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2026年1月29日「街角diary」上田豪がお届けします。

上田 豪


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ちょいと気になる㉑


こんばんは。侠和会若頭の氷室です。
深夜の日本統一祭りはまだ続いています。

毎週木曜日のこの街角diary、いつも夜中に書いてるからつい「こんばんは」から書きはじめてたんだけど、冷静に考えてみたらこの記事が公開されるのって朝なんだよな。「こんばんは」より「おはようございます」にするべきか。それとも「おはこんばんちは」にしておけばいいのだろうか。それじゃアラレちゃんだ。


どうでもいいか。どうでもいいな。










……うっかり終わらせるところだったあっぶねえ。


先週紹介した「バター餅」。
おかげさまで数少ない読者の皆さんの中からバター餅を実際に試してくれたさらに数少ない読者の方より「美味しかった」と感想をいただいて本当に嬉しい限りです。

嬉しいついでにちょいと気になっちゃったことがあるんだけどさ。

それはね「バターは団子業界にイノベーションを起こすかもしれない」ってこと。

想像してみてもらいたい。

団子屋の定番つったら「焼き団子」「みたらし団子」「あんこ団子」「ごま団子」「よもぎ団子」「きなこ団子」とかいろいろあんじゃん。

バター餅の応用で「バター醤油焼き団子」っての売ってみたらどうだろう。もちろん炭火で香ばしく焼いちゃう。絶対これいけると思うんだけどどうよ。あとね、「あんバター団子」。これも絶対いける。女子高生が行列してる姿が見えるもん。団子屋やろうかな俺。

だいたいからして粉物は利益率高いし、うっかり流行ればビルが建つかもしれん。そうなったらもちろんビルの名前はもちビル。ダブルミーニングだ。ああ、元テキ屋の血が騒ぐぜ。


というわけで、今日も「いま何を読まされたんだろう」という読後感を味わえる木曜日。

例によって今週も見切り発車で着地点の見えない旅へ。


*****

そんでね、ちょいと気になったことがもうひとつあってさ。

野犬。いわゆる野良犬ってやつ。
今やすっかりいなくなったしその言葉も聞かなくなったけど、いつ頃からいなくなったんだろう野犬。

昭和生まれの世代は子供の頃、野犬に追われた経験のある人も多いと思うし、野犬に噛まれたおかげで狂犬病というあだ名をつけられたりした経験のある人もどこかにいると思うんだけどさ、昭和は野犬という存在が身近だったおかげで、その頃の子供たちには野犬に遭遇した時に対処する知識があったと思うわけよ。

「背を向けて逃げない」とか「走って逃げない」とか。昨今でいうところの熊に遭遇した時の対処法と同じだなこれ。

ちなみに俺は東京の板橋の団地育ちだけど、時々野犬に遭遇するくらいに周囲はまだまだ自然も豊かだったし、学校の飼育小屋なんてよく野犬に小屋を破られて鶏やウサギが殺られたりなんてこともあったりしてさ。

平成以降の生まれだと、いいとこ迷い犬に出会うくらいで、野犬に追われるような経験をしたことがないんじゃないだろうか。
っていうかもしかしたら犬という動物はリードまで含めて犬だと思っているんじゃ中廊下。そんなわけある階。


*****

リードで思い出した。

あなたが子供の頃、蝉を捕まえたらどうしてただろうか。
蝉は捕まえても逃したという人がほとんどなのではないだろうか。

ちなみに、捕まえた蝉を、それも大量の蝉を人の部屋に逃すと結構怒られるからやるなら相手を吟味してやった方がいいぞ。

それとな、沖縄では蝉は食べると昭和生まれの沖縄出身の人に聞いたことがあるけどそれは本当なのだろうか。


いきなり脱線した。


ええと、捕まえた蝉を何故みんな逃がすのか。

蝉を飼うのはまずハードルが高すぎる。なにしろ蝉の主食は樹液である。カブトムシのようにスイカを置いておけばいいみたいなわけにはいかない。樹液なんてどうやって与えればいいのだ。

しかし。

どうしても蝉を飼ってみたかった俺は、どうすれば飼えそうかを考えてそして編み出した。

蝉に糸を結び、それを飼育箱の中に立てたとうもろこしに縛る。つまり蝉にリードをつけたのだ。蝉は地面を這う昆虫ではない。ほぼ木に掴まっている昆虫だ。とはいえ、飼育箱の中に木は立てられない。そこで代用として目をつけたのがとうもろこしだ。リードで繋ぐこの方法なら複数でも飼える。二匹ならセミダブルだ。言いたかっただけだ。

樹液の代わりにとうもろこしの汁を吸うのではないかと考えたのだが、確証はなかった。ただ、せっかくなら寿命が短い蝉のためにも甘い方がいいだろうと、とうもろこしはハニーバンタムを奢った。

果たして。
蝉はとうもろこしにしがみつくと、ストローのような口を粒に差し込んで汁を吸いはじめた。


「やっべー、これがハニーバンタムかー。こんな甘い汁を吸ったのは7年生きてきてはじめてー!」


……つい蝉の気持ちを代弁してしまった。

そもそも生涯のほとんどを土の中で暮らしてきた蝉にとっては地上での経験はほぼすべてが初体験なのだ。

と、そのさまを眺めていて俺は気づいてしまった。

蝉は生きてもおそらくあと一週間程度の命だ。セミファイナルは迫っている。それを知りながら蝉にリードをつけて飼っている俺は、飼われている蝉にとって俺は「神」なのだということに。そして、命の残り時間を把握しつつその命をコントロールするというのは神の所業なのだということに。

GOならぬGOD。


*****

さて。

ここまで俺は何を書いてきたのだろうか。というよりここまで読んだ方々にしてみたらまさにいま何を読まされたのだろうってやつだ。

ご存知の通りいつも行き当たりばったり、文字に誘われるままに書いているからオチなんかない夜もある。ただ酒を飲みながら喋りたいことを喋ってればそれでいいみたいな夜もある。

というわけで、

酒を飲みながらお互いが話したいことを話すだけの対談イベント。
格闘技・プロレス・野球・特撮ヒーロー・脱線上等の与太話……etc

よけいおじさん(オケタニ教授×上田豪)
「コンプライアンスをぶっ飛ばせ 2」

3/17(火)、またしても阿佐ヶ谷ロフトAで多分やるみたいです。
詳細はまた後日。


どうでもいいか。どうでもいいな。

 

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  • 上田 豪 広告・デザイン/乗り過ごし/晩酌/クリエイティブ


    1969年東京生まれ フリーランスのアートディレクター/クリエイティブディレクター/ ひろのぶと株式会社 アートディレクター/中学硬式野球チーム代表/Missmystop