出てくる。

はい。

そうかぁ……もう、真似します!

ひらめくのは、いろいろ個人差あるみたいです。トイレに行っている時にパッとひらめくとかね。

でも、そうやって、どうしたらできるかって考えるって言うのが、非常に大切なことかなと思いますね。

うわぁ、いいことを。もう、よかった、この番組を始めて。

趣味はダイビング! 椋本社長に聞く3つの質問

名残惜しいのですけど、最後に3つだけね、興味本位の質問をさせてください。

はい。

一つ目、もしグルメ杵屋の社長にならへんかったら、何になってはりましたか?

僕はね、小さい時の夢はね、動物園の園長なんです。

動物園の園長! それは、動物が好きやったから?

そうなんです。

で、その次はね、海に潜るのが好きだったんですね。それで、小学生の時にダイビングをやりたいって言い出したんですけど、残念ながらその時には「君が潜れるような機材はない」って言われましてね。

今、晩年になってからね、ダイビングを楽しませていただいています。

だいぶ日焼けしてはりますからね。ダイビングがご趣味だったんですね。

そうなんです、そうなんです。

じゃあ、もう1個質問です。今、社長さんですけども、もし明日から無一文になったら何しはります?

今は、ほぼほぼ大阪に2/3、1/3は石垣島にいるんですね。これはもう15年前にご縁をいただいて、今、石垣島に年の1/3います。

で、石垣島はお金がなくても生活ができます。

なるほど!

海に行けば食べるもんがあります。陸にはいろいろな作物が勝手に出来上がってきます。バナナはどんどん出来上がります。

そういう中でね、悠々自適に暮らせるんじゃないかなと思っています。

南の島、特に石垣に行くと。

じゃあ、最後の質問です。

今日が人生最後の日やったら、何しはります?

かみさんと美味しいもの食べて、ええ酒飲みますね。

ええ話やなぁ。ありがとうございます。もう、ええ話ばっかり聞いて。

グルメ杵屋 代表執行役社長 椋本充士さん、ほんまにありがとうございました!

株式会社グルメ杵屋


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    1969年大阪生まれ 元・広告代理店店員 元・青年失業家 現在 ひろのぶと株式会社 代表