×

傷まで含めて、私の一枚【街角diary】2026年11月4日:廣瀬翼

廣瀬 翼


  • LINEでシェアする

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
水曜の「街角diary」担当の廣瀬翼です。

2026年11月23日(月・祝)、大阪城公園 太陽の広場で「ラジオ大阪 ファン祭り 2026 in 大阪城公園」が開催されます。

そこで、「レコード・CD大交換会」が開かれます!

レコード・CD大交換会 ラジオ大阪 ファン祭り in 大阪城公園 11月23日(月・祝) 参加無料

皿は天下のまわりもの。
あなたの青春の一枚を、誰かの青春の一枚と交換しませんか?


参加は無料。
自分の好きなCDやレコードを1枚持ってきて、会場に来た方と交換する場。

「こんな曲があるんだ」と、普段なら手に取らないような音楽に出会えるかもしれません。あなたの思い出の一曲や推しを、誰かとシェアできる場になればいいなと思っています。

というわけで、私もこの大交換会に参加しようと思い、先日東京に帰ったとき、自分の家をガサゴソと探してみました。どんなCDを持っていたかな、と。

どれを持っていくかは、まだ決めていませんが、「懐かしい、こんなの持ってた」とピックアップしてきたCDとレコードを、今日は紹介したいと思います!

1枚目:アヴリル・ラヴィーン『The Best Damn Thing』

アヴリル・ラヴィーンは、カナダ出身のシンガー。小柄な女の子なのに、パワフルな声でギターを弾きながら歌う彼女の、3枚目のアルバムになります。

1枚目が『Let Go』、2枚目が『Under My Skin』、そしてこの3枚目が『The Best Damn Thing』。それまでのイメージからガラッと変わって、よりポップでギャルっぽくなった一枚です。

1曲目は「Girlfriend」。

中学3年生の体育大会、いわゆる運動会の、女子が全学年でやるダンスの曲が、アヴリル・ラヴィーンの「Girlfriend」だったんです。日本語で歌ったらびっくりするような歌詞なのに、アヴリルが英語で歌うとすごく可愛い。それが衝撃で、買ってみたCDです。

ロックな曲以外にもいい曲が入っていて、映画『エラゴン 遺志を継ぐ者』のテーマ曲になった「Keep Holding On」も収録されています。

ちなみに、「Girlfriend」ではアヴリルのクレジットにベースも入っています。

2枚目:『幸せになるための15のラブソング〜Songs from Romantic & Love Movie〜』

タイトルのとおり15曲入りで、アーティストは全部バラバラ。恋愛映画のテーマ曲が集められていて、1曲ずつ「何の映画のテーマか」が書いてあります。

このCDを買ったのは、『プラダを着た悪魔』のテーマ曲「Suddenly I See」(KTタンストール)が聴きたかったから。今年、続編の『プラダを着た悪魔2』も公開された、あの映画です。

そうしたら、ほかにもいろんな映画の曲が入っているじゃないか、と。

ほかにも、『ベガスの恋に勝つルール』の「Grace Kelly」(MIKA)、『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』の「Everlasting Love」(ジェイミー・カラム)、『ブリジット・ジョーンズの日記』の「All By Myself」(ジェイミー・オニール)、『ラブ・アクチュアリー』の「Jump」(ガールズ・アラウド)。『幸せになるための27のドレス』からは「恋はあせらず」(ダイアナ・ロス&ザ・シュープリームス)も入っています。

「Suddenly I See」が目当てで買ったCDでしたが、ほかの曲もすごくいいんです。土曜日や日曜日の午後に、コーヒーを飲みながら、本を片手にこのCDをかける。すると、いい感じの午後が過ごせます。

当時はまだ車のオーディオがCDだったので、車に乗るときにこれをかけていました。すると「All By Myself」が流れてきたところで、母がこう言ったんです。

「なんでずっと『オバマさん、オバマさん』って言ってるの?」

ちょうど「Yes We Can」のオバマさんの時代。でも、英語の歌で「オバマさん」なんて言うわけないでしょう……ところが! そう言われてから聴くと、絶妙に日本語を練習中のオバマさんのように聞こえてくるんです……。笑いが止まらなりますので、聴くときはお気をつけください。

3枚目:映画『BLUE GIANT』オリジナル・サウンドトラック

アニメ映画『BLUE GIANT』ですが、なんと音楽を手がけているのが、ジャズピアニストの上原ひろみ。そこでこのサントラを購入しました!

父がジャズが好きで、実家には上原ひろみのCDも、上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトのCDもあります。私も、トリオ・プロジェクトで2回、上原ひろみの公演で1回、合わせて3回ほど生で聴きに行ったことがあります。

その上原ひろみが映画音楽をつくった『BLUE GIANT』。ピアノのほかに、サックス(馬場智章)とドラム(石若駿)が入っています。

映画がまた、良かったんです。大阪で家族と観て、東京でも観て、もしかしたらもう一回一人で観に行って、劇場で3回観ているんじゃないかな?

上原ひろみらしい曲もあれば、映画のシーンに合わせた曲もあります。「これも本当に上原ひろみが書いているの?」と思うような意外な曲もあって、それもまたいい。

サックスがメロディーラインを担うので、普段のピアノの上原ひろみでは聴けない音が鳴っています。「こういう音もつくりたかったんだろうな」と思うような、のびのびとした曲も聞こえてきます。

この一枚をかけながら、漫画を読んでもいいと思いますよ。かっこいい、いい一枚です。

4枚目:立川談志の落語CD、3セット

立川流の家元、立川談志師匠の高座を収録したCD。3つをまとめて紹介したい!

まずは『談志30歳』。30歳のときの高座を収録した、CD2枚組のセットです。30歳ですから、まだだいぶ若いですよね。「蒟蒻問答」や「らくだ」、そして落語といえば! の「芝浜」が入っています。

もうひとつは『家元の軌跡 談志41〜5歳 鈴本演芸場』。41歳から45歳の高座を収録した、こちらも2枚組です。これにも「らくだ」が入っています。

つまり、30歳の「らくだ」と40代の「らくだ」。約10年で、どんなふうに変わったのか、2セットあれば聴き比べられるんですね。

落語は生ものですから、その日その日でも変わります。年齢や、そのときの環境、世間によっても内容が変わってきます。特に、年齢を重ねて乗ってきた脂といいますか、深みといいますか、その変化はすごく面白いものがあります。「らくだ」を聴き比べたくて、私は30歳と41〜45歳の両方を購入しました。

『家元の軌跡 談志41〜5歳 鈴本演芸場』のほうには、「らくだ」のほかにも、「反対俥」や「め組の喧嘩」が入っています。「反対俥」はすごく楽しくて、15分ほどでの聴きやすい噺です。

そして最後のワンセットが『家元自薦ベスト』。2007年と2008年の収録です。私のイメージの中の、髪の毛も白い立川談志師匠ですね。

入っているのは「やかん」と「天災」で、それぞれ1枚ずつ。もうね、いいです。

落語は目で見るものというイメージがあるかもしれません。けれど実は、CDで音だけを聴いても、想像が広がってすごく、おもしろいんです。

30代と40代、同じ演目を年齢違いで聴き比べる。そこからさらに飛んで、2007年、2008年に収録されたものも聴いてみる。そうすると、同じ人の落語でも、やはり移ろいゆくものなんだなと感じられます。そんな3組セットではないかと思います。

私が「話が面白いな」と思う人は、だいたい落研、落語研究会に入っていた方なんです。さだまさしさんに始まり、ほかにも何人か。そういえば、ラジオ大阪で番組を持っているニッポン放送の吉田尚記アナウンサーも、たしか落研だったと話されていたような気がします。

いやぁ、落語をCDで聴くのも、いいもんですよ!

5枚目:坂本龍一「KAGAMI+」の特典レコード

最後の一枚は、レコードです。これが、すごくレアなレコードなんです。

今年の6月27日から10月12日まで、グラングリーン大阪のVS.という施設で、坂本龍一の「KAGAMI+」が上演されていました。MR(複合現実)の空間で、坂本龍一がリサイタルをするという公演です。

何もない、椅子しか置かれていない空間に入った私たち観客は、ヘッドセットをつけます。公演が始まると、目の前にグランドピアノと坂本龍一が現れます。そして、坂本龍一がピアノを奏でる。そんな公演体験です。

海外公演からずっと続いてきたこの作品、日本初上陸はなんと、大阪でした。

その会場で、1万5000円するREDチケットを買った人に特典としてついてくるのが、この7インチレコード『An edition for the KAGAMI+ RED 2026』です。

そんな貴重なものを、なぜ出すのか。実は父も別日に行ったので、うちには同じレコードが複数枚あるんです。すごく貴重だけれど、同じレコードが何枚もあってもな、と。

それよりも、2026年の大阪で、坂本龍一の「KAGAMI+」という公演が日本初上陸したんだよ、ということ。家にレコードを聴く環境がない方でも、このブツがあれば「そうなんだよ、2026年にあったんだよ」と思い出せるじゃないですか。

CDもレコードも、別に聴かなきゃいけないということはありません。それ自体が、「物」としての記念でもあるのですから。大阪の方とその喜びをシェアできたらと思って、これもありかなと引っ張り出してきました。

A面に「energy flow」、B面に「BB」。「BB」は、公演でも一番最後に流れた曲です。

中のレコードだけでなく、レコードが入っていた袋も可愛い。持っていくなら袋ごとでいいかな、と思っています。当日の私の手汗がすごくて、持ち手のところがちょっとグシャッとなって、少し切れてしまっているのですが。それも合わせて、記念だなと思っています。

ちなみにこのレコード、ジャケットの表は坂本龍一の手書きのスコア(楽譜)、裏はいろんなメモがプリントされたデザインになっています。

レコード・CDを探してみて、思い出したこと

J-POPのCDは、両親に買ってもらったものだったり、人に貸している間に傷がついて最後のほうが聴けなくなったりしたものが多いので今回は持ってきていないのですが……探しながらいろんなCDを見返して、「この曲が好きだったな」といろいろ思い出しました。

初めて買ってもらったCDは、ポルノグラフィティのベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST RED’S』と『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE’S』。

当時は、「メリッサ」がアニメ『鋼の錬金術師』のテーマ曲でした。従姉が『鋼の錬金術師』を好きで、教えてもらって聴いてみたら、かっこいい。それで、誕生日に買ってもらった思い出です。

「メリッサ」が目当てで買ってもらったCDでしたが、「アポロ」もいいし「サボテン」もいい。「サウダージ」が好きだな、やっぱり「ミュージック・アワー」はいいな、と。同じアーティストでも、アルバムで買ってもらったからこそ好きになった曲があります。

小学校の頃にそれを聴いていたから、中学に上がったとき、周りにポルノグラフィティのファンやファンクラブに入っている友達がいて、仲良くなるのが早かったんです。そんな思い出も、今回ガサガサしながら思い出しました。

高校の頃、そのセットを人に貸したのですが、RED’Sの最後の曲のところで、音飛びするようになってしまって。

でも、飛ぶのは最後の1曲だけで、ほかの曲は聴けます。

それに、傷ついて聴けないことが、逆に手放せない理由になったりもします。人にこれは渡せない、というのではありません。その傷まで含めて、私の中ではすごく大事な思い出で、手元に残しておきたいと思ったんです。

一度、家のCDを探ってみる。それは、自分の思い出と向き合う時間にもなるんじゃないかと思いました。

探してはみたけれど、思い出深くて、大交換会に持っていくのは……なんてこともあるかもしれません。

それでも、ぜひこの機会に、お家のレコードやCDをひっくり返して、「こんなの買ったな」と見返してみてもらえたらうれしいです!

11月23日(月・祝)、大阪城公園 太陽の広場で、朝9時から。参加費は無料です。

ラジオ大阪ファン祭りの「レコード・CD大交換会」。
みなさん、ぜひお越しくださいね!

ラジオ大阪 ファン祭り2026 in 大阪城公園

「OBCラジオまつり」が、新たに「ラジオ大阪 ファン祭り」となって大阪城公園へ帰ってきます! メインステージでは「パーソナリティ大集合」などの公開生放送や、スペシャルな出し物が楽しめます。グルメ&お買い物ブースも出店予定です。

● 日時:2026年11月23日(月・祝)9:00〜15:00(公開生放送は11:00〜14:00)
● 会場:大阪城公園・太陽の広場(大阪府大阪市中央区大阪城3)
● アクセス:JR大阪環状線「大阪城公園駅」徒歩3分(公共交通機関をご利用ください)
● 入場料:無料
● 主催:ラジオ大阪

レコード・CD大交換会 ラジオ大阪 ファン祭り in 大阪城公園 11月23日(月・祝) 参加無料

あなたの青春が、誰かの青春に。コンパクトディスク、ビニール盤──お家に眠っている「思い出の一枚」を、誰かの一枚と交換しませんか?

● 参加費:無料
● 参加方法:特設ページにて近日公開予定

  • LINEでシェアする
  • 廣瀬 翼 レポート / インタビュー Instagram


    1992年生まれ、大阪出身。編集・ライター。学生時代にベトナムで日本語の先生を経験。食物アレルギー対応旅行の運営を経て、編集・ライターとなる。『全部を賭けない恋がはじまれば』が初の書籍編集。以降、ひろのぶと株式会社の書籍を担当。好きな本は『西の魔女が死んだ』(梨木香歩・著、新潮文庫)、好きな映画は『日日是好日』『プラダを着た悪魔』。忘れられないステージはシルヴィ・ギエムの『ボレロ』。