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2026年1月12日「街角diary」田中泰延がお届けします。

田中泰延


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本日 テレビに出演します

三連休の月曜日の日記といえば私だ。

誰も読んでないから気が楽でいい。

どうせみんな雪山とか行ってレジャーとかスタックとか脱輪とかしてるんでしょ。

連休であるから私は昨日など21時間くらい寝ていた。

50過ぎると朝早く起きてしまうし、かといって昼寝もうまくできないので、適宜ブッシュミルズ、グレンドロナック、クラガンモアダブルマチュアードなどの医薬品を経口投与して睡眠導入するという医学的手法を取った。

で、YOUは何しに21時間も寝たのかというと、ここからは私のマインドセット的なサムシングなのだが、お答えしよう。

それは、24時間のうち21時間も寝ると「現実に立ち向かえる」からである。

何を言ってるかわからないと思う。寝てしまうと時間は経過してしまう。やるべきことも先延ばしになってしまうだろう。

休んでいるのだから体力は回復するかもしれないが、にしても21時間も寝ると腰が痛いとか、目まいがするとか、なにかとデメリットの方が多い。毎日7時間以上寝る人は寿命が短くなるというデータもある。

では、なぜ「現実に立ち向かえる」のか。

それは21時間、わけのわからない夢を見るからである。

昨日は、手元のメモを見ると

「カー・スタントマンの自分は、ものすごいジャンプ台から車で飛んで、ピラミッドの頂上を越えるスタントに挑戦する羽目になる」

「コンピュータの会社で働く私は、システムのエラーにより重要なメールの検索ができず、何日もそれを探し続けた」

「殺人事件の嫌疑をかけられた無実の私は、警察に弁明するもだんだんひょっとして自分がやったのではと思い始める」

と書いてある。他人の夢の話ほどつまらないものはないが、なかなかにしっかりした設定と筋立てになっていると感心する。ちなみに私の夢は毎回、主観視点、カラー映像、音もするやつである。

メモの通り、今回はどれも破滅的で悲壮感漂うものだった。心理学で夢の診断をする人ならいろいろ意見があるかもしれない。

で、それがなぜ「現実に立ち向かう」気持ちに繋がるのか。いま、起きてこれを書いているわけだが、

「ああ、怖い夢だった。目が覚めてホッとした。さあ今日も現実世界を頑張ろう」

ではないのである。

あれほど、そのつど違う夢の中の世界で大量の時間を過ごすと、むしろ、

「ひょっとして覚醒しているつもりの今も、先ほど見た夢群、夢グループのなかの並列のひとつの夢に違いない」

という確信が持てるからである。

ここで荘子だの、マトリックスだの、なんか知ってるような感じで話をまとめないでいただきたい。

これは今ここにある私の実感で、ややこしいが、今この日記を書いている瞬間だって夢かどうかわからない、という実感についての話なのである。

そうなるとどうなのか。

いま現実に、達成できてない目標、打開できない事態、さまざまな困難に直面しているような気もするが、それも夢グループでしょ? どこでも持ち運べるデーブイデーですぐ再生でしょ?と真剣に思えるのだ。

さっき車でピラミッドを飛び越えさせられたが、どうもなってないし、さっき殺人事件の犯人にされたが、どうもなってない。今回もどうもならない。

心からそう思えるのだ。

これは、そう考えると気が楽になりますよ、などという生やさしいものではない。ためしにあなたも21時間寝てごらんなさい。実感としてそうなりますから。

かくして、仕事のことやらなんやら、この世界で解決すべきことが色々ある気もするが、大丈夫ですみなさん。

で、ここまでなんだか壮大な話をしたような気がするが、そんなのは今日の本題とは関係ないし、マクラに過ぎない。

本題は、ノリスケ海へ行く、じゃなかった「ひろのぶテレビに出る」である。


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さる1月9日、深川で開催された「新春談笑ショー」に伺った。

立川談笑師匠率いる談笑一門によるこの目出度い新年興行は私の正月のたのしみで、3年連続で脚を運んでいる。

落語あり、ゲストの色物さんによる漫談あり(今回はタブレット純さん)、大喜利ありで、毎年、最初の大笑いはここで、と決めている。

ちなみに、会場の「深川江戸資料館」に、開演前に行ってみた。

江東区深川江戸資料館 公式サイトより

米屋の加納社員

蕎麦屋の田中社長

江戸の町人がひしめき合って暮らす深川界隈の町並みを完全再現、ここ見て歩いておくと、江戸が舞台の古典落語が「見える、手触りがわかる、声が聞こえる」。マジおすすめです。


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立川談笑師匠には、当社・ひろのぶと株式会社より『令和版 現代落語論』を出版していただいた。

素晴らしい本ですわ。どこをパッと開いても引き込まれる。

特典付き・サイン本あり はこちらから(Hironobu & Co. ONLINE STORE)

さらにこの本はですね、談笑師匠の高座が九席みられる二次元バーコードがついてるという大サービスなのであります。まだお読みでないかた、落語が大好きな方も、落語ってどんなもんじゃろ?と思ってる方にも、マジおすすめです。

そのご縁で、ラジオ大阪で私がパーソナリティをつとめる『田中泰延のふたりごと』にもご出演いただいた。

「私が会いたい人と話す」というシンプルなコンセプトの番組なので、おしゃべりがもう楽しくてしょうがない。

ラジオというのは一回こっきりのオンエアなのだけれど、私が担当する番組はすべて対談記事とYouTube動画でアーカイブ化している。

談笑さんとの全四夜、おたのしみください。マジおすすめです。


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で、いつになったらテレビに出る話になるッていうンだい?

そうなんですよ。

そうなんですよじゃねェってンだ、こっちはさッきから待ッてますよ。

そうなんですよ。ラジオ番組のなかでも師匠と私がスタジオで向かい合うとまるで土俵入りだぁねえ、なんてことを話してたのだが、

なんとその談笑師匠に、大相撲初場所にお招きいただいたのであります。身に余る光栄。いいえ身のほうがだいぶ余ってる。

初日はデヴィ夫人も観覧ということで話題になりました。デヴィ夫人相撲好き過ぎ。

(大相撲一月場所 2026年1月11日 テレビ画面を筆者がスマホで撮影)

しかも今日ですよ、今日!令和八年一月十二日!!

そして席はというと、砂かぶりですよ!砂かぶり!東の花道、最前列!

昨日、笑福亭鶴光師匠が座ってらしたこの席です。

(大相撲一月場所 2026年1月11日 テレビ画面を筆者がスマホで撮影)

▶︎ 笑福亭鶴光、国技館で相撲観戦「鶴光でおま」SNS盛り上がる(日刊スポーツ)

……こりゃ映るわ。


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思えば、古典落語に触れて江戸の風に歩くことも、力士のぶつかり合いを目の当たりにしてその生き様を感じることも、いま現実の自分と全く違う人生、時間を生きる体験、「夢グループ」のひとつかもしれない。


というわけで、今日の今日ですが、田中泰延、NHK全国放送デビューです。

談笑師匠と2人並ぶ私をぜひ録画してください。

あ、ABEMA®︎の「大相撲チャンネル」でも見られますのでそちらでもぜひ。


ではまた来週。


令和版 現代落語論

令和版 現代落語論 〜私を落語に連れてって〜
立川談笑|ひろのぶと株式会社

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    1969年大阪生まれ 元・広告代理店店員 元・青年失業家 現在 ひろのぶと株式会社 代表