ちょいと気になる㉔
おはこんばんちは。
広告探偵の上田豪です。
2月19日(木)。
もう一週間たっちまった。
一週間は7日間というが、やたらと一週間が早くすぎるせいか、ときどき2日くらい誤魔化されてんじゃないかと思う今日子の吾郎。
たまにはね、いま話題の時事ネタから書き進めてみようということでね、なんちゅうかね、昨日の打ち合わせでね、話題に上がった「子猿のパンチくん」についてなんだけどね。
まだ知らない人に簡単に説明しちゃうと、市川動植物園にいる子猿のことなんだけどね。赤ちゃんの頃に親に捨てられちゃって(いわゆる育児放棄)、飼育員に育てられてる猿なんだよね。
そして最近、猿山にいる他の猿たちの中に入れられるわけなんだけど、人間に育てられたパンチくんはね、他の猿たちの輪に入っていくことができないわけなのよ。そんでね、パンチくんといえばね、親代わりとして人間に与えられた大きなオランウータンのぬいぐるみをいっときも離さず、引きずりながら行動してんの。
そりゃあ他の猿からしてみれば、得体の知れないぬいぐるみを引きずりながら近づいてくるパンチくんは不審者ならぬ不審猿にしか見えないもんだから、当然警戒されちゃってなかなか猿のコミュニティに馴染めないわけよ。
まだ親の庇護の下にあるはずの子猿が、どうにか群れに馴染んでいこうとする姿とかさ、ぬいぐるみに親の愛情を求める姿とかさ、もうね、なんちゅうかね、こんなん見たら絶対泣くだろ。
ちなみに歳をとると涙腺が緩むというのは本当で、俺くらいになると
部屋の角や家具に小指をぶつけるたびに泣いてます。
市川市動植物園(公式)
~お知らせ~
— 市川市動植物園(公式) (@ichikawa_zoo) February 5, 2026
現在、サル山の中にぬいぐるみを持った子ザルがいます。
2025年7月26日に生まれ、放置されていたところから人工哺育で育ち、今年の1月19日から群れで過ごしています。
名前は「パンチ」という男の子です!
パンチの成長を暖かく見守ってください!#市川市動植物園 #ニホンザル#パンチ pic.twitter.com/jNpFSH0LOV
そんなわけで、「板橋のムツゴロウさん」とか「高島平のファーブル」とかなり限定的な極一部で言われる動物好きの俺としては、当然この先もパンチくんを見守っていきたいと思うわけなんだけど、俺のような野球人からするとパンチといえばやっぱりパンチ佐藤だしパンチョ伊東といえばドラフトだしエスパー伊藤に至っては野球界とは関係ないわけで。

野球に興味のない人や若い人は知らないかもしれないけど、入団前のドラフトに指名された日からすでに面白かったプロ野球選手といえばこの人ぐらいなんじゃないかと思うわけです。
パンチ佐藤入団当時
笑わせにいったわけじゃない。ドラフト会議「僕の心は一つです」
でもさ、昭和のプロ野球選手ってパンチパーマの選手、普通にいたんだよな。なにしろあの若大将と言われていた原辰徳だって新人の頃はパンチパーマで、それでも「さわやか」とか言われちゃったりしてたわけで。

それでも西武ライオンズに渡辺とか工藤とか若いお洒落な選手が出てきた頃からは、プロ野球界にもパンチパーマの選手が少なくなっていったような気がするんだよ。
そんな中で彗星の如く現れたパンチパーマ界の星、パンチ佐藤の存在を、当時の世の中の理髪店の方々はどう思っていたのだろうかと考えるだけで夜も眠れる。
勢いでパンチョ伊東についてもちょっと書いておく。

俺はかれこれもう40年近く、毎年ドラフト会議の日はスケジュールを入れずにどこかの球団からの指名を待っていたりするのだが、そのせいで未だにドラフト会議の文字を見るたびにパンチョ伊東の声が脳裏に再生される身体になっちまったのよ。なんちゅうかね。ちなみにその昔、師匠の机の上に放り投げられていた博報堂の社員名簿にパンチョ伊東の名前があったのを見つけた時は、すげえ会社だなとちょっとだけ感動したことを思い出したよ。
【禁断】パンチョ伊東さんの〇〇について
というわけで、今日も「いま何を読まされたんだろう」という読後感を味わえる木曜日。
例によって今週も見切り発車で着地点の見えない旅へ。
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パンチ佐藤にしてもパンチョ伊東にしても、独特の語り口や声ってのがあって、それが聞きやすい語り口だったりすれば尚良くて、それがその人の個性として誰かの記憶に残るわけなんだけどさ、そういえばさ、打ち合わせなんかでさ、やたらとカタカナの難しい言葉を使いたがる人たちっているじゃん。
あれってさ、話す人によって似合う似合わないってのがあると思っててさ、似合わない人がそんな言葉で話してたりするとつい笑いそうになっちゃったり、逆に萌えちゃったりとかあると思うんだけどそこんとこどうだろう。
そんでね、俺、ずーーーーっと気になってるんだけど、コミュニケーションを生業にしている人たちが顔突き合わせて会議をしてるのにも関わらず、世間に伝わらないような単語を使って打ち合わせやプレゼンをしてることが多いのはなんなんだぜ?と。それはエビデンスとかコンプライアンスとかガバナンスとか言いたいだけなんすって通りがかりの令和生まれのサラリーマンが言ってたとか言ってないとか。
昔でいうところの「ザギンでシースー」とか「チャオミーノ行かない?」くらいならまだ可愛げもあるわけなんだけど、昨今ともなると、
「今週末でPJ終わるから来週からアベるよ」
「それなら案件のロジ周り頼むな」
「オッケー。アベる間になんとなく次のオファリング考えとくよ。ジャストアイディアレベルかもだけど」
とか、
「この提案のエビデンスは?」
「AIの情報です」
「それだけじゃダメだろ。もっとグラウンドルールに基づいてソリッドな情報用意しないと」
とか、
「この原稿修正して。ASAPで」
「え?今から?ショートノーティスすぎる」
「でもCXに見せなきゃなんないからデリバリー頼むよ」
とか、
「今日のアジェンダなんだけどさ」
「まず全体のブレストから始めない?ミーシーに網羅したいしプライオリティ確認したいし」
「じゃあマインドマップでアラインとっていこう」
とか、
「来月のPJ、Aさんのリソース空いてる?」
「彼は今かなりハードですね。他の人アサインできます?」
……ほんとにね、いったい何を言ってやがるんでしょうか。欧米か。聞いてて思わず笑っちゃうからもっとやれください。
驚くことにこんな会話がオフィス街の小洒落たカフェだったりで普通に繰り広げられてたりするわけなんだけど、ぜひ一度、それを歌舞伎町の風林会館近くのカフェでもやってみてもらいたい。なんならビニールに入ったおしぼりを握りしめて「パン!」と破裂音をさせてから、そのパンチのある会話を始めてみてほしい。
きっとその音をさせた時点で店内にいるお客さん(パンチパーマの強面なお兄さんたち)にひっぱたかれて会話どころじゃないと思うけどネ。
どうでもいいか。どうでもいいな。
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【トークイベント告知】

3/17(木)「コンプライアンスをぶっ飛ばせ 2」
よけいおじさん(オケタニ教授×上田豪)
阿佐ヶ谷ロフトA
「オケタニ教授と俺のサシ飲み」を生温い目で覗き見する感覚で、この日記のようにくだらない与太話ばかりになるかと思いますし、特に何かの役に立つこともありませんので、暇だからいってやるかというくらいのノリでぜひ見にきてください。
上田 豪 広告・デザイン/乗り過ごし/晩酌/クリエイティブ
1969年東京生まれ フリーランスのアートディレクター/クリエイティブディレクター/ ひろのぶと株式会社 アートディレクター/中学硬式野球チーム代表/Missmystop





