「GOOD INNOVATION LAB」で毎週木曜日18時に配信されている動画コンテンツ『広告図鑑』。ビジネスプロデューサーの宮本安祐佳さんとコピーライターの田中泰延が、さまざまな広告を紹介しています。
その『広告図鑑』を、『街角のクリエイティブ』でも特別に記事としてチラ見せ! 配信で取り上げる数々の広告の中から、毎回ひとつをピックアップしてご紹介します。
今回は、7月24日配信「6月中旬の広告」より、今週の #どやねん広告 、読売ジャイアンツが2025年6月15日の父の日に展開したSNS企画「#父とジャイアンツ」を見ていきます。
▶︎ 7月24日配信「6月中旬の広告」より全編の動画はこちらから
父の日のSNSキャンペーン「#父とジャイアンツ」|読売ジャイアンツ

今週の #どやねん広告 です。
こちら、父との思い出を描いたイラストをSNSに複数枚投稿した広告で、巨人に批判的な声、と。

うーむ。

読売ジャイアンツが2025年6月15日の父の日に展開したSNS企画が、X上でも賛否を巻き起こしている、と。

うんうん。

「父のキゲンは巨人が決めている。」というキャッチコピーを添えて公開したんですが、もともとの意図としては、野球を通じた親子の絆を描いた内容だったんですが、受け手の間ではいろいろな反応が分かれてしまったと。
どうですか?

これはね、日本人のトラウマなんですよね。
地域の球団が負けるとお父さんの機嫌が悪いっていうのは……あるんですよね。

うん、うん、うん。

これね、この写真は喜んでるとこだから。
コピーが「巨人が勝つと、父の機嫌がいい。」だと 別に炎上しないのに。
「父のキゲンは巨人が決めている。」だから、じゃあ負けてる時はものすごい、家族に、あの……なんていうかね、

やつあたりしたりだとか。

ひどい人になると、家族を殴る蹴るのお父さんもいたっていう話ありますから。ジャイアンツ負けたらチクショー!みたいなね。いやいや家族殴ってどうすんだみたいな。

いや〜……そうですね。
もうちょっとポジティブな反応が出そうなコピーにできそうな感じしますよね。

「最悪な思い出しかない」「これを美談として描くのは違和感がある」といった否定的な声が相次いだ、と。
中には「野球が家族にとってストレスの象徴だった」と。わかるわ〜。

単なるノスタルジーでは済まない、複雑な感情が噴出する形になってしまったと。

わっはっは。これはセンシティブでしたね。
なかなかの「 #どやねん広告」でした。

そうですね〜。

父の機嫌は、じゃなくて、勝った時は嬉しそうでしたって、普通に書いた方がよかったんじゃないですかね(笑)。
* * *
7月24日(木)配信の「6月中旬の広告」では
- ・ユニクロのXでの広告「忘れてませんか、父の日のこと。」
- ・「おもちゃのカンヅメ」がもらえるエンゼルがタンスに眠っていないか? 森永製菓「チョコボール」のWebCM
- ・通行人の肌を診断する機器を新宿駅に設置したバルクオムの体験型プロモーション「男の肌戦闘力診断」
など、全部で10の広告事例を紹介しています。
ぜひ、全編もチェックしてくださいね!
※『広告図鑑』の視聴には、GOOD INNOVATION LABのプレミアム会員登録が必要です。
プロフィール

宮本安祐佳(みやもと・あゆか)
CHOCOLATE Inc.所属 / ビジネスプロデューサー
フリーランスのCreative Director&PlannerとしてCMやSNS、D2C、場づくりなどを手がけている。
X(Twitter):@ayuka_miyamoto

田中泰延(たなか・ひろのぶ)
ひろのぶと株式会社 代表 / コピーライター
東京コピーライターズクラブ、大阪コピーライターズクラブの審査員も務める。著書に累計20万部の『読みたいことを、書けばいい。』『会って、話すこと。』(ダイヤモンド社)他。
X(Twitter):@hironobutnk
GOOD INNOVATIN LABとは
世界のイノベーティブなヒト、モノ、コトを紹介するコンテンツサービス。コピーライターのオンライン講座をはじめとして、広告プランニング、クリエイティブディレクションなど、大手広告会社で活躍する一流のクリエ
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