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2026年3月4日「街角diary」廣瀬翼がお届けします。

廣瀬 翼


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オタク気質の葛藤——確定申告を添えて

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
水曜日の「街角diary」担当、廣瀬翼です。

2026年に入って9回目。つまり3ヶ月目に突入したdiaryです。

ちょっとこれまで8回のdiaryを振り返ってみました。

diaryといってもいいであろう平和な長さは8本中2本しかありません。それすらも帳消しになってしまうほどの超長編が、2本もあります。ちなみに超長編は2万字前後。……大丈夫でしょうか……diaryとは……。

なぜこうなるのかというと、一つのことを考え始めると関連して思いついたことや気になったことをどんどん調べようとしはじめるんですね。

2月11日の記事を見てもらうとわかりやすいのですが、いきなり映画『リング』を話題に上げたのは、先週五夜連続で公開した「田中泰延のふたりごと ゲスト 株式会社闇 荒井ジョースケさん」の記事を書いていたから。

第一夜〜第五夜 公開中。映画『リング』の話題が上がるのは第三夜第五夜です。

五夜連続で読むとよりおもしろいので、ぜひ。放送ではカットされている音楽視聴中の会話も入れていますし、加納さん制作の動画にはアフタートークもあります!

それで、おもしろいのはいいのですが、「田中泰延のふたりごと」5回と2月11日の「街角diary」を読み比べていただくとですね……

2月11日の「街角diary」に書いてあること、確かに映画『リング』の話なんだけど、全然「田中泰延のふたりごと」の記事をつくるために調べる必要のない情報なんです。

ああ、こわい。

オタク、ではないんですよ、私。

熱しやすくて冷めやすく、一つをずっと追っているわけでもない。グッズやプラスαのコンテンツに予算を費やしているわけでもない。だから知識も中途半端なところがあって、「それだけ知っていたら、ここも語れるだろう」と思われるところが、追えていなくてわからないなんてことも多々。

本気で愛して本気で追っている本物のオタクの皆様に申し訳なくて、オタクだなんて言えません。

でも、その「熱しやすい」の勢いは、オタク気質だと思います。過集中気味、もあるかも。

で、この「熱しやすい」はですね。一度気になりだしたら、他のやることも睡眠もそっちのけで、満足するまで追ったり調べたり考えたりしたくなってしまうんです。ネトフリでドラマを見だしたら危険。

この気質は、社会生活を営む上でなかなかに葛藤があります。仕事はそっちのけにできないし、ちゃんと寝ないと活動できないし。ううう、頑張れ、私の自制心。

そして今、私は、先週フィギュアスケートについて書いたがために、この葛藤に苛まれています……

メダリスト』が見たい!

もともと、宇野昌磨が好きな漫画として紹介していたので、いつか読もうと思っていたのですが、まあ漫画だけでいいかなと思っていました。ちなみに、宇野昌磨はゲームするためにスケートしてるんじゃないかくらいの人で、漫画も好きで、そしてTwitterが上手い。彼がやっているのはXではなくTwitterです。

そして、漫画『メダリスト』はまだこれから読みますというところでオリンピックがやってきて、「『メダリスト』読んでからすごいすごいと思っていた選手のすごさがもっとわかった」みたいなコメントをよく見かけるようになり、こりゃ早く読まなきゃと楽しみにしていました。

そんな中、先週のdiaryを書くにあたって過去の浅田真央の滑りをYouTubeで見たら、AIって賢いですね。羽生結弦の動画もおすすめに出してきて、それも書く前に一通り見ちゃったわけですね。羽生のプログラムの中では『SEIMEI』が一番好きだな、音にピタッとハマる羽生の動きが気持ちいい。

と、その時、まだ見たことのない羽生の滑りをYouTubeがおすすめしてきました。

なんじゃこれ!!!

冒頭でYouTubeの設定を1.5倍速にしていないか焦るくらいの米津玄師の曲。

そしてその曲のスピード・リズムにピタッと合うツイズル。がっつりフル尺でパフォーマンスする羽生結弦。

いや、なんで私、こんな動画に気づいていなかったん?

そして、1度目は驚きで口開きっぱで気づかなかったけれど、もう一度見ると、ジャンプの数・種類、スピンの数・種類、ステップシークエンス……あれ、これショートプログラムの構成になってない? 曲の時間もちょうどショートプログラムくらいじゃない?

と思って動画タイトル見たら「羽生結弦 Yuzuru Hanyu Short Program ver.」。やっぱりショートプログラムで使える構成じゃないか!!

しかし、どう見ても4回転、トリプルアクセルからのステップ、4回転からのコンビネーションとジャンプの難易度高すぎるし、スピンもステップシークエンスもおそらくレベル4の構成。

……これ多分、現役競技選手時代のどのショートプログラムでも難易度・得点の高い構成なのでは……?!

というかプロ転向して30歳(動画公開時)で、4回転ジャンプもレイバックスピンもまだできるなんて、バケモノ……。

そしてですね、羽生がMVで滑っている米津玄師の曲「BOW AND ARROW」は、アニメ『メダリスト』のオープニング主題歌なのだとか。さんざんYouTubeのコメントに書かれていたけれど、いや『メダリスト』の曲のMVに本物のメダリスト連れてくるとか、米津さん……!

しかも、いろんなオタクによる解説ショート動画が上がりまくりなんですね、羽生の滑りが原作やアニメに出てくる動きの完全再現(を超える難易度をぶち込んできている)という話が……!

そして、このMVを記念した米津玄師×羽生結弦の対談動画もありまして。長いのにこれも思わず見てしまいまして。

二人の視点で語られる『メダリスト』。羽生によるMVの構成の解説。

神々の対話すぎるやん……。

いや、羽生結弦も『メダリスト』見ているのか……こんなに読み込んで、演技構成をつくっているのか……え、これはアニメも見なきゃじゃない?

さらに、今年1月末から二期がスタート。そして二期の主題歌はHANAの曲だと……!

え、見なきゃ……。え、でもアニメ見るなら先に原作は押さえておきたい。

だけど、だけど。

ここで私の葛藤です。

確定申告!!!

働け私の自制心! 『メダリスト』より前に確定申告終わらせろ! DO IT!!

みなさん、私が『メダリスト』についてツイートを始めたら、確定申告が完了したのだと思って祝福してください。

では、また来週。

本記事で紹介したアニメ

メダリスト
原作 つるまいかだ(「アフタヌーン」講談社刊)
監督 山本靖貴
主演(声) 春瀬なつみ(結束いのり役)

メダリスト1

メダリスト(1巻)
つるまいかだ|講談社

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    1992年生まれ、大阪出身。編集・ライター。学生時代にベトナムで日本語の先生を経験。食物アレルギー対応旅行の運営を経て、編集・ライターとなる。『全部を賭けない恋がはじまれば』が初の書籍編集。以降、ひろのぶと株式会社の書籍を担当。好きな本は『西の魔女が死んだ』(梨木香歩・著、新潮文庫)、好きな映画は『日日是好日』『プラダを着た悪魔』。忘れられないステージはシルヴィ・ギエムの『ボレロ』。