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2025年10月20日「街角diary」田中泰延がお届けします。

田中泰延


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縦の糸はあなた

げんげん 源泉徴収義務者特別控除制度 げつようび。おはようございます。

ここ数日、毎日違うことをやっている。

いや、人間は、じっさいのところは、だれでも毎日、毎時間、「違うこと」をやっている。

1人の人でも、いろんな仕事を進めている。案件はひとつではない。取引先もひとつではない。やりかけのもの、まだ手をつけていないもの、もうすぐ終わりそうなもの、いくつかの違うことを並行してやっているのである。

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10月17日(金曜日)

「虎ノ門広告祭」のオープニングレセプションに行った。

自分がもらったパスがおかしい。

違うと思う。

広告の仲間と久しぶりに会うのは楽しい。

「あべちゃん」で1人、玉子焼きを食べた。

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10月18日(土曜日)

「寶船 結成30周年記念ライブ」へ行った。

この感激をどう伝えよう。

阿呆になって踊るしかない。阿呆になった私を廣瀬が撮っていた。

本を売った。

「つるとんたん」でうどんを食べた。

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10月19日(日曜日)

「宣伝会議田中泰延クラス」の最終講義。

うまく教えることができたかどうかわからない。第一期卒業生のみなさんには活躍していただきたいと願う。

麻布十番で北京ダックを食べた。

写真を撮り忘れた。

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10月20日(月曜日)

「虎ノ門広告祭」で登壇。

映画『タローマン』の話を藤井亮監督とする。

登壇者紹介用のスライドにと、藤井亮監督とのツーショット写真を探すが、ツーショットがない。




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10月22日(水曜日)

またラジオの収録が回ってくる。大阪へ行く。

人様に話を伺うからには、質問を用意する。そのためには準備しかない。

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人は、かなり器用に、束になった糸のような記憶を手繰り寄せ、ああ、この色の糸だったか、この繋がりだったかと思い出し、結んだり、編んだり、時には切ったりしている。

ある程度済んだなと思ったら、その糸を手放し、また次の糸を手繰る。

次の朝にはまた、ぐちゃぐちゃになった糸の束を眺め、どれを引こうかと考えて1日が始まる。

ではまた来週。

今週も私は何か違うことをやるでしょう。

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  • 田中泰延 映画/本/クリエイティブ


    1969年大阪生まれ 元・広告代理店店員 元・青年失業家 現在 ひろのぶと株式会社 代表