「GOOD INNOVATION LAB」で毎週木曜日18時に配信されている動画コンテンツ『広告図鑑』。ビジネスプロデューサーの宮本安祐佳さんとコピーライターの田中泰延が、さまざまな広告を紹介しています。
その『広告図鑑』を、『街角のクリエイティブ』でも特別に記事としてチラ見せ! 配信で取り上げる数々の広告の中から、毎回ひとつをピックアップしてご紹介します。
今回は、1月8日配信「どやねん大賞2025」から見ていきます。
▶︎ 1月8日配信「どやねん大賞2025」全編の動画はこちらから
株式会社ジャパンエンターテイメント『ジャングリア沖縄』

本日の広告図鑑は「どやねん大賞2025」でございます。 泰延さん大好きな「#どやねん広告」でございます。

2025年もですね、たくさんの「#どやねん広告」が指摘されまして、この広告図鑑でも取り上げてきたわけですが、もうどやねん大好きです。
「やっちゃった系」とかね、「みんなに言われて気がついた系」とか、「そもそも間違ってる系」とか、広告って大金を使うのに何でこんなことになるんだ? っていうことが楽しみっていうとアレなんだけど、他人の失敗をちょっと見てみましょう。 はい。

まあ本当にいろんな「どやねん」があったんですが、今回はあらためて、ランキングをつけずに10作品見ていきましょう。
過去の配信を思い出しながら、また改めてコメントできればと思っております。
では、こちら!
株式会社ジャパンエンターテイメントの『ジャングリア沖縄』のCG広告です。

▶︎ 沖縄に新しくできるテーマパークが広告と違いすぎると話題に

確かに私もこれは「どやねん」ですね、個人的には。

この写真と全く似ても似つかんだろうっていうね。


はい。 こういうアミューズメントパークだったり、あとマンションとか、CGで作るって、やっぱあれって、すごい売りたいとか来てもらいたいから、美しく作るじゃないですか、壮大に。
でも行ってみると、実物とCGモデルとの差がすごすぎてモチベーション落ちるってあるあるだなって。
とはいえ、こういう告知というかプロモーションとしてよく見せたいっていう気持ちと、実物のギャップとの差をどう縮めるかは、課題としてあるなって改めて思いましたね。

もう十何年前の事件ですけど、「スカスカおせち事件」にも近いものがあります。
覚えてますか? 「バードカフェおせち事件」ってのがあって。



それ。

広告の写真がすごい(豪華な)おせちで、注文したら、もうスカスカのやつが届いて。
その頃やっとね、Twitterが流行り始めた頃で、最初の「どやねん」的なバズだったと記憶してますけど。 震災前の日本でね。
それもやっぱ写真とギャップがすごかったっていうことです。


でも日常にも結構あるあるですよね。
いわゆるご飯屋さんのメニュー写真とテイクアウトが違うとか、それの延長にあるものというか……それがよりまあ大きくなってしまったものだと思うんですけど。

でもこのジャングリアで怒るんだったら、日常的にあの、ここでもよく取り上げてますけど、ファストフード。
どことは言わないけど、マックとか、ああいうところの写真も、あんな綺麗なハンバーガー、ビッグマックとか見たことないですよね。


ええ。

写真ではすっごい綺麗に盛られていて、レタスとパティとチーズとバンズが綺麗になってるけど、届いたやつグシャッってなってるじゃないですか。それには怒らないんだな、みんなは。

いや〜、そうですね。 私、個人的に普段からCMの企画とか演出とか撮影とかしてる中で、やっぱ実物以上によく見せちゃいけないって思っていて。
もちろん綺麗なビジュアルですごく期待感を高めるような効果を出したい、というのもめちゃめちゃわかるんですけど、結果それを手に取ったユーザーが、プラスじゃない気持ちになった時って、やっぱりすごくもったいないなっていうか。

そうね。 僕が所属していた電通関西支社、いわゆる「大阪電通」では、もう亡くなりましたけど、横田さんという有名なCMディレクターがいまして(高映企画・横田真治氏)。
その人は「千円の商品を百円に見せる天才」って言われてましたけど。「なんで横田さんが撮ったらこんなに安っぽく見えるんだろう」っていう。

それ、戦略としてやってらっしゃったんですか?

多分、性格としてそういう人でした(笑)。

そうなんですね(笑)。
でもそれ、あんまり期待感なく買ってみようと思ったら、あ、百円だと思ったのにこんなに素晴らしい商品だみたいな(笑)。

千円の価値があるわっていう(笑)。千円払ってますけど。

そういう感動が。それも面白いですけどね。
いやでも『ジャングリア沖縄』はこの表現以外にも、入場料とか、「オペレーションがよくない」とか、「沖縄になぜ恐竜なんだ」とかほかでもいろんな問題が。

うん。話題にも多く上がらなかったしね。

そうですね。私まだ『ジャングリア沖縄』へ行けてないんですけど。逆にこういう意見も出た中なので、実際自分の目で見てみたいなっていう気持ちもあります。

これがイラストだったら誰も文句言わないもんね。なんでイラストにしなかったのかね。


そうですね。いやー、難しい。
でもこれは確かに「#どやねん広告」ではございました。
* * *
● 不在票に酷似のチラシで物議
マウスピース矯正を展開する株式会社Oh my teethのチラシ広告
● SNSの炎上がテーマの展覧機がまさかの炎上
炎上展制作委員会『炎上展』広告
● 「赤ちゃんにはなるべく母乳を」という文言が賛否両論
木次乳業「木次パスチャライズ牛乳」商品パッケージ
など、2025年に取り上げた10の「#どやねん広告」を紹介しています。
ぜひ、全編もチェックしてくださいね!
※『広告図鑑』の視聴には、GOOD INNOVATION LABのプレミアム会員登録が必要です。
プロフィール

宮本安祐佳(みやもと・あゆか)
ビジネスプロデューサー
フリーランスのCreative Director&PlannerとしてCMやSNS、D2C、場づくりなどを手がけている。
X(Twitter):@ayuka_miyamoto

田中泰延(たなか・ひろのぶ)
ひろのぶと株式会社 代表 / コピーライター
東京コピーライターズクラブ、大阪コピーライターズクラブの審査員も務める。著書に累計20万部の『読みたいことを、書けばいい。』『会って、話すこと。』(ダイヤモンド社)他。
X(Twitter):@hironobutnk
GOOD INNOVATIN LABとは
世界のイノベーティブなヒト、モノ、コトを紹介するコンテンツサービス。コピーライターのオンライン講座をはじめとして、広告プランニング、クリエイティブディレクションなど、大手広告会社で活躍する一流のクリエイターからクリエイティブの知識と技術が学べる講座、イベントが充実しています。
街クリ 編集部 レポート/インタビュー
編集部も記事を書いています。






