「いいじゃん?」「いいよね!」を
自慢したい
こんにちは、こんばんは、おはようございます。
水曜日の「街角diary」担当、廣瀬翼です。
先週は、びっくり長編でミュージカル『ゴースト&レディ』について更新しました。
さらにおかしいことに、本日は『ゴースト&レディ』に登場する「サムシング・フォー」について書こうとしておりました。
「サムシング・フォー」はイギリスの「マザーグース」がもとの伝統。花嫁が「古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの」の4つを身につけると幸せになると言われています。
書こうとしていたのは、『ゴースト&レディ』の中で「サムシング・フォー」に主人公・フローの元婚約者(原作漫画では幼少期に母親)があげたアイテムと、シアターゴーストのグレイがあげるアイテムの違い、そこで何をあげるかで2人の関係性が見えるよね……という話。
でもね、書けるんだけどね。物語のラストを書いちゃうことにもなるし、何より先週の今日でちょっと鮮度が落ちちゃっているんだよね。
“書くこと”にも、鮮度というものがあるのです。
だからこれは、今日は書かないで、いつか誰かとしゃべろうと思います。それか、もっともっと置いておいて美味しく熟成した頃に引っ張り出すかもしれません。
じゃあ、私はいま何なら書けるの? 何を読みたいの? と問うてみたら……やっぱり、浮かんでくるのは先週から掲載していた #宣伝会議田中泰延クラス 卒業生8名による「『国宝』week!」についてなのですよね。

泰延さんも今週の「街角diary」で書いていたから、重なるなぁ、別なことを書きたいなぁと思っていたのに……やっぱり、ここに来るのです。
いや、ほんとうに、みんなすごい。
昨年、夏。講義の期間中、最終課題を『国宝』の映画レビューにしようと思うと泰延さんに相談されたとき——ぶっちゃけ言います、ヒョエーたいへんだ、と思いました。大丈夫か……? とも思いました。そして、私なら無理じゃ! とビビりました。
なんなら私は、『国宝』を観たあと、一度何かを書こうかなと思って、結局避けていました。
だって、すでに世の中たくさんの人が『国宝」について書いていて、考察も評論もレビューもされ尽くしていると思っていたから。“調べる”だって、際限がなさすぎる題材だと感じていたから。
それが、です。
ふたを開けてみたら、8人全員が着眼点が違う。それぞれに“感動のヘソ”がある。全員、読んだことのないその人だけの一本。
びっくりしました。すごい。
改めて私もやるとしたら……やっぱり、想像ができないんだよなぁ。
本当に、8人のみなさん、おつかれさまでした。
まだ読んでいない方は、8人の読み比べもおもしろいので、ぜひ読んでみてくださいね。
8人の中で、渡辺拓朗さんが「書くことへの覚悟」を詰め込んだ一本を書かれていました。
それで、私はなんで書くのかな、書きたいのかなということを振り返ってみて、そうしたらやっぱり「自慢したい」んだなと。
自分が「いいじゃん!」と思ったもの。「いいよね!」とうれしくなること。「こんなおもしろいことあるんだよ!」という話。
よく「共有する」とか「シェアする」とかいうけれど、それよりも私は「こんなのあるんだよ、すごくない?」って自慢する、というのが感覚として近いというか……
この話、実は大学時代にサークル活動の広報をするときから考えていて、友人に話したこともあったのですが、その時は「自慢」ってネガティブな印象のある言葉でいう必要ある? って言われました。
でも、やっぱり「自慢したい」んですよ。
みんながね、自分のことじゃなくて、他人のことを“自慢”しあえたら、それは明るくおもしろい世界になっていくんじゃないかなぁ。
なんでね、自慢したいのかとか。
いつ、どうしてそう思うようになったのかとか。
その話は、また別の機会に……
今日、“自慢”したかったのは8人の方々とその記事です。
“自慢”したいことがあるって、うれしいね。
廣瀬 翼
レポート / インタビュー
1992年生まれ、大阪出身。編集・ライター。学生時代にベトナムで日本語教師を経験。食物アレルギー対応旅行の運営を経て、編集・ライターとなる。『全部を賭けない恋がはじまれば』が初の書籍編集。以降、ひろのぶと株式会社の書籍編集を担当。好きな本は『西の魔女が死んだ』(梨木香歩・著、新潮文庫)、好きな映画は『日日是好日』『プラダを着た悪魔』。忘れられないステージはシルヴィ・ギエムの『ボレロ』。






