TOMOS companyは儲けて、グループホームを運営します。
2022年4月から僕が資本と経営に参画しているTOMOS company(栃木県宇都宮市)は、自社ブランドTERASにて衣類や財布、カバン等をつくるアパレル企業です。他社と大きく違うのは生地・服地(刺し子/SASHIKOと襤褸/BORO)の段階から自社運営の作業所で加工製造している点で、大きな特長といえます。

もうひとつユニークなのは、当社が「福祉事業所」であることです。現在所属しているメンバー(社員・パート・利用者)の7割が世に云う障害者です。
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巡り逢ったのは参画4カ月前のことでした。
社長の飯島亮さんは初めて会った日に「TOMOS companyはこれまでものづくりを通じて福祉事業をしてきました。この先は売りたいんです。TERASの製品が売れたら、TOMOS companyの事業所に通ってくれている方々が快適に暮らせるグループホームも作れる。日本中から刺し子をしたい人を迎えることが出来る。だから売って利益を出したいです。」ときっぱり言いました。
日本には約12,000ヶ所の福祉事業所があるのですが、事業所で作られる産品を販売して利益が出ている事業所はとても少ないのです。
多くのメンバーは宇都宮近郊から車で通っています。いま送り迎えしてくださってる親御さんが今後もずっとお元気でいてくださるわけではありません。そして、今は遠くの場所に住んでるけれど、いつかTOMOS companyで働きたい、自分のすきな縫い物をして稼いで生きていきたい人がたくさんいることを、飯島さんは知っていました。
あぁ…なるほど。すごくいいなぁ。夢がある、と。
僕はほどなく「儲ける事業に挑もう。そのために僕も資本と経営に参画させてほしい。しっかり利益をだして、グループホームを作って栃木県外からも利用者を募ろう。TERASブランドで世界のマーケットに出ていこう」と申し出ました。
多くの方が「福祉で出来た製品を売って利潤を出すのは厳しい」「福祉とブランドを掛け合わせることには無理がある」と感じることと思います。
それでも僕らは「困難そうだからこそおもしろい。やったろやないか」と
株式会社に改組して船出しました。
昨年2024年4月には、原宿交差点に開業した東急プラザ ハラカドの3階にオープニングテナントとして直営店を出しました。世界のHARAJUKUでファッションビジネスとして売上と利益を出すためです。お店にお越しの方には製品を福祉事業所で作ってることは敢えてアピールしない方針としています。製品を触って着て使って、純粋に良し悪しを評価してほしいからです。

つい先日、改組以降の大きな目標だった、グループホームであり、オープンファクトリー(随時、外部の方が見学や購入が出来る公開された作業所のこと。メンバーは燕三条に何度も見学に行って、モチベアップしてます。)の物件を契約しました。なんと!役員全員が気に入りまくった土地建物を賃貸ではなく、丸ごと購入することになりました。
年間売上よりも多い額を貸してくださった足利銀行様、ありがとうございます。めちゃ嬉しいです。
これから製品を売って、作った借金を返済していきます!
ですので、是非TERASをご購入くださいませ。モノはめちゃいいです。障害者が作っているからどうのではないんです。フラットに製品として優れています。12月5日~8日はいつものPOP-UPストア原宿にも参加してますので、ハラカドのお店とツアーで廻ってください。手に取ってほしいのです。

誰だっていつかは障害者になります。僕だって、貴方だって、なるんですよぅ。TOMOS companyは事業成長を果たすことで、線引きされた概念を乗り越え、境目のない世界をつくっていきます。応援よろしくお願いいたします。





