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2026年1月8日「街角diary」上田豪がお届けします。

上田 豪


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ちょいと気になる⑱


こんばんは前田日明チャンネルです。

なんちゅうかね、1月3日くらいからちょっと体調を崩しててね。煙草もまともに喫えなくてね。やっぱりね。持病の喘息がでちゃってるみたいでね。なんちゅうかね。

そういえば大晦日の紅白歌合戦で、最後に松田聖子が青い珊瑚礁を歌ったわけなんだけど、あれ、よく聞いてたら出だしは完璧に古の不良が抗争相手と出くわした場面を歌ってるよね。

あー私の小岩?南の総武に乗って走るわ。
あー?青いCarでメンチ切って走れあのシマへ

とか言っちゃってね。なるほどなるほど。俺の脳内変換どうなってるんだろうね。神経系のトレーニングしないとダメだね。なんちゅうかね。

そんでね、珊瑚礁といえば七里ヶ浜のカレーが有名な店なんだけど、やっぱりなんか、なんちゅうかね、サイドメニュー含め総じてボリュームがあるんで過発注には気をつけないとダメだね。ポテトもうまいね。


というわけで、前田日明兄さんから榛葉国民民主党幹事長にマイルドにキャラ変しつつ今日も「いま何を読まされたんだろう」という気分を味わえる木曜日。

例によって今週も見切り発車で着地点の見えない旅へ。


*****

1月8日といえば、平成が始まった日なんですよ。

ちなみに「愛が生まれた日」ってのは藤谷美和子と大内義昭のデュエットの名曲な。


1989年の1月8日から平成が始まったってことは、1月7日までは昭和64年。つまり昭和64年というのは一週間しかなかったんだよ。つうか、こんなことを覚えてるのは昭和生まれの人間くらいかもしれん。

ちょっと前に「今年の新人はとうとう平成生まれらしいぞ」なんておののいてたと思ったらいつのまにかもう世の中は令和だし、俺もあと3ヶ月も経てば57歳だし。湯豆腐で至高なのはやっぱり昆布と干鱈でひいた出汁。どうしよう。そろそろちゃんとしなきゃ。


ちゃんとしなきゃついでに、たまには俺も街角diaryで真面目にためになる話でもしてみるかというわけで、正月休みの間に考えていた新規事業のアイディアについて話をしたいと思う。


正月恒例の芸能人格付け番組で、目隠しして食べたものが何かを判断するってのあるじゃん。あれ、見てる以上に本当に難しいと思うんだよね。

味ってみんな舌で味わってると思い込んでるけど、舌が入力できる情報なんてほんの一部で、視覚や嗅覚や触覚や聴覚といった情報を総合して脳が味を判断してるんだよね。つまり味わっているのは舌ではなく脳。

だからバカ舌なんて言い方があるけど、バカ脳が正しい言い方。

ちなみに先日の番組では豚肉と猪肉と牛肉を食べさせてどれが牛肉だったかを当てるってやってたんだけど、結構みんな間違ってた。視覚が奪われるだけで簡単にそんな味の違いすらもわからなくなる。

これ、実際に試してみればわかるんだけど、目隠ししてから「今から食べるのはカニ」と言われてからカニカマを口に入れられたら、もうカニにしか思えない。さらにカニ酢を絡められたりしたら「それはほんとかに?」とかいう駄洒落も出ないほどカニとしか思えないはずなのよ。

同様に視覚を奪われた状態で「今から食べるのはレバ刺し」と言われてから刺身こんにゃくに胡麻油と塩を纏わせたものを口に入れられたらレバ刺しだとしか思えない。

ところが「今から食べるのはキャビア」と言われてからとんぶりを口に入れられてもそれはとんぶりとしか思えないし、「今から食べるのはこしあん」と言われてからつぶあんを口に入れられてもやっぱりつぶあんとしか思えなかったりして疑心あん鬼になったりもする反面、「今から食べるのはフグ刺し」と言われてからポン酢を舐めただけでフグ刺しだと思ってしまったりする。舌だけを頼って味を感じてみると、舌ってのはまさに筆舌に尽くしがたいいい加減なセンサーだということがわかります。

そしてなにより視覚を奪われた状態でソースと紅生姜を同時に口に入れられて「今あなたが食べたのはお好み焼き?たこ焼き?焼きそば?」と言われたら正しく答えられる人は関西人くらいなのではないかと思うし、それこそクイズタイムショックだったら回答者はパニックになって「ちょっちゅねー」と具志堅用高のモノマネをするのが関の山だと思うのだがどうだろう。


というわけで、ちょいと気になっちゃったわけですよ。


「目隠しした状態で食事を提供する新しいスタイルの飲食店」ってのを作ったとしたら、そこにはものすごいポテンシャルがあるんじゃないだろうかということに。

入店から退店まで目隠しされる店。食事も支払いも目隠ししたまま。ずばり「ブラインド料理」という新ジャンル。ただし立川とは何の関係もないし、ブラックなインド料理の略でもない。


おさらいしよう。


味は脳が判断する。
つまり脳に美味しいと判断させるには、食べたいと思ってる味を食べさせればいいわけで、人はその瞬間に幸福を感じることができる。そこに食材がリアルかどうかはあまり関係ないはず。視覚が奪われている状況においては。

ならば。

目隠しをしてテーブルについているお客さんに「こちら最高品質のウニになります」とかいって醤油をかけたプリンを食べてもらい「美味しい!」と感じてもらえたらそれはもう例え食べたものが100円くらいのプリンでも最高品質のウニを食べたのと同じことなわけですよ。そして支払いの際には財布の中を盲牌ミスってうっかり3万円くらい置いて帰るかもしれない。なんというビジネスモデル。天才か。


どうよこれ。どうなのよ。


飲食業界を変えてしまうビッグアイディアかもしれん。

もっというと、フードロスの問題や原価の高騰に歯止めをかけることができるかもしれん。なによりインバウンド客も殺到しそうな気がする。ブラインドコーナーを駆け抜けるミシュランが見えてきた。ひとまず実験的にひろのぶとでイベントをやってもいいかもしれない。いや、なにより登録商標とか特許関係の申請が先がいいのか。資金調達を考えた方がいいのか。どうだろう。知らんけど。


*****

いい意味で「いかに自分の脳を騙せるか」。

自分の脳を騙すというのは、その場の状況を楽しもうとする能力、面白がろうとする能力と捉えてもいいかもしれない。なんでもかんでも白黒つけたがるよりグレーを楽しむ。グレーという色の数は無限。冗談と本気の境目。それが幸せへの近道のような気がする今日子の吾郎。

そしてその能力を身につけるためにお勧めしたいのはプロレスを見ることです。それがなぜなのかについては話が長くなるので、続きが気になる人は酒の席で聞いてください。


どうでもいいか。どうでもいいな。

 

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  • 上田 豪 広告・デザイン/乗り過ごし/晩酌/クリエイティブ


    1969年東京生まれ フリーランスのアートディレクター/クリエイティブディレクター/ ひろのぶと株式会社 アートディレクター/中学硬式野球チーム代表/Missmystop