ちょいと気になる㉖
おはこんばんちは。
広告探偵の上田豪です。
確定申告の作業がなかなか進みません。
そもそも税金を納めるための事務作業なんだから、その事務作業に国が対価を支払ってくれてもいいんじゃないかと思う今日子の吾郎ですし、インボイスなんていういまだによく理解できない(理解する気もない)制度はマジで廃止して欲しいです。
さて。
つい先日のことなんだけどね、終電近い電車で帰宅している途中にどうしても牛丼が食べたくなってさ。
とはいえ、世間一般では東京の多摩地区、その実は山梨県だと思ってる俺の最寄駅にはそんな時間に開いてる牛丼屋さんなどないわけですよ。あ、ちなみに三鷹より先は山梨県、東京都は三鷹市までってのが俺の持論な。
ともかく店がないならしゃあない自作すればいいかって当たり前のように最寄駅にある西友に立ち寄って食材を調達して帰宅したって寸法なわけよ。
そして真夜中にもかかわらず、米を研いでしっかり浸水させてから土鍋でご飯を炊きつつ、リュウジ大先生の「ジェネリック𠮷野家」といわれている牛丼レシピそのままに忠実に作ってみたわけ。

炊き立ての土鍋ご飯に熱々のアタマをぶっかけて紅生姜をたっぷり添えて食べてみれば、なかなかいいセンいってんだなこれが。わりとほんとに「𠮷野家」っぽいんだよね。なんちゅうかね。
そんでもって文部科学省にお願いしたいんだけど、「吉」という字と「𠮷」という字、𠮷野家の例に限らずそろそろどっちかの字に統一してもらいたいんだわ。
自分の名前を「下の棒が長い𠮷の方です」っていちいち説明しなきゃならない𠮷野さんとか𠮷田さんとかの気持ちを考えるだけで俺はもうすっかり夜も眠れる。
んで、食べながらふと思い出したんだけど、牛丼といえば確か「なか卯」ではいつ頃からだったか、メニューに和風牛丼ってのがあるわけよ。でも普通の牛丼もあるのかといえば「なか卯」には牛丼はないわけ。和風牛丼しかないの。大事なことだから二回言っておくけども。
そんでね、ちょいと気になっちまったわけなんだけどさ、牛丼ってそもそも和風なんじゃないのか?日本の料理なんじゃないのか?ってこと。
普通はさ、和風カレーとか、和風ハンバーグとか、和風ドレッシングとか、和風マクダニエルとか、本来外国由来のものを日本風にアレンジしたものを和風〇〇っていうじゃんよ。こっそりプロレスラー混ざってるけども。
それでも「なか卯」が牛丼をわざわざ和風牛丼と言うのは、牛丼は本来日本の料理ではないという確信があってのことなのかもしれないし、そうじゃないかもしれないし、ネーミングした人が外国人なのかもしれない。
例えるならば、日本人がハワイで外国人を呼んでくれと言ったら日本人が来てびっくり、みたいなものだ。いや違う。もとい。全く例えが的外れだ。だがしかし。言いたかっただけだ。許してくれ。
というわけで、今日も「いま何を読まされたんだろう」という読後感を味わえる木曜日。
例によって今週も見切り発車で着地点の見えない旅へ。
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で、見切り発車の話の続きになるんだけどね、やっぱりネーミングの力ってすごいよなと思うわけよ。
和風牛丼の件なんかも真面目に妄想してみると、「牛丼に和風ってつけたらなんかいい感じのネーミングだし、なんか美味そうな感じするし、和風ってつけるからには普通の牛丼よりすき焼きっぽいアタマにすれば他社との差別化になるし、そもそもなか卯は親子丼と京風うどんが売りのブランドだし、和風ってつけるのはしっくりくるしいいんじゃね?」「御意!」みたいなことだったんじゃねーかなー。
実際、売れなかった商品や競合商品の中で存在が埋没していた商品が、商品そのもの自体は全く変わらないのにネーミングを変えたら売れるようになったり、印象がよくなったり、話題になったり、誰かにばったり、恋が芽生えたり、何かが今日はリアルでシュールな青いシャドウに、ってなんで井上陽水チックに言っちゃってるかっていうと、このまま書き進めるとうっかり広告の講義みたいになっちまいそうだからさ。
あとさ、ネーミングにはいかに言い換えるかみたいなところもあって、その「言い換えてみる」ってのがパラダイムシフトを生むと思ってるし、パラダイス銀河は光genjiだし、パラダイス山元はアジア唯一の公認サンタクロースだし。
例えば、「暴走族」を「珍走団」と言い換えることで恥ずかしくて笑いものにされそうな存在のイメージにして抑止力に繋げるみたいなパラダイムシフト。
そして、ネガティブな印象の言葉をポジティブな印象の言葉に言い換えることで生まれるパラダイムシフトってのもある。
俺は常々、「酒」のことを「スポーツドリンク」と言い換えてるわけなんだけどさ。
それを言い換えずに「毎晩欠かさず酒を飲んでます」ってそのまんま言うと「豪さんろくでもないアル中かよ」みたいに思われちゃったりしてもう目も当てられないところが「毎晩欠かさずスポドリ飲んでます」と言い換えるだけであら不思議。アル中感ゼロ。もうノンアル感しかない。
さらに飲み屋でクエン酸サワーなんていう身体にいいんだか悪いんだかよくわからない液体を発注しようもんならもう完璧にスポドリだとしか思われないし「豪さんって爽やか三組柑橘系で素敵」みたいに思われちゃったりするわけなんですよ。多分。知らんけど。
なにより健康診断なんかの時なんかにはね、「毎晩スポドリ飲んでます」なんて言おうもんなら医者から健康の太鼓判押されるしね。(個人差があります)
というわけで、煙草の言い換えも考えてるんだけどね。
「ちょっと煙草を喫ってくるわ」じゃなくて「ちょっと命の時間を燃やしてくるわ」みたいなのでどうだろう。まんまかよ。
ああ、なんだか与太ばかり書いてて空しくなってきた。
どうでもいいか。どうでもいいな。
【トークイベント告知】

3/17(火)「コンプライアンスをぶっ飛ばせ 2」
よけいおじさん(オケタニ教授×上田豪)
阿佐ヶ谷ロフトA
「オケタニ教授と俺のサシ飲み」を生温い目で覗き見する感覚で、この日記のようにくだらない与太話(野球・格闘技・プロレス・特撮など)ばかりになるかと思いますし、特に何かの役に立つこともありませんし、オケタニ教授が頑張ってくれると思うので、俺には特に何も期待せず、暇だから珍獣でも観てやるかくらいのノリでぜひ見にきてください。
上田 豪 広告・デザイン/乗り過ごし/晩酌/クリエイティブ
1969年東京生まれ フリーランスのアートディレクター/クリエイティブディレクター/ ひろのぶと株式会社 アートディレクター/中学硬式野球チーム代表/Missmystop





