上場するならカネをくれ
げんげん 現代日本語表現構造研究センター げつようび。おはようございます。
とにかく三連休の月曜日といえば私の当番なのである。
11月3日、きょうを過ぎれば、今年はあと1回しか三連休がない。
11月24日(月・祝)勤労感謝の日振替。
その日で地球は滅亡である。

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滅亡する前に生命保険は入り直しておきたい。
拙者、御年56歳。いまから生命保険に入るためには健康診断が必要となる。
保険会社だって、入ってすぐなんかあったら大損である。56歳ともなると、健康体であるという証明が必要だ。
鶯谷まで人間ドック的なものを受けにいった。9月のことである。
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即日、医師から診断結果が告げられた。
「40キロ体重を落としてください」
ハァ?
目の前にはゴムでできた脂肪の模型が置かれていた。医師は手に取ってみろという。

ずっしりと重い。野生の勘でなんとなくわかるのだが千グラムはあるのではないか。
「これを。40個分ですか」
「そうです。あなたの正しいBMIからすると現状、40キログラム超過しています。」
「飛行機だって荷物が20キロ超えると超過料金を取られるんですよ」
「ひとつではありません。ふたつです」
「とにかく、40キロ減らさないと健康体とはいえません」
「キュロキョロギュラムギュウ」

あれからひと月半。
医師の指導により体重はもう7キロ減った。
医者のいうことはすごいのである。
ダイエットしていると口外するとだいたい、
「そのやり方はよくない」
「そのやり方は身体を壊す」
と言ってくる連中がいる。
理由は明白である。
彼らは、体重が増えたときにはなにも言ってこなかった。なのに、減った時はまるでダイエットのプロのように、力石徹に白湯を差し出す白木葉子のように警告してくるのである。

つまり、他人の体重が増えると嬉しく、減ると腹が立つのである。
太ったからといって見舞金をくれるわけではない。痩せたからといってお祝い金をくれるわけでもない。
「金は出さないが口は出す」の典型である。
しかも、医師に比べたらまるで素人なのに、言ってくるのである。
他人の言うことにいちいち耳を傾けていたら、最後はロバを背負って歩くことになる。
Grokが生成する画像はだいたい雑だ。
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あの脂肪の模型も買った。買っても何も嬉しくないが買った。けっこう高かった。
7キロ減ったといってもあと33キロ。
12月25日には医師との次回の面談がある。
滅亡しないようにがんばろう。












