しゃちょう(田中泰延)と、加納さんと、とんかつを食べに行った。
お膳が運ばれてきて、さあ今から食べるぞという私たちの写真を撮る、しゃちょう。
加納「手で表現してみました。何かわかりますか?」
田中「なんや」
加納「ヒレカツです。写真投稿するとき、書いてくださいね」
帰社後、泰延さんが写真を投稿した。

加納「わはは、入水!……ちょっとー私について何も書いてへんやんかー」
田中「わかった。書き足したで」
加納「どれどれ」

加納「ちーがーうー! こんなんちゃう!」
田中「エエやん、ないっていうから加納についても書いたやん」
加納「ちーがーうー! 志らく師匠に似てるとかじゃないー!」
田中「加納さんが美人やから、書けるんやん」
加納「どういうこと?? そうじゃないー、私、写真撮ったとき言うたじゃないですかー!」
田中「わかった、わかった」
普段は美人と言われたら喜ぶ加納さんが、今日はその手に引っかからない。
そうして、再びXの投稿を編集する泰延さん。
田中「ほら、書いたったで」
廣瀬「……なんか2倍になってますね」
田中「ほんまや、なんやこれ?!」
Xのポストは、再編集をしすぎると暴れるらしい。
ひろのぶと株式会社は、いつもこんな感じだ。平和です。

入水。
廣瀬 翼
レポート / インタビュー
1992年生まれ、大阪出身。編集・ライター。学生時代にベトナムで日本語教師を経験。食物アレルギー対応旅行の運営を経て、編集・ライターとなる。『全部を賭けない恋がはじまれば』が初の書籍編集。以降、ひろのぶと株式会社の書籍編集を担当。好きな本は『西の魔女が死んだ』(梨木香歩・著、新潮文庫)、好きな映画は『日日是好日』『プラダを着た悪魔』。忘れられないステージはシルヴィ・ギエムの『ボレロ』。