6/1(月)
仕事帰りにジムへ。先週末も海に行けず、2週に渡って海に入っていないので、今日は失神するまで泳ぐべし。そう意気込んでジムへ向かったが、なんと水着を忘れるという大失態。仕方なくウェイトだけやって帰ってきた。後から考えたらゴーグルを履いて泳げばよかった。何を隠して泳ぐかは私の自由である。
さて、待望のニューボードが届いた。手にとって脇に抱え、胸にあてる。フィーリングが良すぎて思わずボードビルダーのRさんに電話してしまった。床に置き、壁に立てかけ、撫でたり眺めたりしている。どんなカーブを描けるだろうか。良いイメージしかない。今夜は抱いて寝る。
6/2(火)
周りに風邪を患っている人が多い。最近の気温の乱高下のせいだろう。気温の変化に身体がついてこないのだ。これだから一般の人達はかわいそうだ。私クラスになると身体の変化に気温がついてくるので風邪など無縁。予兆すら感じない。
それにしても風が強い。風はアホ。ただ強ければいいと思っている。一日じゅう吹き続けている。それに加えて今日は終日曇り空。気温も低い。少し喉が痛い気がする。
6/3(水)
夜中の風がすごかった。風の影響で地球の自転が早まり、夜が明けると一気に金曜になっている可能性に期待したが、起きたら水曜だった。最高裁まで行く。
夜、ニューボードにワックスアップ。娘が「何してるの?」と聞くので、ワックスを塗りながら「これ?滑り止めのワックスよ。久々のニューボード、長さは6’1、パパの身長よりちょっと長くて、今まで乗ってたボードより幅は少し狭め、レールはダウン気味。ほんで、この先っぽ、これイーグルノーズ言うてな」と振り返ると誰もいなかった。
6/4(木)
あずきバーの季節がやってきた。この時期になると、奥さんが箱買いしてくれる。久しぶりに食べたが、歯は折れなかった。
6/5(金)
合併のニュースが多い。家電大手のヤマダとエディオンが統合。いったい何ディオンになるのか。それから損保大手の「三井住友海上火災」と「あいおいニッセイ同和損保」が合併。こちらは「三井住友海上あいおい損保」という社名になるそうだ。8文字の社名が二つ合わさって新社名は12文字。社内で「そのまま足して16文字は長い」という意見があったのか。しかし4文字の短縮など無意味だ。こういう時は思いきり長くすればいい。「三井住友海上火災あいおいニッセイ同和損保 鮑のコンフィとプロヴァンス風肝バターを添えて」などと命名すれば、長くて煩わしい社名も聞いているうちになんとなく旨そうな気がするのである。
6/6(土)
井村屋が「あずきバー」の生産能力を1.3倍に高める新工場を新設し、来週から本格稼働させるそうだ。素晴らしい。昨今は世界的なAIブームによってサーバーやデータセンター向けの半導体需要が激増している。半導体の製造に不可欠なレアメタルの調達は、今や世界的な課題である。あずきバーはタングステンやガリウム、ゲルマニウムといったレアメタルを多く含んでおり、半導体の主要原料となる。今年の我が国の輸出総額は過去最高を更新するであろう。
さて、夕方から日本海に微弱なウネリ。今夜から緩やかにサイズアップすると思われる。先ほどニューボードを車に積んだところである。いざ。
6/7(日)
昨夜は23時すぎに鳥取に着いたが、久々の海に興奮していたのか、なかなか眠れなかった。どうしたものかとスマホで「眠れない時の対処法」を検索すると「スマホを見ないこと」と書いてあった。結局いつ眠りに落ちたのかわからないまま、大音量の目覚ましで5時に起きた。
朝はビーチ、昼からリーフで、計2ラウンド。ニューボードの感触が良すぎて、またRさんに電話してしまった。
帰り道、BEFORE DAWNを聴く。今回のゲストはふかわりょうさん。ふかわさんオススメの本が森茉莉の『贅沢貧乏』だったのが熱い。私も持っている。この本には、月曜襲来を憂う今の私の心情を的確に表した一節がある。―― 現実。それは『哀しみ』の異名、である。空想の中でだけ、人々は幸福と一緒だ。 ――
6/8(月)
とある商業施設のトイレに「トイレットペーパー以外は絶対に流さないでください」という貼り紙があるが、至難の業である。
6/9(火)
娘の水筒がシンクに残っていたので洗ったのだが、水筒メーカー各社、洗いにくさを追求しているとしか思えない。例の、飲み口が飛び出ているタイプである。上蓋のパッキンが取れて、口をつけるところが二つに分かれ、その下のパッキンも外れる。どのパーツもスポンジで洗いにくい形状。しかし、ほとんどの子どもたちがこのタイプの水筒を使っているという。蓋をコップにして飲む時代は終わったようだ。私は決めた。洗いやすい水筒を開発することに残りの人生を捧げる。
6/10(水)
パスポートの有効期限が切れているので申請したいのだが、写真で迷っている。私は一昨年に白髪染めをやめて以来、頭髪が白いのである。この状態で白背景の写真を撮ると、髪と背景が同化してしまう。つまり縦長写真の「顔以外すべてが髪」ということになり、白いバルデラマになるということである。
6/11(木)
通勤時にすれ違ったバスは、フロントの電光掲示板に「すみません 回送中です」と表示して走っていた。いったい誰に何を謝っているのか。私なら「回送中です なんつって」と表示して走る。
6/12(金)
有給休暇。朝から役所とディーラーへ。所用を済ませ、夕波狙いでアクセル全開、高知南西端へ。小波ながら形良いセットがコンスタントに入ってきて充分楽しめた。ウネリが見えなくなるまで入って、海から上がったのは19時25分。さては今日夏至?
スーパーで鰹の刺身とサラダ、パックの寿司などを買い込んで、お気に入りの車中泊ポイントへやってきた。近くに店がなく、車通りも少ない。徒歩圏内に公園があってトイレも使える。近くに田んぼが無いのでカエルも鳴かない。海に近すぎないので波音も聞こえない。熟睡するには最高のスペース。スーパーから少し距離があるが、わざわざ運転して来る価値がある。よし、食べてゆっくりして、歯磨きしてストレッチして寝よう。と、食べ物を広げたところで箸がないことに気がついた。
6/13(土)
4時半起床。昨日と同じポイントで形の良い波が割れていたので即入水。潮回りも地形も良い。ずっと切れた波が入ってくる。3時間半ひたすらサーフ。大満足で海から上がる。
カツオの塩タタキ丼(絶品)で締めて、途中仮眠を取りながら下道5時間のロングドライブ。道中BEFORE DAWN、ダイアンのTOKYO STYLE、中川家ラジオショー、田中渓のVALTURE RADIOを聴く。田中渓さんは日記を書くことに言及。世間では日記が流行っているようだ。最近はいろんな人の日記を集めたWebサイトや専門誌がリリースされているとのこと。この日記が見つかるのも時間の問題である。
6/14(日)
朝からWCTエルサルバドルの最終日をLive観戦。五十嵐カノアは惜しくも3位でフィニッシュ。男子のセミファイナル、女子のファイナル、男子のファイナル、いずれも圧巻のヒートばかりだった。迫り来る大波、凄まじいスピード、パワフルなターンと炸裂するスプレー…これがサーフィンか。では、私がやっているのは何なのか。
Tさんが面白いと教えてくれた『鉄槌教師』を見始めた。2話まで観たが痛快すぎる。Tさんの推しにハズレなし。
6/15(月)
サッカーW杯、オランダ戦。私は出なかったが、日本代表は二度のビハインドを追い上げて2-2の同点でフィニッシュ。後半43分の2点目は吠えてしまった。相手は世界ランク7位の強豪。日本、強い。
ジムの帰りにradikoで「田中泰延のふたりごと」を拝聴。今月のゲストはダイヤモンド社の今野良介さん。「人はなぜ書くのか」というテーマについて。熱い。ふと、私はなぜ書くのかと考えたが「たのしいから」という小学生みたいな答えしか浮かばなかった。だって、自分で書いて、自分で読むのが、たのしいんだもの。 からお
6/16(火)
読者のYさんからいただいた質問に、2週間経ってようやく返信した。直接お会いしたことはないが、Yさんとは何年も前からメッセージをやりとりしている。今はもうサイトごと閉じてしまった私のブログも全て読んでくださり、その都度感想をいただいた。そんなYさんからの質問。これはもう全力回答したい!と思い、やや熱くなってしまった。『狂気の沙汰も金次第』と『読みたいことを、書けばいい。』から一文ずつ引いた。
6/17(水)
奥さんと娘たちが新しく買ったパックを絶賛している。潤いがすごい、調子が良いと3人で騒いでいる。海で日焼けした後に良さそうだなと思って「パパも今度使」まで言ったところで
「ダメこれ良いやつだから」と奥さん。
「もったいないじゃん」と長女。
「ざんねーん!」と次女。
3人とも速かった。特に奥さんが速かった。モハメド・アリがソニー・リストンをKOした右ストレートくらい速かった。
6/18(木)
「プレゼンする時は5W2Hを意識して」という文面を見た。これ、5W1Hではなかったか。When・Where・Who・What・Whyの5Wと、Howの1Hで5W1Hだったはずだ。いつの間にかHが一つ増えている。何のHなのか。Honda?
6/19(金)
ホテルのビアホール。大勢で会食。ただひたすら楽しい。
帰宅すると、次女からテスト勉強計画表の保護者コメントを書いてと言われた。「テスト期間のみならず、普段から自発的に勉強しており素晴らしい。親も憧れる姿勢。その調子で思うままに学んでください」と書いた。このコメント欄は、毎回私が記入している。本当のことなので先生が引いても構わない。純粋に尊敬している。娘たちを見て「おれも仕事を頑張らねば」と思うことが多い。親が子どもを育てているようで、実際はその逆だったりする。
6/20(土)
終日雨模様。休日の雨はいい。しっとりと水分を含んだ空気を吸い込むと、それだけで心身が回復する。海に降る雨もいい。ボードに跨って波を待ちながら、灰色の水面で無数の雨粒が弾けるのを眺めていると、まるで別世界にいるようで至福の心地である。写真家の幡野広志さんの著書『息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。』の末尾には同タイトルのエッセイが綴られており、読むたびに幡野さんが雨の日を好む理由に心が温まる。吉川英治の「晴れた日は晴れを愛し 雨の日は雨を愛す 楽しみあるところに楽しみ 楽しみなきところに楽しむ」という言葉も好きだ。天気に良いも悪いもないのである。雨を「あいにくの天気」などと表すのは、その人の都合でしかない。
さて、今夜から明日にかけて日本海側に西ウネリがヒット。かなりのサイズになりそうだ。ボードアクシデントも視野に入れ、3本積んで北走してきた。窓の向こうは日本海。22時半。轟轟、風が鳴っている。
6/21(日)
夜明け前から波チェック。期待外れの小さなウネリに意気消沈。しかし昨夜からの西風は吹き続け、沖には白波が立ち始めていた。すぐにできるようになるだろうとウェイティング。少しずつサイズアップして7時過ぎ、ライダブルな波が割れ始めてようやく入水。腹胸サイズのファンウェーブがコンスタントに入って充分楽しめる。と、はしゃいでいるうちに波は急激にサイズアップ。9時すぎにはオーバーヘッドのハードコンディションへ。梅雨の日本海でこのサイズはありがたい。他のサーファーが上がって一人になってもひたすらパドル。乗って巻かれて、また乗ってを繰り返し、結局昼過ぎまで粘った。完全燃焼。
サッカー日本代表の試合中継を聞きながら帰った。今日も日本は4-0の快勝。メキシコでやっているはずなのに応援の日本コールが鳴りに鳴っていた。おじさん感動してしまったぞ。
夕方から実家で父の日を祝う。私も娘たちからメッセージカードをもらった。メッセージの最後に「サーフィンがんばってね」と書いてあった。了解。
6/22(月)
昨日のパドルで背中が筋肉痛。仕事帰り、アクティブレストで軽く泳ごうとジムへ行くと、トライアスリートのIさんに会った。隣のレーンでのんびり泳いでいたのだが、なんとなく対抗意識が芽生えてしまい、結局100mのインターバルを同ペースで泳ぐハードモードに突入。自業地獄。
『鉄槌教師』の4話を観た。韓国の勧善懲悪モノの爽快感たるや。
6/23(火)
車のエアコンが冷えない問題。ディーラーから修理の見積もりが出た。コンデンサーからのガス漏れが原因とのこと。コンデンサー交換およびガス補充作業で一式12万7千円也。T-BOLAN風に言えば払いたくはない。
6/24(水)
か、株が。すごいことになっている。日本株も米株も、持っている銘柄は軒並みすさまじい下落。これは前から思っているのだが、株価が大幅に下がるときは前日までに連絡してほしい。これからはそういう心配りができる企業が求められる時代になる。
6/25(木)
長女が「私が世界一かっこいいと思う人見せてあげる」とスマホで何やら検索し始めたので「どうせパパの写真見せるんだろ」と返すと少し笑って「うん」と言い、そのまま検索して「ほら」と、某韓国アイドルの写真を見せてきた。「うん」の使い方。
6/26(金)
サッカー日本代表はスウェーデンと1-1の引き分け。次の対戦相手はブラジルに決まった。さすがに合流した方が良さそうだ。明日の早朝便で飛ぶことにした。
6/27(土)
半日出勤ののち、後輩Tと会った。Tは健康維持のために最近ジム通いを始めたそうだ。インスタの筋トレ動画や雑誌を読んでモチベーションを保っているという。「トレーニング系でおすすめのアカウントとかありますか?」と聞かれたが、ない。見ているのはサーフィンの動画ばかりである。トレーニングに関する雑誌など全く読まない。
ちなみに身体を鍛えるモチベーションを保つためにオススメなのは三島由紀夫『太陽と鉄』と増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の2冊である。1回読めば3年はモチベーションを維持できる。「とにかくやるしかない」ということがわかる。
と、熱くなった状態で夕方からジムへ。下肢のウェイトからのクロール100mのインターバル15本で失神寸前であった。とにかくやるしかない。
6/28(日)
パスポート申請用の写真を奥さんに撮ってもらった。数枚撮って良さそうなやつを使おう、と思っていたが、3枚目から奥さんが笑い出してしまった。「どしたん?」と聞いてもプルプル震えて笑い続けている。「なになに?」と聞くと「まっ、ま、マフィアみたい」と笑い続けている。やかましいわと返しつつ私も釣られて笑ってしまい、結局最初の2枚のうちどちらかを選ぶしかなくなってしまった。見ると、1枚目は確かにマフィアのような人相だが、2枚目はどちらかというとマフィアのような人相である。悩んだ末に1枚目を使い、オンラインで申請を済ませた。外務省に受理されることを願う。
テレビで森高千里が「私がオバさんになっても」を歌っている。とても57歳には見えない。これは何年も前から言い続けていることだが、森高千里がオバさんになる前に我々の寿命が来る。
6/29(月)
『作家による作家の推薦文』という本を読んでいる。川端康成が梶井基次郎を、村上春樹が吉行淳之介を、丸谷才一がゴーゴリを推薦している。どの推薦文も面白く、読みたい本がどんどん増えていくのだが、気になる点がひとつ。私の名前がどこにも無い。
6/30(火)
日本代表はブラジル相手に惜敗。今回も大いに熱くなった。感動をありがとうございますとしか言いようがない。何かに人生を賭けて、その分野において世界でいちばん優れた人たちが全力で戦っている。行事とはいえ、奇跡である。そして、テレビの前に座っている我々は、おのおの、自分のことをやるしかない。
仕事帰りにジムに寄ってウェイトとスイム。帰って食事、風呂、ストレッチ、娘の塾の迎え。1時間ほど本を読んで、これを書いて寝る。おのおの、自分のことをやるしかない。
今日は6月最終日。年が明けて、もう半年が過ぎたのか。半年前に「あけましておめでとうございます」と言っていたのが、まるで半年前のことのようだ。
6月が終わった。
唐木俊介 エッセイ
1980年生まれ 広島県在住 会社員





