先日、電話で健康診断の予約を入れた。
「ひろのぶと株式会社」という社名は1回で聞き取ってもらえることがまずないので、「ひらがなで、ひーろーのーぶーとーで後株です。」と説明する。
わかりました、後ほど確認のメールを送ります。と言われて受信したメールを見ると、
のぶひろと株式会社
ひろとのぶ株式会社
ひとぶとろ株式会社
えらいことになっている。
次は「加納」を説明する段階に入る。
特別めずらしい名字ではないけど、叶とか狩野とかいるのでややこしい。
自分の親は「加えるに、納めるです。」と説明していた。
くわえる、と聞くと真っ先にでるのが「咥える」なのだろう。
「くわえる…くわっくわっ…えー、くわえる…?」とパニックになる人もたまにいる。
落ち着いてほしい。
だいたい、おさめるにもいろいろあるから分かりにくいと思う。
漢字の苦手な相手なら加収とか、加治とかにされてる可能性もある。
「納品」なら一般的な単語だと思って使ってみたけど、「農民」と聞き間違えられてやめたし、「奉納」もやってみたことがあるけど、「ホーノー…?」という反応が多かった。そこでつっかえると「たてまつる」から説明しないといけなくなる。
そんななか出会った単語がある。
電話口の人にいつも通り「納はおさめるです」と言ったら、
「あーはいはい、納豆ですね。」と言われてからこれはいい! と思ってずっと使っている。
「加えるに、納豆のナッです。」
といった感じだ。
納豆は誰が聞いてもナットウだし、「ナッ」という弾む感じもいい。
いかがであろうか。
では、また来週。
加納穂乃香
日常
ひろのぶと株式会社 事務局長。株式会社街クリ 取締役。パンチニードル職人。