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廣瀬のこぼれ日記|島まるごと図書館

廣瀬 翼

海士町を歩いていると、人の集まるスポットによく本棚を見かけます。

私たちが宿泊したホテル「Ento」にも、ライブラリースペースがありました。

最初はホテルの粋な取り組み・スペースだなと思っていたのですが、他にも港の「キンニャモニャセンター」1階・2階にも本棚がありました。そして、そこにある本には背に図書館のシールのようなものが貼ってあるのです。

実はこれ、「島まるごと図書館構想」というプロジェクト。

もともと、海士町には図書館がありませんでした。

人づくりに力を入れる海士町にとって、読書体験は大切なもの。一方で、図書館を建てるには、予算も時間もかかります。

そこで、「図書館がないなら、島全体を一つの図書館と捉えればいいんじゃない?」という逆転の発想で2007年に生まれたのが、この「島まるごと図書館構想」です。

港や公民館、学校にホテル、さらには診療所など、島のさまざまな人の集まる場に図書スポットが設置されました。

その多くのスポットで実際に本を借りられ、また返却ポストの置いてあるスポットのどこでも返却が可能なのだそう。

2010年に海士町中央図書館が開館した後も、もともとあった図書スポットはミニライブラリー(分館)として継続。2014年にはこの取り組みが「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2014」優秀賞受賞 しています。

分館は今も増えており、2025年時点で現在は29のスポットがあるそうです。

人の憩いのある場に、自然と本がある。海を眺めながら読書ができる。その風景が、とてもうらやましくて、うれしかった。

ここに、そのうちひろのぶと株式会社の本も並んでくれるとうれしいな。旅と人の邂逅を描いた『スローシャッター』や、日本から世界へ出ていく『踊る阿呆の世界戦略』なんて、町にピッタリな気がするし、海士の人たちに読んでもらって感想を聞かせてほしいな。そんなことを思いました。

海士町Webサイト

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