×

コピーの「カメラ」はどこに置く?|【広告図鑑】11月13日(木)配信「クリエイティブ・アド 最優秀・優秀賞特集15」より

街クリ 編集部


  • LINEでシェアする

「GOOD INNOVATION LAB」で毎週木曜日18時に配信されている動画コンテンツ『広告図鑑』。ビジネスプロデューサーの宮本安祐佳さんとコピーライターの田中泰延が、さまざまな広告を紹介しています。

その『広告図鑑』を、『街角のクリエイティブ』でも特別に記事としてチラ見せ! 配信で取り上げる数々の広告の中から、毎回ひとつをピックアップしてご紹介します。

今回は、11月13日(木)配信「クリエイティブ・アド 最優秀・優秀賞特集15」より、優秀賞を受賞したキャッチコピーをみていきます。

▶︎ 11月13日(木)配信「クリエイティブ・アド 最優秀・優秀賞特集15」より 全編の動画はこちらから

7月20日『修学旅行の日』に修学旅行の良さを感じられる新聞広告|最優秀賞 原田智光さん

クリエイティブ・アドとは奈良新聞社が2020年6月から開催している広告コンペです。

毎月1回課題を発表、キャッチコピー部門およびデザイン部門で新聞広告を募集。

広告クリエイターが応募作品を審査し、最も完成度の高い作品が最優秀賞・優秀賞に選出され、実際の新聞広告として掲載されます。

掲載広告は広告賞への応募、クリエイターとしての実績にもなります。

「GOOD INNOVATION LAB」のプレミアム会員なら応募できるので、ぜひ挑戦を。

広告のお仕事されてる方以外でもご応募いただけるので、挑戦してみてください。

これはぜひやってほしいですね。

学生さんとかね、広告業界を目指す人、これで先に賞獲って新聞に載っちゃったら、就職できますよ。

あとコピーライター始めたけれども、実績がそんなにない、なかなか目立たないなみたいな人も、これで賞を獲れば、メジャーな仕事が来るようになると思うので、ぜひ応募してほしいなと思います。

新聞15段とかになる自分のコピー、すごいですよね。

今日はクリエイティブ・アド第62回

「7月20日『修学旅行の日』に修学旅行の良さを感じられる新聞広告」

最優秀賞の原田智光さんのコピーを紹介します。

原田智光さん 応募作

これ、コピーのテクニック、まあ、テクニックで書いてるんじゃないかもしれないけれども、テクニックであえて分類すると、めちゃくちゃ自分目線ってことですよね。

うん、うんうん。

コピーっていうのは、どこに視点を置くかっていうことです。

「修学旅行」っていうお題の中で、宇宙から見るか? 日本から見るか? 都道府県から見るか? なんか名物で見るか? 先生で見るか?

……どこにカメラを置くか、ですよね。

審査員の西島知宏氏さんのコメントです。

「めちゃくちゃ好きなコピーです。

修学旅行がお題になった時に出せそうで出せない視点だと思いました。

それでいて共感性が高く、読んだ瞬間に心の中がザワザワして大切な何かが自分の中に舞い戻ってきたような感覚に陥りました。」

コピーはどこにカメラを持ってくるか? という視点で言うと、これ、ライト消えてますから、真っ暗。

うんうん。

これ、誰にも思い出があって。

修学旅行で僕も思い出すのは、「もう寝た?」「もう寝た?」って、最後しゃべってるの俺だけになって。

あの悲しい、最後に1人残されて寝る、 あの感じね(笑)。

(笑)。

修学旅行って、就寝時間が過ぎてからの楽しさってありますよね。

先生たちが来る合間を縫って、みんなでお菓子を食べるとか。

やってましたね。 僕は高校の修学旅行が沖縄だったんですけど。

うんうん。

沖縄だから、宿にもプールがあるわけですよ。

で、就寝時間が過ぎて真っ暗になってから、部屋を抜け出して深夜のプールにそ〜っと入って泳ぐっていうのを。

やったんですけどね。

(笑)。

で、真っ暗なプールから、パッと顔を上げると、先生が周りに数人立っていて(笑)。

(笑)。

「はい、上がって」って(笑)。

毎年のことなんでしょうね。

絶対泳ぐやつがいるから、プールで待ってるんですよ、先生。

「泳ぐな」って言えばいいのに、泳がせてから 「はい、上がって。気は済んだか? 身体拭いて寝ろ」って。

先生にも優しさがありつつ。

大騒ぎすると全員起きますからね(笑)。

でも、今、このコピーから、修学旅行楽しい、あるあるだよねって、笑顔で思い出を語れるってことは、めちゃくちゃいいコピーなんだと思って。

そう。「修学旅行あるある」を1時間みんなで語れるわけです。

審査員の西島さんもおっしゃっていたように、「心の中がザワザワして大切な何かが自分の中に舞い戻ってきたような感覚」がいろいろよみがえってきました。

素晴らしいコピーでした。


11月13日(木)配信「クリエイティブ・アド 最優秀・優秀賞特集15」では

第61回から第63回のクリアド受賞作から

6月5日「環境の日」に環境保全に対する関心を高められる新聞広告
優秀賞:原田智光さん
最優秀賞:浮亀広大さん

7月20日「修学旅行の日」に修学旅行の良さを感じられる新聞広告
優秀賞:齋藤由希子さん
最優秀賞:原田智光さん

8月15日「終戦記念日」に平和の大切さについて考えられる新聞広告
デザイン部門最優秀賞:森永円香さん 沼上眞子さん
最優秀賞:町将多朗さん

全部で6つの受賞作を紹介しています。

ぜひ、全編もチェックしてくださいね!

※『広告図鑑』の視聴には、GOOD INNOVATION LABのプレミアム会員登録が必要です。

プロフィール

宮本安祐佳(みやもと・あゆか)
ビジネスプロデューサー
フリーランスのCreative Director&PlannerとしてCMやSNS、D2C、場づくりなどを手がけている。
X(Twitter):@ayuka_miyamoto

田中泰延(たなか・ひろのぶ)
ひろのぶと株式会社 代表 / コピーライター
東京コピーライターズクラブ、大阪コピーライターズクラブの審査員も務める。著書に累計20万部の『読みたいことを、書けばいい。』『会って、話すこと。』(ダイヤモンド社)他。
X(Twitter):@hironobutnk

GOOD INNOVATIN LABとは

世界のイノベーティブなヒト、モノ、コトを紹介するコンテンツサービス。コピーライターのオンライン講座をはじめとして、広告プランニング、クリエイティブディレクションなど、大手広告会社で活躍する一流のクリエイターからクリエイティブの知識と技術が学べる講座、イベントが充実しています。



  • LINEでシェアする
  • 街クリ 編集部 レポート/インタビュー


    編集部も記事を書いています。